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ドイツでレンタカー2週間運転して驚いたクルマ事情10選

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ドイツで運転驚いたこと10選 アイキャッチ

最近ドイツのデュッセルドルフに2週間ほど滞在し、レンタカーでほぼ毎日都市部から郊外まで運転する機会がありました。その中で、日本のクルマ交通事情とは大きく異なり驚いた点がたくさんありましたので、まとめてみたいと思います。

猫助

この記事はこんな人におすすめです。

・ドイツのクルマ・交通事情に興味がある人
・ドイツで運転する予定 or したことがある人
・クルマ好きの人

おことわり

この記事は、筆者がドイツ西部NRW州とその周辺を2週間程度運転して気が付いた点を紹介するものであり、個人の感想に基づくものです。実際の現地のクルマ事情・交通事情は地域や時期、シチュエーションによって異なることもありますのでご留意ください。

また、現地の交通ルールについてはドイツの関係法令をご参照ください。

目次

スポーツグレードの車が多い

いわゆるガチのスポーツカーやスーパーカー(フェラーリやランボルギーニなど)はそこまで多くなかったですが、一般乗用車のスポーツグレード・高性能グレードの割合が日本と比べてかなり高いという印象を受けました。

例えばドイツの国民車ともいえるフォルクスワーゲンのゴルフですが、私が目にした範囲では半分程度がGTI(ゴルフのスポーツグレード)でした。

ゴルフGTI

もはやノーマルグレードよりもGTIの方が多いんじゃないかというほどの出現率で、アウトバーンの追い越し車線を快走している場面をよく見ました。日本ではゴルフGTIはあまり見ないですよね…。

ゴルフGTI

ゴルフに関しては、トップグレードであるゴルフRもそこそこの頻度で目撃しました。

ゴルフR

私が滞在していた住宅街にも近所にゴルフRが2台も停めてあり、両方とも40~50代と思われる女性が毎朝颯爽と乗り込んで出勤していました。日本ではゴルフRはGTIよりさらにレアですよね。

また、本場だけあってポルシェもかなりたくさん走っていました。911も頻繁に目撃しましたが、やはりSUVのマカンやカイエンは本当に多かったです。大げさかもしれませんが、これらの車は日本でCX-8やハリアーを目にするのと同じような頻度で遭遇しました。さらに、日本ではほとんど見かけないEVのタイカンも普通に近所の住宅街で路上駐車してました。

ポルシェ タイカン

ミニバンはほとんど走ってない

現在の日本の道路で大多数を占めるのはミニバンと軽自動車ですが、ドイツではミニバンのような形状の車はほとんど走っていませんでした。例外として、郵便や貨物配送用などの商用車だけは、以下のようなベンツの貨物車を使用していることが多かったですが、乗用車でミニバンは本当に皆無でした。

ドイツのミニバン


ドイツではアウトバーンをはじめ高い速度域で走行することが多いためか、車高が低く高速でも安定感のあるステーションワゴンタイプの車がやたら多かったです。特にメルセデスのCクラスワゴン、BMWの3シリーズツーリング、アウディのA4アバント、フォルクスワーゲンのゴルフヴァリアントやパサートヴァリアントは本当に良く見かけました。おそらくこれらが日本のミニバンのようにファミリー向け・レジャー向けの需要を担っているのだと思います。

駐車場が少ない&路上駐車のルールが複雑

ドイツに限らずヨーロッパ全般に言えることかもしれませんが、大きなショッピングセンターやスーパー以外では駐車場はあまりなく、基本は路上駐車という環境でした。

ドイツ 縦列駐車の様子



路上駐車も一見すると空いている場所に無秩序に停めているように見えますが、実は細かいルールが色々あり、決まりを知らないと違反切符を切られてしまいます。当然ですがルールはドイツ語でしか表示されてなく、かなり複雑なので旅行者が数日運転するだけだと理解するのが難しいと思います。

例えば、下記は「ここから駐停車禁止」という標識です。

ドイツの駐車禁止標識

下記は「平日の午前8時~午後8時はParkscheibeというタイムカードを掲示することで1時間駐車可能」という標識です。慣れればどうということはないですが、仕組みを知らないと本当に混乱します。

ドイツの1時間駐車可の標識

ちなみにタイムカードはこのようなアナログなもので、駐車開始時間に矢印を合わせてダッシュボードに置いておきます。

ドイツの駐車用タイムカードParkscheibe

タイムカードは、通常はレンタカーの車内に装備されています。無い場合はガソリンスタンドの売店などで購入できます。

運転が上手い人が多い

個人的な印象ですが、ドイツのドライバーは運転に慣れていて、交通を円滑に進めるという意識を持って運転している人が多いと思いました。また、そのための運転技術も高い人が多い印象です。

例えば、ドイツでは市街地や住宅街を中心に道幅が狭いところが多いですが、対向車が来た場合にすぐに状況を理解してすれ違いが出来る場所まで自分から下がったり、端っこギリギリまで車を寄せたりしてくれる人が多かったです。

一方で日本での個人的な経験では、同じような状況でもただ道路の真ん中に立ち尽くす車が散見されるので、この点で違いを感じました。

また、前述のとおりドイツでは路上駐車をする場面が多いですが、ギリギリに縦列駐車を決めるテクニックが半端ない人が多いです。例えばこのような光景は日本ではほとんど見ないですが、ドイツでは日常の風景です。

