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【通行料金・景色・渋滞ポイント編】ドイツ~フランス~スイス~イタリア縦断 往復2,400kmドライブ②| スイスの高速はまるで中央自動車道?

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ドイツ~フランス~スイス~イタリア縦断 往復2,400kmドライブ 通行料金・景色・混雑ポイント編 アイキャッチ

ドイツ中西部のデュッセルドルフからイタリア北部の地中海沿岸の街・リヴォルノまで、スイスとフランスを経由して往復2,400kmの長距離ドライブをした際のレビュー記事第2回目です。

今回は各国の高速道路の通行料金の有無や支払い方法、高速道路の景色、渋滞ポイントなどについてご紹介します。

【走行・運転マナー編】は以下の記事をご参照ください。

【サービスエリア編】は以下の記事をご覧ください。

おことわり

この記事で紹介する内容は、私がドイツ、スイス、イタリア、フランスの一部地域で高速道路を中心に運転した際の感想や印象をまとめたもので、各国の全ての交通事情や運転マナーなどを網羅するものではありません。実際に運転する地域や時期によっては、この記事で紹介する内容が当てはまらない場合があります。

また、現地の正確な交通ルールは各国の法令を参照してください。

目次

ルートのおさらい

【走行・運転マナー編】で詳しくお伝えしましたが、今回の往復2,400kmドライブのルートを簡単におさらいします。

往路

ドイツ~フランス~スイス~イタリア縦断 往復2,400kmドライブ 往路のルート

ドイツのデュッセルドルフを出発し、途中スイスのバーゼルとイタリアのミラノで一泊ずつした後、3日目の昼頃にイタリア北部・フィレンツェ近くのリヴォルノ港に到着。総走行距離約1,200km、2泊3日の行程でした。

復路

ドイツ~フランス~スイス~イタリア縦断 往復2,400kmドライブ 復路のルート

イタリアのリヴォルノからドイツのデュッセルドルフまで、1泊2日の約1,200kmのドライブです。往路とは異なり、スイスのバーゼルからはフランスを北上するルートを選びました。

高速道路の通行料金

ここからは、各国の高速道路の通行料金の有無と、料金の支払い方法などについてお伝えします。

ドイツ 普通車は完全無料

ドイツのアウトバーンを走行

ドイツの高速道路アウトバーンは速度無制限の区間があることで有名ですが、私が個人的に一番優れていると思う点は、普通乗用車の通行料金が無料だということです。

ドイツ全土に張り巡らされた世界最高レベルの自動車交通インフラが、完全無料で利用できるのですから最高ですね。さすが自動車大国ドイツです。

スイスの高速は有料 オンライン購入がおすすめ

スイスの高速道路は有料で、「vignette(ヴィネット)」という通行証を購入する必要があります。vignetteは年単位でのみ売られており、例えば2024年版のvignetteは2023年12月1日から2025年1月31日まで有効で、値段は40 CHFです。

vignetteは各車両に紐づくものになります。通常、スイス国内で借りるレンタカーにはすでにvignetteが備わっているはずなので、心配しなくても良いと思います。

一方で、ドイツやフランスなど周辺国でレンタカーを借りてスイスに入国する場合、レンタカーにはスイスのvignetteが備わっていない可能性が高いです。レンタカー業者に確認して、vignetteが無いようであれば、スイスの高速道路を走る前に購入する必要があります。

vignetteは通常のステッカータイプのものと、オンラインで購入できるe-vignetteがあります。ステッカータイプのvignetteはスイス国内のガソリンスタンドや郵便局などでも購入できます。購入後、フロントガラスの見えやすい位置に張り付けておく必要があります。

スイスの高速道路通行証 vignetteの2024年版ステッカータイプ
ステッカータイプの2024年版vignette

e-vignatteは下記のHPで購入できます。私たちも事前にオンラインで購入しました。

www.e-vignette.ch

簡単に購入できるので、個人的にはオンラインのe-vignetteをおすすめします。

なお、自分の車がすでにe-vignatteを購入済みかどうかについても、上記サイトで調べることができます。以下のように車の登録国とナンバーを入力してcheckボタンを押すと、購入済みかどうかと有効期限(購入済みの場合)が表示されます。下記は、私たちの車についてe-vignetteが購入済みで2025年1月末まで有効であることを示しています。

