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ドイツのスーパー 日本との違い10選| 広大な肉コーナー、カラフルなゆで卵、ビールは水扱い、超速レジに驚き

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ドイツのスーパー日本との違い10選 アイキャッチ

ドイツのスーパーといえば大手のEDEKAやREWE、Netto、ALDI、realなどが有名ですが、日々の生活でこれらのスーパーを利用していて、日本とは大きく違う点がたくさんあることに気が付きました。

この記事では、筆者が考えるドイツのスーパーの驚き事情10点をご紹介します。

スーパーはその国の文化や風習が色濃く反映されていて面白いので、旅行や出張でドイツに来ている方もぜひ訪れてみることをおすすめします。

目次

肉コーナーが広すぎ&肉製品の種類が多すぎ

一般的に、ドイツのスーパーでは肉製品を売っているコーナーの面積がとても広いです。例えばわが家が良く利用するスーパーでは、下の写真のエリア全体が肉コーナーになっています。コンビニ3軒分ぐらいの面積です。

ドイツのスーパーの肉コーナー

また、扱っている肉の部位も多岐に渡ります。例えば牛肉はフィレ、バラ、首、背中、胸、もも、サーロイン、ランプ、すね肉などが基本的な品揃えですが、これ以外にもマニアックな部位の肉がたくさん売られています。

ドイツのスーパーで売られている牛肉と豚肉

もちろん豚肉も牛肉と同様に、非常に多くの種類の部位が売っています。

そして部位ごとに複数のメーカー(プライベートブランド含む)の商品があるので、全体ではとんでもない数の肉製品が売られています。

対面販売で量り売りをしているコーナーもあり、そこではさらに細かい種類の肉がたくさんあります。

ドイツのスーパーの量り売り肉コーナー

また、「ドイツといえばソーセージ」というイメージが強いと思いますが、ソーセージ・ハム等の加工肉コーナーも異常な充実度を誇ります。写真一枚では収まりませんが、こちらのガラスケース全体が加工肉コーナーです。

ドイツのスーパーの加工肉コーナー
ドイツのスーパーの加工肉コーナー

ソーセージは基本的に豚肉で作られていますが、信じがたいほど多くの種類があります。焼くのに適したソーセージ、茹でるのに向いているものなど細かく種類があり、種類ごとに大・中・小など複数のサイズがあります。

ドイツのスーパーで売られているソーセージ

レバーで作られたソーセージ(Leberwurst)や血で出来たソーセージ(Blutwurst)、生肉のソーセージ(Mettwurst)など、日本ではお目にかかれない変わり種もあります。

ドイツのスーパーで売られているメットブルスト(Mettwurst)
豚の生肉のソーセージ(Mettwurst)はスーパーでも購入できる

一説によると、ドイツ全土で1,500種類以上のソーセージがあるとのことで、大型スーパーであれば100種類以上が売られている場合もあります。

また、ハムも負けじとやたらと種類が多いです。

ドイツのスーパーで売られているハム

ソーセージやハムが好きな方にとっては、ドイツのスーパーは見ているだけで楽しいテーマパークのような場所だと思います。

鶏のひき肉が売ってない

ドイツでは鶏のひき肉が売っていません。最初の頃は私がよく行くスーパーだけかと思ってましたが、調べてみたら、「鶏ひき肉は鮮度が落ちるのが早い」という理由で、ドイツ全土で販売が禁止されているそうです。これには驚きました。

ちなみに同じ鳥類でも七面鳥(Puten)のひき肉はOKなようで、たまに売っている場合があります。

なお、牛ひき肉や豚ひき肉、合いびき肉は普通にスーパーで売られていて、値段もお手頃なことが多いです。

ドイツのスーパーで売られているひき肉

魚介類の扱いが少なすぎ

魚好きの日本人にとっては辛いところですが、ドイツのスーパーでは魚介類の取り扱いが極端に少ないです。

先ほど私たちが良く行くスーパーの肉コーナーを紹介しましたが、同じスーパーにある魚介類コーナーは、以下の小さなケースだけです。

ドイツのスーパーの鮮魚コーナー

たったこれっぽちです。やる気無さすぎじゃないですかね?