ドイツ ギリギリの縦列駐車

どうでしょうかこの車間距離。20センチ位しか無いんじゃないでしょうか。

ドイツ ギリギリの縦列駐車

平均速度が高い

ドイツでも住宅街や市街地の狭いところでは30km制限があったりしますが、街中を少し離れるとすぐに制限速度が80km~100kmまで上がります。そのため、日本にいる時よりも高速度で運転する場面が多くなります。

平均速度は高いものの、日本と比べて交通量自体が少ないし、郊外に行けば信号で停まることも少ないので、危ないとか怖いと感じたことはありませんでした。

アウトバーンが無料で快適

ドイツと言えば速度無制限のアウトバーン(高速道路)が有名ですが、噂どおりマナーも良く快適でした。路線にもよりますが、多くの場所で3車線以上あり、一番左の追い越し車線には、追い越しが終わった後も居座るような車はほとんどいなかったです。

ドイツのアウトバーン


また、追い越し車線で明らかに自分より速いペースで後ろから迫ってくる車がいたら、すぐに第2車線によけるということが徹底されていました。

なお、アウトバーンも全域が速度無制限ではなく、所々で130km制限や100km制限の区間もありますが、上記のマナーの良さはどこでも同じでした。

また、通行料金が無料というのも素晴らしいと思いました。これだけ快適に高速で移動できる道路が無料というのを知ってしまうと、日本で最高速度も低く追い越し車線の利用ルールも徹底されていない高速道路を有料で利用するのが嫌になってしまいます。

給油の種類が多い & 料金高すぎ

現地で給油する機会が何回かありましたが、大体どこのスタンドでも5種類の給油ノズルがあり、最初はどれを選んだらいいか迷いました。

ドイツのガソリンスタンド

ガソリンスタンドによって多少異なりますが、基本的に以下の5種類があります。

  • Super 95(オクタン価95のガソリン。日本でいうレギュラー扱い)
  • Super 95 E5/E10 (Super 95にバイオエタノールを5% or 10%混ぜたガソリン)
  • Ultimate 102 (オクタン価102のガソリン。日本でいうハイオクでスポーツカー向け)
  • Diesel (ディーゼルエンジン用の軽油
  • Ultimate Diesel (軽油のハイオク版)

一番目と二番目の違いが分かりにくいですが、車の給油口のフタを開けると、以下のようにどの種類が適しているかが表示されています。

ドイツ クルマの給油口のフタを開けるとガソリンの種類が書いてある

この場合はSuperのE5またはE10が適しているということになります。

また、最近は日本でもガソリン価格が高騰して大変ですが、ドイツではさらに異次元の高さでした。私たちが給油した時のSuper 95 E10の値段はリッター辺り約1.8ユーロでしたが、今の為替レート(1ユーロ=167円)だとリッター約300円になります。ハイオクでもなく、レギュラーでこの値段です。満タンで50L入れると15,000円相当になります。元々の現地通貨でも高いのに、円安も加わってとんでもない値段になってますね…。

信号のオペレーションが合理的

ドイツでは赤信号の待ち時間が比較的短く、1分以上待つことはほとんど無かったと記憶しています。短いサイクルで走行する側と停まる側を小気味良く入れ替えていくイメージで、日本のように長い時は2~3分以上赤信号が続くということはなかったです。個人的にはドイツ式の方が待ち時間のストレスが少ないですし、すぐ変わるので緊張感を維持しやすくて良いと思いました。

また、赤から青に変わる前に「もうすぐ青になりますよ」という合図のために一瞬黄色信号が点灯するのですが、これによって青になった瞬間にスタートできる態勢に入ってる車が多いので、交通の円滑化に一役買っていると思いました。

ドイツの信号
赤から青信号に変わる直前に黄色信号が点灯

ファスナー合流が徹底されている

車線が合流

車線減少などで合流する際には、いわゆるファスナー合流が徹底されていました。ファスナー合流は、合流発生地点の先頭で本線の車と合流側の車が一台ずつ交互に合流するというものです。あまりに当たり前に行われているので、合流時に「入れてくれるかな」などと心配する必要は全くありませんでした。

一方で、日本では合流時に意地でも自分の前に入れさせないようにする車が割といますよね(地域にもよるかもしれませんが)。

新車を貨物列車で輸送

電車で移動している時にたまたま遭遇したのですが、ドイツでは新車輸送の手段として貨物列車が使われることがあるようです。例えば、下記の写真はデュッセルドルフ~ドルトムント間を電車で移動中にすれ違った貨物列車を撮影したものですが、約10両編成の全てが自動車輸送用のもので、アウディの新車がぎゅうぎゅうに格納されていました。

ドイツの自動車輸送貨物列車

日本でも昔は電車で自動車を輸送していた時期があったようですが、今は見ませんね。

まとめ

この記事では、私がドイツで2週間レンタカーを運転して気が付いた、日本とは異なる現地のクルマ事情について10の観点からご紹介しました。自動車に関してドイツの全てが優れているわけではありませんが、さすがガソリン自動車発祥の地で今でもクルマ大国と呼ばれるだけはあり、日本との比較で学ぶ点が多かったです。

これからドイツで車を運転する方の参考になれば幸いです。

自分で運転するのが不安な方や大都市間の移動が中心の方は、レンタカーではなく電車やバスでの移動がおすすめです。日本で予約しておくと現地での時間節約になり便利です。

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