年末年始に日本へ一時帰国し、ドイツに帰ってくる際のフライトで、乗り継ぎ地のミュンヘン空港でロストバゲージに遭いました。今までの人生で200回以上飛行機に乗ってきましたが、ロストバゲージに遭うのは初めてです。
ロストバゲージは誰にとっても悪夢のような体験ですが、今回の経験をとおして、航空会社や空港を問わず手続きの流れや状況確認の方法はほぼ同じであることが分かったので、詳細について共有します。
また、地域別・シチュエーション別のロストバゲージ発生率などについても調べた結果をお伝えすると共に、ロストバゲージから身を守るために私たちが取り入れた対策を紹介します。
ロストバゲージ発生の経緯

乗り継ぎ便はANA提携のユーロウィングス
私たち家族は現在ドイツのデュッセルドルフで暮らしていますが、2024年の年末と2025年の正月に一時帰国して日本で過ごしました。
久しぶりの日本を満喫した後、1月上旬にドイツに戻ったわけですが、その際のフライトはANAで手配しました。現在日本からデュッセルドルフには直行便が無いので、必然的に乗り継ぎが発生します。具体的には以下のスケジュールのフライトを予約していました。
便名 | 運航会社 | 経路 | 出発時刻 | 到着時刻 |
---|---|---|---|---|
NH217 | ANA | 羽田~ミュンヘン | 23:30 | 06:25 |
EW9081 | ユーロウィングス | ミュンヘン~デュッセルドルフ | 08:15 | 09:30 |
羽田→ミュンヘンはANAが運航するフライトですが、ミュンヘン→デュッセルドルフはANAの提携先であるユーロウイングスとのコードシェア便です。欧州在住の方はよくご存じだと思いますが、ユーロウイングスはドイツのルフトハンザ航空の子会社で、同社グループの格安航空会社(LCC)としてヨーロッパ各地に幅広いフライト網を有しています。
なお、ユーロウィングスはANAが加盟するスターアライアンスには参加しておらず(親会社のルフトハンザは加盟)、あくまでANAと同社が個別に提携しているという扱いです。

私としては別にユーロウイングスを利用したかった訳ではありませんが、ANAの直行便が無いのと、乗り継ぎタイミング的に上記の便が便利だったため、乗り継ぎ便は仕方なくユーロウィングスのフライトになったという次第です。ユーロウィングスは過去にも同じ理由で何回か利用したことがありますが、まぁ典型的なLCCという感じで、特に良い印象はありませんw。
ちなみに前回ユーロウィングスの乗り継ぎ便を利用した時の記事はこちらです。

荷物はスルーチェックイン
今回のフライトで、私たち3人家族は計6個の荷物を預け入れていました。内訳はスーツケース4個、段ボール2個です。一時帰国で食品や日用品、洋服などを大量に仕入れたので、かなりの大荷物です。荷物は羽田空港でチェックインする際に、最終目的地のデュッセルドルフまで通しで預かってもらいました(スルーチェックイン)。
フライト自体は順調で、ミュンヘンでの乗り継ぎも含めて計20時間近くの長旅を終えて朝9時半頃にデュッセルドルフ空港に到着。眠い目をこすりながら、いつもどおり荷物受け取りエリアに進んで自分たちの荷物が出てくるのを待ちました。
荷物が出てこない…
しばらくするとターンテーブルがガタゴトと動き出し、まずは預け入れた6個のうち3個の荷物が出てきました。私たちはスターアライアンスのゴールドメンバーなので、荷物にはPriority(優先)のタグが付いており、一番最初に3個の荷物が流れてきたのですぐにピックアップしました。
その後は他の乗客のスーツケースがぽつぽつとコンベアーの上を流れてきましたが、私たちの残りの荷物は一向に出てきません。羽田でチェックイン時に6個の荷物全てにPriorityタグを付けてもらったのに、タグが付いていない他の乗客の荷物がどんどん先に出てくるのはおかしいと思いましたが、まぁドイツだから適当なんだろうと思って気長に待つことにしました。

