スイスのバーゼルにある「バーゼル・マリオットホテル」に2024年7月に宿泊したので、レビュー記事をお届けします。
このホテルには、イタリアのリヴォルノからドイツ・デュッセルドルフまでの長距離ドライブの中継地点として宿泊したのですが、施設・食事ともに思いのほか素晴らしく、居心地がよいホテルでした。またバーゼルに来る機会があればぜひ泊まりたいです。
ドイツ~スイス~イタリア縦断の長距離ドライブ旅行については、こちらの記事をご覧ください。
バーゼル・マリオットホテルの概要
基本情報
バーゼル・マリオットホテルは、バーゼル中心部の貿易展示センター「Exhibition Center Basel」に直結しているホテルで、マリオット・インターナショナルグループの一員です。
以前は Swissôtelという別のホテルでしたが、2022年6月にマリオットとして改修・リブランドしてオープンしました。
- ホテル名:バーゼル・マリオットホテル(Basel Marriott Hotel)
- 住所:Messepl. 25, 4058 Basel
- 公式HP:https://www.marriott.com/en-us/hotels/bslmc-basel-marriott-hotel/
- チェックイン:15:00
- チェックアウト:12:00
- 駐車場:隣の貿易センターにあり(下記で説明)
アクセス
バーゼルSBB駅から
バーゼル・マリオットホテルは、バーゼルSBB駅からトラムの2番に乗って Messeplatz駅で下車すると、すぐ目の前にあります。所要時間は約20分です。
ユーロエアポートから
ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港(EuroAirport Basel-Mulhouse-Freiburg)からは、車(タクシー)で約15分でバーゼル・マリオットホテルに到着します。
駐車場について
私たちのように自分の車で訪れる場合は、ホテルから道路を挟んで目の前にある貿易展示センター内の立体駐車場を利用することになります。
ただ、駐車場入口への行き方がすごく分かりにくいので、おすすめは一度ホテルの正面入口まで車で乗り付けて、チェックインすると同時にスタッフに駐車場への経路を聞いた方が良いと思います。
駐車場の料金は結構高く、私たちが利用した時は午後7時41分に入場、翌日午前10時45分に出場して31CHFでした。ホテルと駐車場は提携していないので、割引サービスはありません。
マリオット・プラチナ会員特典
ウェルカムギフト
マリオットのプラチナ会員以上は、チェックイン時に以下のウェルカムギフトを選ぶことができます(2024年7月時点)。
- 500ポイント
または
- ホテル内で使える10CHFのクレジット
なお、プラチナ会員以上であればクラブラウンジへのアクセスも付いてきますし、レストランでの朝食ブッフェも無料です。ホテルによってルールが異なるのでややこしいですが、バーゼル・マリオットホテルでは、朝食ブッフェはウェルカムギフトとしてではなく、プラチナ会員以上の標準ベネフィットとして提供されているようです。
ポイントで宿泊
今回の滞在は、マリオットのポイントを使って無料宿泊特典で泊まりました。最もスタンダードなスーペリアルームを27,000ポイントで予約しました。
チェックイン時にはアップグレードについて特に言われませんでしたが、アサインされた部屋はワンランク上のデラックスルームでした。
デラックスルームの部屋レビュー
私たち(夫婦&5歳児)が泊ったデラックスルームの部屋を紹介していきます。
入口付近から見た部屋の全景はこんな感じで、公式HPによると広さは約23㎡です。入口のすぐ近く(写真の左下)にクローゼットと冷蔵庫、ミニバー、セーフティボックス等がまとまっています。
ベッドはリクエストどおり、ツインベッドのレイアウトです。名目上はシングルベッド2台という扱いですが、実際のベッドはかなり大きく、ダブルベッド以上のサイズが2台ありました。子供と添い寝する場合も快適です。
部屋の奥には一人がけのソファチェアと丸テーブルがあり、その正面にはデスクがあります。デスクは幅1.5mはありそうで、出張でPC作業をする際も問題なさそうです。ちなみに写真では分かりにくいですが、ソファやデスク、椅子はシンプルながらも上質な造りで「いいもの感」があるものばかりです。