肉と魚コーナーの面積を合わせて全体が100だとしたら、肉コーナーが95、魚が5とかです。ほとんどおまけみたいな扱いです。同じヨーロッパでも、フランスとかベルギーとかではもう少し魚介コーナーが充実していると思います。

しかも売っている商品も大体決まっていて、ニシンやイワシの塩漬け、サバのグリル、タラ系の白身魚とサーモンが中心です。エビやタコも売ってる時がありますが、割高で傷みやすいので冷凍品の方が使い勝手が良いと思います。

秋・冬にかけては大量のムール貝が安く売られていて、しかも美味しいのが救いでしょうか。

なお、大型スーパーでは以下のように対面の鮮魚コーナーを設けている場合もあります。

ドイツのスーパーの量り売り鮮魚コーナー

そんなに種類が豊富なわけではなく、値段も高めですが、こういうのがあるだけ感謝したいですね。


カラフル過ぎるゆで卵

ドイツのスーパーでも、日本と同じく「ゆで卵」の状態にした卵が売られています。ただし日本と異なるのは、ゆで卵は殻がカラフル過ぎる色で塗られていることです。

ドイツのカラフルなゆで卵

青や紫など、食欲を失わせるどぎつい色もあります。なぜ色を塗っているかというと、普通の生卵と分かりやすく区別するためだそうです。

わが家では普段は生卵からゆで卵を作っていますが、物は試しで色付きゆで卵を買ってみました。

ドイツのカラフルなゆで卵

赤やオレンジなどの暖色系はともかく、食欲を減退させると言われている青色で塗るセンスが良く分かりませんが、何事も経験だと自分に言い聞かせます。

ドイツのカラフルなゆで卵を食べる

殻を割ると、中身は普通のゆで卵です。心なしか薄っすら青っぽい色が付いていように見えるかもしれませんが、きっと気のせいでしょう。

ドイツのカラフルなゆで卵を食べる

味は普通のゆで卵で、茹で加減もちょうど良く美味しかったです。

ドイツを旅行している方でホテルの朝食が付いていない場合は、スーパーでパンと色付きゆで卵を買って、ホテルの部屋で食べるというのもありだと思います。意外と話のネタになると思います。

ビールは水

ドイツのスーパーでは、ビールは水やソフトドリンクと同じコーナーに並べられていることがほとんどです。

ドイツではビールは水・ソフトドリンクコーナーで売られている

ワインやスピリッツ系(ウイスキーなど)のお酒は別エリアのお酒コーナーで売られているので、アルコール類の中でビールだけが特別扱いです。「ビールは水」という冗談がありますが、ドイツのスーパーでは本当に水と同じような扱いです(もちろん未成年は購入できません)。

ドイツではビールは水・ソフトドリンクコーナーで売られている

また、ビールは缶と瓶の両方がありますが、どちらかといえば瓶の方が主流で、ドイツの人たちは瓶ビール20本入りのごついケースを何段も重ねてまとめ買いしたりします。

ドイツの瓶ビール

なお、瓶ビール・缶ビール共に購入時の金額にはデポジットが含まれていますが、空の瓶・缶を返却すればデポジットが戻ってくる仕組みです。

缶ビールのサイズは500mlが主流で、日本のような350mlはほとんどありません。瓶ビールは330mlと500mlの両方が売られています。

ちなみにドイツはさすがビールの本場だけあり、種類が豊富でとてもおいしいです。値段も安く、500mlの缶ビールであれば1本1€前後で購入できます(2024年9月現在)。

ドイツの缶ビール

日本から見たらドイツは全体的に物価が高いですが、ビールは日本よりもかなり安く、しかも質が高いものが手に入ります。


ミネラルウォーターの種類多すぎ

水の話題が出たのでついでに触れると、ドイツのスーパーでは、やたら多くの種類のミネラルウォーターが売られています。

ドイツのスーパーで売られているミネラルウォーター

ドイツでは炭酸入りの水が主流ですが、売られているミネラルウォーターの種類としては標準的な炭酸水、微炭酸、強炭酸、炭酸なしなど多岐に渡ります。

ドイツのスーパーで売られているミネラルウォーター

また、それぞれの種類ごとに異なる硬度の水があります(硬水 or 軟水)。日本でもファンが多いゲロルシュタイナーの水も、もちろんあります。

ドイツのスーパーで売られているゲロルシュタイナー

ゲロルシュタイナーの硬度は1,300mg/L以上という超高硬度(日本の平均は約50mg/L、デュッセルドルフは約250mg/L)ですが、なぜかまろやかに感じて飲みやすいんですよね。私も大好きです。


サンペレグリノも高コスパでおすすめです。

ハリボーのグミが超充実

ハリボー(Haribo)のグミは独特の噛み応えとバラエティ豊かな味・香りで日本でも人気ですが、実はドイツの会社が作っているということは、意外と知られていないかもしれません。

さすが本場だけであってドイツでは子供から大人までハリボーが大好きな人が多く、大型スーパーでは専門店並みにハリボー商品が充実しています。中には、このようにハリボーコーナーが設置されているスーパーもあります。