ターンテーブルはノロノロと動き続けていましたが、先ほど見た他の乗客のスーツケースが再び流れてきたので、2周目に入ったことが分かりました。そしてコンベアーの上にはもう数えるほどしか荷物が残っていません。そもそも早朝のミュンヘン→デュッセルドルフのフライトは地元のビジネス客の利用が大半で、荷物を預け入れている人自体が少ないです。
この時点で、私たちの残りの荷物が流れてこないのは明らかにおかしいので焦り始めましたが、機体から荷物を運ぶカーゴが2回に分かれている可能性に一縷の望みを託し、辛抱強く待ち続けました。一緒にいた妻も「さすがにおかしいよね」とつぶやき、子供も両親の不安を察知して不穏な空気が流れ始めます。
そうするうちに、残り少ない荷物たちもどんどん持ち主にピックアップされ、コンベアーの上にはついに残り一つだけになりました。先ほどと同じスーツケースで、これで3周目です。相変わらずノロノロとした動きに苛立ちつつ、「頼むから出てきてくれ!」と祈り続けました。
しかしそんな願いもむなしく、ターンテーブルは「ガタン」と不吉な音を立てると、コンベアーの動きが完全に止まりました。つまり、もうこれ以上荷物は出てこないということです。

ロストバゲージが確定です。私も妻も初めての経験で、最初は状況がうまく呑み込めませんでしたが、すぐに「あのスーツケースには何を入れてたっけ」や「無くなったら絶対に困るものが入ってなかったか」を考え始め、最悪の事態を想像して青ざめました。
そんな私たちを横目に、トイレに行っていたと思われる男性客が現れ「おぉ俺のバッグがラストか」のようなことをつぶやいて最後の荷物をピックアップし、意気揚々と去っていきました。
動きを止めたターンテーブルの前には、茫然と立ち尽くす私たち家族だけが残されました。
ロストバゲージ発生時の対応

コードシェア便の場合はどの航空会社に申告?
徐々にロストバゲージ発生の事実を受け入れ始めた私たちは、この後どのようなアクションを取るべきかについて調べました。私たちのフライトは乗り継ぎのコードシェア部分も含めてANAでチケットを購入していたため、まずはスマホでANAのHPを確認。
すると、荷物を受け取る予定だった空港でロストバゲージを申告し、その空港への到着便の運航航空会社で荷物の捜索を行う旨が記載されていました。

つまり、私たちの場合はANAではなくユーロウイングスで必要な手続きを行うということです。
ロストバゲージの申告方法は大きく3つ
どの空港にも、荷物受け取りエリアの端の方に荷物紛失・破損などを取り扱う窓口があります。英語だとBaggage ServicesやLost Baggageなどと表記されていることが多いです。そのような窓口は基本的に税関申告ゲートを抜ける前にあるので、慌てて税関エリアの外に出ないようにご注意ください(出ると戻ってこれない)。
私たちもデュッセルドルフ空港の窓口に向かい、係員に状況を説明しました。すると、ロストバゲージを申告するには次の3つの方法があることが分かりました。
- Webで申告
- 有人窓口で申告
- 空港内の専用端末で申告
なお、航空会社によってはWebでしかロストバゲージ申告を受け付けていないところもあるようです。LCCの場合は基本的にWeb申告のみが多く、係員によると我らがユーロウイングスもWebのみで受け付けているとのことで、「このQRコードから申告してね。グッドラック」と明るく言われました。

LCCは何でもセルフサービスが基本ですからね。でも我々はANAの正規運賃のチケットを購入しており、乗り継ぎ便の提携先がたまたまLCCだったというだけで、「LCCのチケットを買った」つもりは1%も無いので、何だか釈然としない話ではあります。
Web申告(WorldTracer)の流れ
後で調べて分かったことですが、今は世界的に多くの航空会社がロストバゲージの登録・管理に共通のシステムを使っており、ロストバゲージの発生場所を問わず、またWeb申告か窓口での申告かを問わず、申告後は同じ流れになるようです。
共通システムはWorldTracerと呼ばれるもので、航空業界の国際組織であるSITA社が運営しています。WorldTracerは500社以上の航空会社が利用しており、約2,800の空港で利用されているということです。
WorldTracerを利用している航空会社の場合、Web申告のフォーマットもほとんど同じようです。例えばユーロウイングスとANAのロストバゲージ申告用画面は、見た目も入力項目もほぼ同じです。
ユーロウィングスの申告画面