スイスのe-vignetteが購入済みであるかどうかを調べるサイト
画像引用: https://via.admin.ch/shop/dashboard?productType=EVIGNETTE

各車両がvignetteを購入済みかどうかは、スイス国境の検問所でチェックされています。購入しないで高速道路を走行した場合は罰金200 CHFが課されるので、注意してください。

イタリアは基本有料 料金所で払う

イタリアの高速道路アウトストラーダは、基本的に有料です(ミラノ~ナポリを結ぶ主要高速A1は無料)。高速道路の所々にチケット発行所と料金所があります。

チケットは下記の写真のような感じで、これはリヴォルノからA12に乗った時に発行されたチケットです。

イタリアの高速道路のチケット

料金所では、昔の日本のように1台ずつ停車して現金またはクレジットカードで料金を払う必要があるので、渋滞が発生することが多いです。

イタリアの高速道路の料金所
料金所は混雑しがち

料金所では、混んでるレーンから空いているレーンに無理やりに移ろうとする車も多いので、ご想像のとおりカオスな状況になりやすいです。

なお、日本のETCのような仕組みを導入しているレーンも一部でありますが、あまり活用されていないように見受けられました。

料金は走行距離に応じて決まるようですが、イタリアで350km以上高速道路を走って、合計70~80€ほどだったと思います。

フランスは有料と無料が混在

フランスの高速道路では、路線や区間によって有料の場合と無料の場合があります。

私たちが利用したアルザス地方のA35は無料でしたが、途中で通ったバイパス道のA355は有料でした。イタリアと違って通行チケットは発行されず、有料区間内にある料金所で現金またはクレジットカードで支払う方式です。

フランスの高速道路の料金所
フランスの高速道路の料金所


道路状況・景色

ここからは、各国の高速の道路状況や景色などについて紹介していきます。

ドイツは単調

今回の長距離ドライブでは、ドイツ国内はA3、A5、A65、A61といった路線を走りました。また、普段からドイツではいろんな高速道路を利用するので、そのうえでの感想として、ドイツの高速は直線が多く、高低差も少なく、単調な道が多いです。

典型的なドイツのアウトバーンの風景
典型的なドイツのアウトバーンの風景

都市部を離れると、道の両側に森のような光景が続くことが多いですが、特に美しいわけではなく、開放感があるわけでもありません。また、トンネルも少ないです。

スイス 山道ばかりだが絶景

スイスは山岳国家だけあり、高速道路もカーブ、勾配、トンネルが多く、変化の連続なので気が抜けません。

また、アルプス山脈の大自然を通る路線が多いので、車窓からの景色という点では今回の4カ国の中で一番魅力的でした。

長いトンネルを抜けると急峻な山に囲まれた美しい湖と牧場、その周辺にかわいい民家が連なるような、おとぎ話みたいな世界が広がっていて、ドライブしていて飽きません。

スイスの高速道路の車窓から 山がちな地形
スイスの高速道路は雄大な山間を駈け抜ける 山の斜面には民家が見える

カーブと勾配ばかりの山道が多いので、まるで日本の中央自動車道をドライブしているかのような錯覚に陥ることもありました

イタリア 山岳地帯の難所あり

イタリア北部はスイスのように山がちな地形が多く、高速道路もカーブや勾配が連続する区間が結構あります。特に今回通った中では、パルマから地中海沿岸を結ぶA15が「峠道」と呼べるほど難所でした。

景色については、山岳地帯とは言えスイスほど味わいがあるものではなく、荒涼とした風景の場所が多かったです(個人の感想です)。

山間部以外はずっと直線が続く平坦な道が多く、景色も特徴のない農場や林が続くような感じで、基本的に単調です。

イタリアの高速道路
イタリアの高速道路は山間部以外は単調

フランス 平坦で単調

私たちが通ったフランス・アルザス地方の高速道路A35では、ドイツやイタリアの平坦部に似ていておおむね直線かつ勾配が少ない道が多かったです。基本的に単調で、眠気を誘います。

