最近カタール航空のビジネスクラスQsuiteでヨーロッパに行ってきたので、設備やサービスの様子とおすすめポイントを2回に分けてお伝えします。
3月にカタール航空ビジネスクラスの最新機材Qsuite(Qスイート)を利用して、東京からドイツ・デュッセルドルフに訪れる機会がありました。今回の前編では、往路の機内の様子や機内食などのサービスについてお伝えします。
カタール航空ビジネスクラスのおすすめポイントとイマイチだった点のまとめは、復路の紹介と併せて後編でお伝えしています。
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なぜカタール航空ビジネスクラスを選んだか
次の2つの理由で選びました。
- 機内設備の豪華さとサービスが異次元なほど素晴らしく、コスパも良いから(コストについては後編で触れます)。2017年にもカタール航空のビジネスでヨーロッパに渡航しており、その時の体験で一発でファンになりました。
- 現在日本からヨーロッパへのフライトは、ロシア上空を飛べなくなった関係で所要時間がとても長くなっていますが、どうせなら長い時間を豪華な機内と快適なサービスで楽しもうと思ったため。
Qsuite(Qスイート)について
Qsuiteは、カタール航空が2018年から日本路線に導入している個室型のビジネスクラス座席です。扉を閉めればまるで部屋のようにプライベート感があってくつろげ、ひと昔前のファーストクラスを超えているという評判もあります。詳細はカタール航空HPを参照。
画像引用:カタール航空HP https://www.qatarairways.com/ja-jp/onboard/qsuite.html
搭乗手続き~出発前
往路のフライトは以下のとおりドーハ経由で、乗り継ぎ時間も含めるとトータルの所要時間は21時間15分です。とてつもなく長いですが、現在日本からデュッセルドルフには直行便がないので、日系航空会社を使っても乗り継ぎ込みで大体20時間近くかかります。
出発が23時55分なので、21時ごろに羽田空港に到着。コロナ禍もあって約4年半ぶりの国際線搭乗ですが、空港はどこもインバウンド客で大混雑してました。空港内の飲食店では、インバウン丼ほどではないですが、一本1,500円以上の肉串に外国人客が長蛇の列を作ってました。
優先カウンターでチェックイン。通常カウンターは大混雑でしたが、こちらはスムーズ。
チェックインカウンターのすぐ横に優先保安検査場があります。
出発まではJALのサクララウンジで。国際線のラウンジも本当に久しぶりで浦島太郎状態です。今はこんな自動ご飯盛り器があるんですね。
夕飯を食べてなかったので軽く腹ごしらえ。
ちなみに入口から向かって右奥にひっそりとリラクゼーションルームがあり、このようなマッサージ機があります。
半個室風に区切られていてプライベート感があり、とても静かでリラックスできました。マッサージ機もスーパー銭湯にあるようなものより高級&高機能で、長いフライト前に体が軽くなりました。
羽田~ドーハのフライト
ウェルカムサービスやアメニティなど
いよいよ搭乗時間です。機材はエアバスA350-1000で羽田-ドーハ間は約13時間のフライト。ビジネスクラスの搭乗率は8~9割といったところ。
こちらが今回の座席(というか部屋)です。やっぱりQsuite、スタイリッシュで高級感がありますね。
搭乗してすぐに担当CAから挨拶があり、ウェルカムドリンクの希望を聞かれます。
ドリンクと一緒に持ってきてくれたナッツもちゃんと温かいです。この辺がさすがですね。
おしぼりもしっかりした質感です。ただちょっと香料がきつめかもしれません。
Diptyqueのアメニティキットと
パジャマ&スリッパが用意されています。
こちらは長距離便のみ提供とのことです(ドーハ~デュッセルドルフ間はなかった)。ちなみに結構な数の乗客が、離陸前からお手洗いに行ってパジャマに着替えてましたw
このパジャマ、適度にリラックスできるサイズ感で肌触りもよく、とても快適でした。
メイン座席の横にあるちょっとしたサブスペースですが、上のカバー部分を引っ張り上げるとフタが空き、中にノイズキャンセリングヘッドホンとペットボトルの水が入っています。ここは収納スペースとしても使え、女性のハンドバック程度であればここにしまっておけます。
さらにこのように全体を上に引くと高さを変えられ、好みの高さでひじ掛けとしても使えます。
機内食
カタール航空のビジネスクラスでは、基本的に自分の好きなタイミングで好みのメニューを注文することができます。ただし、それぞれのメニューには数に限りがあるので、確実に食べたいものがある場合は、事前にCAに伝えておいた方が良いと思います。
例えば「離陸後すぐにXXを食べたい。その後は寝るので起こさないで。離陸の2時間ぐらい前に〇〇を用意してください」という風にリクエストすることもできます。
今回の食事メニューはこちら。
日本発の便だけあって和風メニューが充実してます。