ANAの申告画面

なお、日系ではJALも同様にWorldTracerを利用しています。
以下、WorldTracerでロストバゲージを登録する際の流れを紹介します。
まずは航空会社が指定する申告用URLにアクセスします。ユーロウィングスの場合はこちらです。
最初のページでは、自分のフライト情報を入力します。フライト番号と日付を入力すると、以下のような形で詳細が自動で表示されます(参考用のため日付は適当に入力しています)。

次のページでは、行方不明になっている荷物の詳細を入力します。初めに荷物タグ(預け入れ時にもらうシール状の控え)の番号を入力します。番号が分からなくても先に進めますが、その場合は荷物が発見される可能性はかなり低くなるので、荷物タグは絶対に無くさないようにしましょう。
続いて、荷物の外見的特徴を入力します。荷物の形状や大きさ、色、ブランドなどかなり細かく指定できます。

また、AirTagなどの追跡デバイスを荷物に入れている場合は、最新の場所に関する情報を入力することもできます(スクリーンショットの添付可)。
最後に自分の名前や連絡先を入力します。状況に進展があった場合の連絡方法として、EメールかSMS、あるいはその両方を選ぶことができます。また、荷物が見つかった場合の引き渡し方法として、指定する住所への配送または空港でのピックアップを選べます。

私たちの場合、基本的にドイツの配送業者を信頼していないので、空港でピックアップする方を選びました。
後は入力内容を確認して送信するだけですが、なぜかエラーが出て何度やっても送信が完了しませんでした。エラーメッセージには「空港の職員にコンタクトして」と書かれていたので窓口に行きましたが、最初に対応した職員は「ユーロウィングスは全部セルフサービスだから自分でやれ」と言って、エラーメッセージを見せても他の乗客の対応で忙しいとかごちゃごちゃ言って対応しようとしません。まぁ海外ではよくありますね。
仕方ないので別の職員に事情を説明すると、今度は親切に事務所の端末で同じ内容を入力してくれ、無事に申告が完了しました。その職員曰く、結局どの航空会社も同じシステムを使っており、ユーロウィングスでもWeb申告でエラーが出る場合は、窓口の端末でマニュアル申告できるようです。
申告が完了すると、その旨を知らせるEメールが届きます。メールには10ケタの照会番号も記載されており、これ以降荷物のステータスをチェックする際に必要となります。

なお、メールにはyour delayed baggage(遅延荷物)と書かれており、あくまで「遅れているだけ」というニュアンスにイラっとします。これはユーロウィングスの規定では21日経過してはじめて「紛失」という扱いになるためです。
余談ですが、私たちが荷物紛失窓口の近くにいた約15分の間に、私以外に3人の客が「荷物がないぞ!」とテンパって駆け込んできました。その時間帯にターンテーブルが回っていた到着便は、私たちのフライトを除いて3便だけです。その時間帯限定ですが、平均すると1便に1件はロストバゲージが発生しており、いくらなんでもひどすぎじゃないですかね?
特にデュッセルドルフ空港はシェンゲン域内からの到着便が大多数(=EU圏内の短距離便が多い)で、かつLCCがメインなので荷物を預け入れる人自体が少ないはずですが、それでこの発生率はやばいです。
実際に住んでいて実感しますが、ヨーロッパっていろんな部分がぶっ壊れていると思います。
結局荷物はどうなった?
Web上でステータスを確認
日本から約20時間の長旅の末にロストバゲージの憂き目に遭い、フラフラの頭と体で申告手続きを終えて、ようやく昼前にデュッセルドルフの自宅に到着しました。
行方不明になった荷物(スーツケース2個+段ボール1箱)に入っていたモノについて思い出すと、貴重な食料品やお気に入りの洋服、子供の学用品など、ドイツでは手に入らないものばかりです。紛失が確定した場合はある程度の補償金が出るようですが、お金を出しても同じものは戻って来ません。
荷物の捜索状況についてはWorldTracerのサイトで確認できるので、その日は藁にもすがる思いでこまめにチェックしました。
でも一向に進展がありません。