ただし、農業大国だけあって道の両側に広い農場が広がっている場所が多く、開放感がありました。

フランスの高速道路の沿道風景
沿道にはひまわり畑が広がる 牧歌的な風景

渋滞ポイント

ここでは、今回のドライブで走行した路線における道路の混雑状況と渋滞ポイントについてお伝えします。なお、私たちが通ったのは7月中旬のバカンスシーズンであったため、別の季節では状況が異なる場合があります

ドイツ 主要路線はバカンスの影響をモロ受け

今回私たちが通ったアウトバーンのA3、A5、A1、 A61などでは、夏のバカンスに出かける家族連れの車で大混雑している場面が結構ありました。

また、アウトバーンの通行料金が無料ということもあり、近隣のヨーロッパ諸国のキャンピングカーやトレーラー牽引車も多く(ナンバープレートで国名が分かる)、それらの車両の速度が遅いこともあり、断続的に渋滞が発生していました。

ドイツのアウトバーン バカンスシーズンはキャンピングカーで混雑
バカンスシーズンはキャンピングカーで混雑。近隣国の車両も多い(写真はオランダナンバーのトレーラー)


特にA3で南に向かうルートでは、ケルン近郊でA1と交差する場所や、フランクフルト周辺でA67やA5と交わるインターチェンジ付近で、1時間以上もノロノロ運転が続く区間がありました。

上記の混雑区間以外では、秋冬に比べて車両の通行量は多いものの、おおむね快適に流れていました。

スイス ゴッタルドトンネル前で大渋滞

スイスのA2では往復とも、アルプス山脈を貫くゴッタルド道路トンネルの手前から10km以上の大規模な渋滞が発生し、トンネルに入るまでに1時間以上かかりました。

スイスのゴッタルド道路トンネル前の渋滞

ゴッタルドトンネルは全長約17kmと道路トンネルとしては世界第4位の長さ(2位は日本の山手トンネル)であるものの、片側1車線の対面通行であり、交通量調整のためにトンネル手前の信号で停車する必要があります。また、信号の先で1車線に減少するので、常に大渋滞が発生します。

スイスのゴッタルド道路トンネルを走行
ゴッタルド道路トンネル内の様子 制限速度は80km/h

ゴッタルドトンネルの前では基本的に渋滞が発生するものと想定して、直前の休憩所でトイレを済ませておくことをおすすめします

スイスは、この区間以外は流れは良かったです。

イタリア 料金所以外は特に混雑なし

イタリアでは、A15の峠道の工事区間で一部車の流れが詰まった場面がありましたが、それ以外の区間は順調に流れていました。なお、これは渋滞で有名なミラノ都市圏の中心部に入らず、外環道を通って南下したことが大きいかもしれません。

イタリアの高速道路を走行

ただし、各料金所の手前では渋滞が発生することもありました(5分~10分で通過)。

フランスでは渋滞に遭遇せず

フランスでは、今回通ったA35とA355に限っては、特に渋滞する区間はなかったです。ただし交通量自体は多めで、片側2車線の区間が多かったので、あまり快適とはいえませんでした。

また、ライン川右岸のドイツ側のA5が混んでいる場合は、迂回路としてフランスのA35に流れてきて混雑する場合もあるようなので、注意が必要です。

フランスの高速道路A35を走行


まとめ

この記事では、デュッセルドルフからリヴォルノまで、スイスとフランスを経由して往復2,400kmの長距離ドライブをした際の経験を基に、各国の高速道路の通行料金や支払い方法、道路の状況や景色、さらに渋滞ポイントについてお伝えしました。

【走行・運転マナー編】は以下の記事をご参照ください。

【サービスエリア編】は以下の記事をご覧ください。

なお、ドイツでの運転にフォーカスした記事もありますので、併せてぜひご覧ください。


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