最初に注文したのは「やま幸 まぐろ」。ウニとキャビアがのったちらし寿司のようなものです。
これが想像をはるかに超えておいしかったです。酢飯の硬さもちょうど良く、まぐろとウニも新鮮なものでした。
その後はチーズの盛り合わせをチョイス。こちらも質が高いものですが、思ったよりボリュームがあってすぐに満腹になりました。
ちなみに飲み物はアルコール、ソフトドリンク共にとても種類が充実しています。なんと日本茶は急須からサーブしてくれます。またワインは専用のメニューブックがあります。
ベッド&個室モードで就寝
おいしいご飯に満足して眠くなったので、CAさんにお願いしてベッドメイキングをしてもらいました。
ここでうれしい気使いが。ベッドにすると足場が狭くなって靴を置くスペースが少なくなり、靴を重ねて置いておかないといけなくなるのですが、なんとCAさんは片方の靴をビニール袋に入れて重ねることで、両方が重なっても汚れないようにしてくれました。素晴らしいサービスです。
このようにドアを閉めると個室状態になります。プライベート感と安心感がすごいです。
Do not disturbのサインを出すこともできます。ホテルかとw
ベッドはもちろんフルフラットになり、一般的な体格の日本人男性であれば足を伸ばして寝られます。
快適なベッドで数時間眠った後、機内エンターテイメントを楽しみます。映画やTV番組は正面の大画面でも鑑賞できますが、このように手元のリモコンデバイスに映すことも可能です。これで寝っ転がりながら映画鑑賞ができます。
朝食~ドーハ到着
出発から10時間ほどが経過し、小腹が空いてきたので朝ごはんとして「ヒラメの柚子胡椒焼き」をお願いしました。
こちらもすごく美味しくて大満足です。ヒラメの照り焼きソースは、柚子胡椒の風味が良いアクセントになっています。ご飯も丁度よい硬さで美味。普通に日本食としておいしいです。
2017年に搭乗した時に注文した日本食は、ご飯の炊き加減が硬すぎていかにも「海外の日本食」という感じでしたが、今回は多くの日本人が食べても「おいしい」と感じるものだと思います。カタール航空ビジネスクラスの日本食、かなり進化しています。
デザートにフルーツの盛り合わせ
ドーハの街が見えてきました。まもなく到着です。
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ドーハ・ハマド国際空港でのトランジット
飛行機からターミナルまではバスで移動です。ハマド国際空港にカタール航空のビジネス以上で到着すると、このように専用のバスが待っていて、優先的にターミナルまで連れていってくれます。
どうでしょうかこの贅沢さ。たしかバス全体で12席ぐらいしかなかったと思います。普通だと優先降機はあっても、シャトルバスまで専用のものが用意されてるってあまり無いですよね。
7年ぶりのハマド国際空港。名物の黄色いクマ(テディベア?)も健在です。
ハマド国際空港といえば、ビジネスクラス用のアル・ムルジャン・ビジネスラウンジ(Al Mourjan Lounge)がまるで王宮のようなスケールと荘厳さで有名で、今回も満喫しました。
ビジネスクラスラウンジについては、少し離れたところに新しく出来た「アル・ムルジャン・ビジネスラウンジ ザ・ガーデン」の紹介も含めて以下の記事でまとめています。
このような子供遊び場が空港内にたくさんあります。カタール航空は子連れの旅にもおすすめです。
ドーハ~デュッセルドルフのフライト
約1時間半のトランジットを経て、デュッセルドルフ行きの便に搭乗します。機材はB787。6時間45分のフライトで、Qsuiteではありません。ただこれでもフルフラットになるし、十分快適です。
そういえば、2017年に羽田ードーハ間のビジネスに乗った際は、これと同じタイプの座席だったと思います。当時もこれで12時間ほど乗りましたが、すごく快適だったことを覚えています。
食事はロブスターをチョイス。プリプリで滑らかな触感。大満足です。
長旅の疲れもあり、食事後すぐに爆睡してしまいました。あっという間にデュッセルドルフに到着です。
まとめ
この記事では、カタール航空のビジネスクラスQsuiteの基本的な設備やサービス、機内食などについて2024年3月搭乗時の情報をお伝えしました。次回の後編では、復路の様子とカタール航空ビジネスクラスQsuiteがヨーロッパ渡航におすすめな理由をまとめて紹介します。
カタール航空は、最高レベルの設備とサービスで快適なフライトを楽しめるだけでなく、なんと燃油サーチャージが無料であるため、価格も比較的良心的です。ヨーロッパや中東、アフリカ方面の渡航において非常に魅力的な選択肢です。
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また、カタール航空のビジネスクラスで利用できるドーハ国際空港の超豪華ラウンジのレビューは以下の記事をご覧ください。
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