自分の大切な荷物が今どこにあるのかすら分からないという状況は、人をとても不安にさせるものです。その日は何をしても気分が晴れませんでした。
ミュンヘン空港に置き去りにされてた
事態に動きがあったのは、その日の深夜です。夜寝る前にもう一度だけWebでステータスを確認したところ、アップデートがあるようでした。

行方不明になっていた3つの荷物全てが見つかったとのことで、詳細を見るとミュンヘン空港内で発見されたようです。おそらく乗り継ぎ便に積み込まれず、放置されていたと思われます。

その後の対応としてはミュンヘン空港からデュッセルドルフ空港まで輸送するということで、輸送するフライトの便名とスケジュールが記載されていました。

また、発見された荷物には緊急を意味する”Rush Tag”が付けられているようで、その番号も記載されていました。

翌日に無事受け取り
その日は一安心して眠りにつきました。翌日は週末でしたが、朝10時頃に「荷物がデュッセルドルフ空港に到着したので引き取り可能」を知らせるメールが届きました。

引き取りにはパスポートと荷物タグが必要とのことなので、それらを持って早速空港へ車を走らせました。指定された窓口に行くと、前日に対応してくれた中年の女性スタッフが出てきて倉庫のような場所に案内してくれました。
倉庫に入ると、入口の近くに私たちの3つの荷物が置かれていました。特に破損もなく、無事のようです。引き取り確認の書類にサインをし、無事に荷物を受け取ることができました。なお、引き取り時には「昨日からあなた達の顔を覚えてるから大丈夫よ」ということでパスポートも荷物タグもチェックされず。なんともテキトーです。

何はともあれ、大事な荷物が1日で戻って来て本当に良かったです。
世界中のロストバゲージ発生状況
今回はじめてロストバゲージに遭いましたが、いい機会だと思って世の中のロストバゲージ発生状況について調べてみました。
情報源としては、WorldTracerを運営している航空業界の国際組織、SITA社が公表しているロストバゲージに関する詳細レポートが参考になります。

長期トレンドは減少傾向
上記レポートによると、全世界における旅客機の乗客数は2007年の約25億人から2023年の52億人に急増しているものの、乗客1,000人当たりの荷物遅延・破損・紛失件数は同じ期間で18.9件から6.9件(発生率0.69%)に減少しているようです。

個人的には0.69%という発生率はかなり多いという印象です。例えば乗客数300人のフライトがあったとしたら、平均して2件は問題が発生していることになります。
私が今までロストバゲージを経験したことが無かったのは、運が良かっただけかもしれません。
地域別・フライト種別ごとの発生率
次に地域別の発生率を見てみましょう。
断トツで高いのはヨーロッパで、2023年には乗客1,000人中10.6件(1.06%)も荷物の遅延・破損・紛失が発生しています。2番目に高いのは北米で0.58%、一番低いのはアジアで0.3%です。

この数字は私の体感値とも一致します。周りでロストバゲージに遭ったことがある人の話を聞くと、ヨーロッパで被害に遭っていることが多いです。アメリカでの被害も聞きますが、渡航者数のわりにヨーロッパほど多くはなく、日本を含めアジアではあまり聞かないという印象です。
ロストバゲージに関してはアジアが最も優秀で、ヨーロッパはアジアの3倍以上かつ北米の約2倍も発生率が高いというヤバすぎる状況です。
フライト種別ごとに見ると、2023年には国内線の発生率が0.24%なのに対し、国際線では1.21%と5倍以上高い確率で預け入れ荷物の遅延・破損・紛失が発生しています。

また、預け入れ荷物の遅延に関しては、半数近くが乗り継ぎ地での作業ミスにより発生しているようです。私たちのケースもそうですし、やはり直行便よりは乗り継ぎ便ありの方が問題が発生しやすいようです。

今後のロストバゲージ対策

SITA社のレポートが示しているロストバゲージ発生状況と今回の私自身の体験から、今後のフライトでロストバゲージに遭う確率を少しでも下げるため、そして被害に遭った時にダメージを最小限にするために、以下の対策を取ることにしました。
- 荷物は可能な限り機内持ち込みにする(特にヨーロッパ)
- 荷物を預ける場合は、機内持ち込みバッグに1日分の下着を入れておく
- 預け入れ荷物のタグは無くさない
- 追跡デバイスを預け荷物に入れる
それぞれ解説します。
荷物は可能な限り機内持ち込みにする