デスクの上には、ウェルカムメッセージとフルーツが置いてありました。
この手のサービスは、コロナ前はマリオット系のホテルでよくありましたが、コロナ後はめっきり少なくなった気がしています。
こちらは入口ドアの横にあるクローゼットです。
ハンガーの本数はまぁまぁでしょうか。女性のワンピース/ドレス用のハンガーもちゃんとありますね。バスローブはありませんでしたが、リクエストすれば持ってきてくれます。
続いてバスルームを見ていきましょう。洗面台はかなり大きく、家族分の洗面用具が楽々置けるスペースがあります。鏡も巨大で広く見えますね。掃除もしっかり行き届いています。
バスタブはなく、シャワーのみです。レインシャワーとハンドシャワーの切り替え式です。
シャワーブースは一応透明な間仕切りがありますが、シャワーの浴び方によっては水が飛び散ります。
部屋の全体的な印象としては、さすが新しいだけありとてもキレイかつ現代的で、スタイリッシュな内装・家具でまとめられています。家具一つ一つの質も良く、今まで私が泊ってきた他の「マリオット」ブランドのホテルよりも頭一つ抜け出ていると思いました。
クラブラウンジ
バーゼル・マリオットホテルのクラブラウンジは、地上階のフロントの正面あたりにあります。利用資格はマリオットのプラチナ会員以上か、ラウンジアクセス付きの部屋の宿泊客です。ラウンジ利用資格のある宿泊客のカードを入口でかざすと、中に入ることができます。
ラウンジの全体像はこんな感じです。かなりこじんまりしていて、収容人数はギリギリ15人といったところです。
私たちが利用したのは午後8時頃でしたが、このラウンジではちゃんとした食事になるような食べ物はなく、乾きもののスナックとディップ、ナッツ類、果物だけが提供されていました。
飲み物は瓶ビール、赤・白ワイン、ジュース数種類、ミネラルウォーターがありました。
ラウンジの食べ物が期待外れだったので外食しようと思いましたが、長時間の運転で疲れていたのでホテルで食べることに。ラウンジを出てすぐ脇あるバーで軽食を注文できるので、サテーとフライドポテトのチーズがけを頼んで、ラウンジに持ってきてもらいました。
こちらがフライドポテトで、確か15CHFほどでした。味は可もなく不可も無くですが、コスパは良くないです。
こっちがサテーです。たった3本でこちらも15CHFだったと思います。付け合わせの野菜もありません。そこそこのホテルの食事ということを考慮しても、物価が高すぎて泣きたくなります。
レストランの朝食
バーゼル・マリオットホテルの朝食は、地上階の入口近くにあるレストラン「HERITAGE Restaurant」で頂くことができます。ブッフェ形式です。
入口で受付を済ませ、席に案内してもらうと、係の人が「コーヒーか紅茶のどちらにするか」を聞いてサーブしてくれる形式です。私は紅茶派ですが、このようにしっかりしたティーポットに入れて持ってくれました。
食べ物は一般的なホットフードとしてポテトやトマト、マッシュルームのグリル、焼き野菜、スクランブルエッグ、各種ハムとベーコン、スープなどが揃っています。もちろんエッグステーションもあり、オムレツ等を好みの具で作ってもらえます。
他にもサラダステーションや果物類、各種パンコーナーも充実しています。また、フレッシュジュースは常時4種類ほどあるようで、私たちが利用した時もオレンジ、アップル、トマト、グレープフルーツの新鮮なジュースがありました。
そしてさすがスイスだけあり、チーズのコーナーが充実しています。このように10種類ほどの新鮮なチーズが用意され、こまめに補充されていました。その横には、「チーズがいかにスイス人の生活に欠かせないか」についての説明書きがあります。
ここの朝食の全体的な印象としては、食べ物の種類自体はよくあるものばかりですが、一つ一つのクオリティがとても高いです。私も旅行や出張で世界中の色んなホテルに泊まってきましたが、朝食のクオリティは完全に普通のマリオットのレベルを超えていて、リッツ・カールトンやフォーシーズンズ、コンラッドなどのラグジュアリーホテルにひけをとらないと思いました。