ドイツのスーパーのハリボーコーナー

ハリボー好きの方は、ぜひドイツ滞在中にスーパーで無数のハリボー商品に囲まれてみてください。日本では売られていない味もたくさんあります。


なお、私たちがドイツのハリボー工場直売アウトレットを訪れた時の記事もありますので、併せてご覧ください。

ハーブティーの種類がめちゃ多い

ドイツのスーパーでは、日本とは比べ物にならないくらい多くの種類のハーブティーが売られています。

ドイツのスーパーのハーブティーコーナー

カモミール、ミント、ルイボス、ラズベリー、ローズヒップ、レモングラス、生姜といったメジャーどころはもちろん、タイム、オオバコ、セージなど日本ではあまり見ないものもたくさんあります。

ドイツのスーパーのハーブティーコーナー

単種類のティーバックだけでなく、いくつかの茶葉をミックスしたものもあります(アップル、ジンジャー、レモングラスのミックスなど)。

そして複数のメーカーがそれぞれ何十種類ものハーブディーを出しているので、全体ではとんでもない数の商品が並んでいます。

ドイツのスーパーのハーブティーコーナー

なぜこんなにたくさんのハーブディーが置いてあるのか不思議でしたが、ドイツでは風邪を引いた時に軽症であれば薬を飲まずにハーブティーで直す習慣があるみたいですね。

ティッシュが一箱ずつ&やたら分厚い

ドイツではティッシュペーパーは一箱ずつ売られており、日本のように何ボックスもまとめた形で販売されているのは見たことがありません。

ドイツのスーパーで売っているティッシュペーパー

トイレットペーパーは16ロールとか24ロールでまとめて売られているのに、なぜかティッシュペーパーはバラ売りなんですよね…。ドイツの人はあまりティッシュを使わないのでしょうか。

なお、ドイツではティッシュペーパー自体がとても分厚く、4枚重ねが標準です(日本の普通のティッシュは2枚重ね)。日本のティッシュの倍の厚さなので、キッチンペーパーと同等かそれ以上の「しっかり感」と耐久性があり、鼻を一回かんだだけで捨てるのはもったいなく感じるほどです。

比較のために、日本のティッシュ(左)とドイツのティッシュ(右)を並べてみました。

ドイツのティッシュペーパーと日本のティッシュペーパーを比較

なんとなく、右のドイツティッシュの方がビシッとしていてハリ感があるのが分かると思います。

最初は「こんなに分厚い必要があるのか?」と思ってましたが、慣れてしまうと日本のティッシュが頼りなく感じてしまうから不思議です。

レジが超速

食品、酒、飲料水、お菓子、生活用品とスーパーの各コーナーを見てきましたが、最後はお会計のためのレジに行きましょう。ここも日本とは全く違います。

お会計の際は、まずはレジのベルトコンベアーに自分で商品を乗せます。ここまでは日本以外の多くの国のスーパーと変わりません。

ドイツのスーパーのレジ

しかしドイツのスーパーで際立っているのは、レジ係の人が商品のバーコードをスキャンして次々にローラーに流していくスピードの速さです。尋常じゃないペースでスキャン済み商品を流してくるので、すぐに自分でピックアップして袋やカゴに入れていかないと、とても追いつきません。

ドイツのスーパーはレジが速い
商品を素早くスキャンして流していく店員

商品を2~3個買っただけであれば問題ありませんが、週末にまとめ買いする時などは数十個の商品が超速でスキャンされて怒涛のように流れてくるので、ローラーの所で滞留しないように素早くピックアップしていくのは大変だし、結構焦ります。

ちなみに私はドイツ以外にも海外2カ国で暮らしたことがありますが、こんなにスーパーの会計が慌ただしい国は初めてです。

なぜこんなにレジのスピードが速いかというと、ドイツのスーパーのレジではベルトコンベアーのすぐ先に同じ高さで固定式スキャナーが設置されており、レジ係の人が「ほぼ流していくだけ」で商品をどんどんスキャンできてしまうからだと思われます。

ドイツのスーパーはレジが速い

まとめ

この記事では、筆者がドイツのスーパーを利用して感じた日本との主な違い10点についてご紹介しました。

記事でお伝えしたとおり、ドイツのスーパーには日本人から見て多くの興味深い特徴があります。また、おみやげを購入する場所としても便利ですのえ、旅行や出張でドイツに短期滞在されている方も、ぜひスーパーを訪れてみてはいかがでしょうか。


当ブログでは他にもドイツ関係の記事がありますので、ぜひご覧ください。

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