一番確実なのは、そもそも荷物を預け入れないことだと思います。特にロストバゲージ発生率が高いヨーロッパ路線で、乗り継ぎがある場合はなおさらです。
旅の目的や期間にもよるので、機内持ち込み荷物だけにまとめるのが難しい場合もあると思いますが、1週間程度の旅行・出張であれば何とか可能だと思います。あれもこれもと持っていっても、結局使わない物は多いです。
機内持ち込みバッグに1日分の下着を入れておく
どうしても荷物を預け入れる必要がある場合は、機内に持ち込むカバンに1日分の下着を入れておくようにしました。ロストバゲージに遭った際に1日で荷物が手元に戻ってくるとは限りませんが、少なくも一日以内に「発見」されることが多いようなので、1日あれば旅先で下着を買い足すべきかどうかを判断できると思います。
また、毎日飲む薬がある人やコンタクトレンズを使っている人は、必ず機内持ち込み荷物に入れた方がよいでしょう。
預け入れ荷物のタグは無くさない

今回の私たちのケースで迅速に荷物が見つかったのは、申告時に荷物タグの番号を正確に入力していたのが大きいと思います。番号がなければ荷物の大きさや色だけを頼りに捜索することになり、発見の確率が一気に下がるでしょう。
仮に荷物タグを無くしても、航空会社に問い合わせれば何らかの対応はしてくれるかもしれませんが、海外の航空会社がどこまでやってくれるかは分からないし、余分に時間がかかることになります。
追跡デバイスを預け荷物に入れる
今後どうしても荷物を預け入れる必要がある場合は、追跡デバイスを中に入れることにしました。これによってロストバゲージに遭う確率が下がるわけではないですが、少なくとも荷物が今どこにあるかが分かる(元の空港にあるのか、目的地の空港まで来ているのか等)ので、万が一の時でも精神的な安心感が全然違います。
追跡デバイスは色々なメーカーが出していますが、わが家はApple社のAirTagを導入することにしました。

ドイツのApple Storeで購入したので4個セットで129€(約2万円)もしましたが、日本のAmazonだと4個で13,846円で買えるみたいですね。1個でも4,000円ちょっとなので(ドイツだと39€=約6,200円)、わが家も日本で買っておけば良かったです…。
AirTagはこんな見た目で、サイズ的には大きめのボタン電池程度です。

設定は簡単で、iPhoneの「探す」アプリから近くにあるAirTagを追加できます。

つい先日ヨーロッパ内で別のフライトを利用する機会があり、どうしても荷物預け入れが必要だったので、早速AirTagを試してみました。
目的地の空港に到着し、荷物受け取りのターンテーブルで並んでいる時に、「探す」アプリで荷物の場所をチェックしてみました。すると、すぐ近くに来ていることが判明。

これで荷物が出てくるまでの不安を無くすことができます。
仮に荷物が元の空港に残っていた場合でも、現在の場所が分かるだけで安心しますし、航空会社にロストバゲージを申告する際にAirTagの位置情報を添付できるので、速やかに発見してもらえる可能性が高まります。
AirTagは子供のかばんに取り付けたり、色々便利な使い方があるのでおススメです。
残念ながらAirTagは現時点(2025年2月)ではApple製品にしか対応していませんが、Androidスマホをお使いの方には似たような商品があります。
カード型のスマートなデバイスもあります。こちらはiPhone/Android両方に対応しています。
まとめ
この記事では、ユーロウィングスのミュンヘン乗り継ぎ便でロストバゲージに遭った際の申告から荷物受け取りまでの流れを紹介すると共に、全世界におけるロストバゲージの発生状況についてまとめました。また、今後ロストバゲージから身を守るための対策を紹介しました。
ロストバゲージは世界的に約0.7%の確率で発生しており、特にヨーロッパでは発生率が1%以上もあります。また、国際線は国内線の5倍以上の発生率で、直行便よりは乗り継ぎ便がある場合に発生しやすいです。
この記事を参考にして頂き、皆さんもロストバゲージ対策を進めることをおすすめします。ロストバゲージは決して他人事ではありません。