また、いくつかのチーズを試しましたが、どれも新鮮でコクがあり、牛乳の旨味が感じられて大満足でした。
バーゼル・マリオットホテルの朝食ブッフェは本当におすすめです。このホテルに泊まるのであれば、ぜひレストランで朝食を食べることをおすすめします。
フィットネス&サウナ
バーゼル・マリオットホテルには、地下にフィットネス施設とサウナがあります。
エレベーターで地下に降り、入口で部屋のカードキーをかざすと、フィットネスエリアに入ることができます。中はこんな感じで、かなり広いです。
フィットネスエリアには、タオルとペットボトルの水が用意されており、自由に使うことができます。そして奥の方に進むとシャワー室があり、その先にはサウナがありました。
今回は時間の都合で利用しませんでしたが、サウナ室は10人ほどが入れる広さで、サウナストーンを使用した本格的なものでした。次回来る機会があれば、ぜひ利用したいです。
バーゼルカードが市内観光に便利すぎ
マリオットに限らずバーゼル市内のホテルに宿泊すると、市内の観光パス「バーゼルカード」がチェックイン時に無料でもらえます。
カードはこのような感じで、自分の名前と有効期限が印刷されていました。基本的にチェックイン日からチェックアウト日まで有効なようです。
バーゼルカードを携帯することで、トラムやバスなどの市内交通が無料で利用できるほか、公共Wifiも無料で使えます。また、多くの博物館、美術館、みやげ物やレストラン等で割引を受けられます。
私たちは元々バーゼルを観光する予定はありませんでしたが、せっかくなので朝食後にトラム(路面電車)に乗って旧市街の方に足を延ばしてみました。ホテルの最寄り駅はMesseplatzで、バーゼル・マリオットホテルのすぐ目の前にあります。
Messeplatzからトラムの15番に乗ります。ドイツと同じで、有効なチケット(バーゼルカード)を所持していれば、乗車時に運転手に見せる必要はありません。たまに抜き打ちでチェックがあるようなので、その時に見せればOKです。
車内はこんな感じで、モダンな印象です。
途中でライン川に架かる橋を渡ります。ちなみにライン川を延々と北上していくと、私たちが住むデュッセルドルフにたどり着きます。
10分ほど乗車し、Bankvereinという駅で降りました。この辺りはいろんな店が立ち並んでいます。私たちもショッピングセンターに入ってみました。中にはフードコートやスーパーがあります。
全体的なモノの値段は、ドイツの3~4割増しといったところでしょうか。やはりスイスは物価が高いです。
この後は再びトラムに乗ってMesseplatz駅まで戻り、ホテルをチェックアウトしました。
おまけ: コートヤード・バーゼルとの比較
実はバーゼル・マリオットホテルに泊まる一週間ほど前に、市内にある同じマリオット系列の「コートヤード・バーゼル」にも宿泊していたので、簡単に比較したいと思います。
場所は中心部から結構離れているので、車が無いと不便な立地です。逆に車があれば、近くにスーパーもあって便利です。
コートヤード・バーゼルでもスタンダードなツインルームに泊まりました。部屋はこんな感じで、ベッドは日本のダブルサイズ相当の大きさです。
バスルームには、なんとバスタブがありました。本家マリオットのデラックスルームはシャワーだけだったので、お風呂にどうしても入りたい人はコードヤードもいいかもしれません。
また、クローゼットには標準でバスローブが用意してありました。一方で本家マリオットの方は、ハウスキーピングにリクエストして持ってきてもらう必要がありました。
コートヤード・バーゼルには、クラブラウンジはありません。また、プラチナ会員以上の特典としての朝食無料サービスもありません。まぁそのあたりは他のコートヤードでも同じですね。
まとめ
この記事では、バーゼル・マリオットホテルに2024年7月に家族で泊まった際の宿泊レビューを紹介しました。
バーゼル・マリオットホテルは2022年6月にオープンしたばかりで全てが新しく、モダンでスタイリッシュなインテリアが魅力です。また、朝食ブッフェのクオリティの高さは目を見張るものがあり、特に種類豊富なチーズは本当においしく、おすすめです。
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