マドリード空港のシェンゲンエリア内にあるイベリア航空の「イベリア・プレミアムラウンジ・ダリ」を利用したので、詳細レビューをお届けします。
ラウンジはかなり開放的で広大な空間が広がっており、機能的な各種設備に加えて食べ物・飲み物(特にワイン)も充実しています。ファミリー向けの多人数席が少ないのが家族連れの利用には若干気になりますが、それ以外は総合的にレベルが高い空港ラウンジだと思います。
イベリア航空ラウンジの場所
マドリード空港(正式名称:アドルフォ・スアレス・マドリード・バラハス空港)のイベリア航空ラウンジは、同社のフライトが全て出発するターミナル4にあります。シェンゲンエリア内(ヨーロッパ内フライト用)と非シェンゲンエリア内(ヨーロッパ外へのフライト用)にそれぞれラウンジがありますが、今回私たちが利用したのはシェンゲンエリア内の方です。
シェンゲンエリア内のイベリア航空ラウンジは、ターミナル4の保安検査場を抜けて左に進み、1フロア上のLevel 2にあります。ラウンジの入口はこんな感じで、イベリア航空のイメージカラーである赤色を基調としたデザインが目を引きます。

なお、ターミナル4には保安検査場と同じ階(Level 1)の右側にPlaza Mayor Loungeという別のラウンジ(誰でも有料で利用可)があり、イベリア航空ラウンジと間違えやすいので注意してください。イベリア航空ラウンジは保安検査場の1フロア上の左側と覚えてください。
イベリア航空ラウンジの利用資格
ワンワールドの公式HPによると、マドリード空港のイベリア航空ラウンジ利用できるのは以下に該当する人です。
- ワンワールド便のファーストクラスまたはビジネスクラスに同日中に搭乗する人
- ワンワールドのエメラルド・サファイヤ会員で、ワンワールド便に同日中に搭乗する人
- 上記2.に該当する人のゲスト1名(本人と同じフライトに搭乗する場合のみ)
日本人の方がこのラウンジを利用する機会として想定されるのは、イベリア航空のスペイン国内線を利用する場合や、スペインからワンワールド便でヨーロッパ内の他の国を経由して日本に帰国する場合(例:マドリード→ヘルシンキ→羽田など)、あるいは欧州在住の方がスペインからワンワールド便で居住国に戻る場合が該当すると思います。
ラウンジの施設紹介
イベリア航空ラウンジの営業時間は6:00~23:00です。
それではラウンジの施設を見ていきましょう。入口の受付には有人カウンターがありますが、その横のゲートでボーディングパスのQRコードを自分でスキャンして入室するというセルフサービス形式です。ただ、ゲストと一緒に入室する場合は有人カウンターにその旨を申し出てゲートを開けてもらう必要があります。
入口からラウンジ内を見た全景はこんな感じで、やたら高い天井とポップなデザインの内装で、かなり開放感があります。

ラウンジ内は入口からは想像できないほど奥行きが広く、50mほど先までずっとスペースが続いています。ラウンジ内の案内書きによると、収容人数は445人とのことです。

座席は大きく分けてこのようなおしゃれなソファチェアタイプと

こちらのようなデスクタイプの2種類がメインで、それに加えてスツールタイプの席も少しあります。

どちらのタイプにしても充電環境は整っています。


ただし、これらの席は基本的に1~2名での利用を想定したレイアウトになっており、家族で利用するための3~4人用席がほとんどありません。このようなラウンジは意外と珍しいのではないでしょうか。
私たちは親子3人でラウンジを利用したので、全員が座れる席を探すのに苦労しました。結局どうしたかと言うと、広大なラウンジの中央にあるバーエリアのテーブル席を利用することにしました。ここには4人掛けのテーブル席と、5~6人が座れる大型ソファ席がいくつかあります。

このほか、イベリア航空ラウンジにはTVゲームの端末が2基ありました。子供にとってはうれしい設備だと思いますが、手前の席に利用者がいると、コントローラーのコードが邪魔になって奥の席には行きにくそうな気がしますw。

お手洗いはラウンジの中ほどにあります。見てのとおり設備が新しいのはもちろん、掃除が行き届いていてスペインとは思えないほど綺麗なトイレでした。

ラウンジの奥の方にはシャワールームもありました。今回は利用しませんでしたが、見たところシャワーブースが5室以上はありそうでした。

ラウンジの食べ物と飲み物紹介
続いてイベリア航空ラウンジの食べ物と飲み物を紹介していきます。飲食コーナーはラウンジの手前側と奥側にそれぞれありますが、提供されている内容は同じです。
まずはホットミールですが、こちらはスペイン風クリームコロッケと青唐辛子のグリル(辛くない)。

もちろん名物のスペイン風オムレツ(下記写真左)もあり、中々おいしかったです。このほかチキンやハムのサンドも用意されてました(下記写真右)。

こちらはパンのコーナー。ちゃんと保温されています。

コールドミールはサラダやマリネが数種類と

チーズやハム、オリーブが数種類ずつ提供されています。

こちらは果物コーナー。まぁ普通の品揃えですかね。

お菓子コーナーも充実しており、ポテトチップス、グミ、マシュマロ、ポップコーン、ナッツ類が用意してありました。

続いて飲み物を見ていきましょう。ビールは全て瓶入りで、地元スペイン産が中心。ノンアルも含めると何と8種類ものビールが用意されていました。ソフトドリンクも中々の品揃えです。

ワインやスピリッツは、先ほど紹介したバーコーナーのカウンターで注文します。ワインは見たところほとんどスペイン産で、赤と白はそれぞれ6種類以上、ロゼと泡(カヴァ)も3類以上ありました。ワインがここまで充実しているラウンジは珍しいと思いました。

私は気分的にガルナッチャ(グルナッシュのスペイン語名)が飲みたかったのでカウンターでリクエストしましたが、この時は切らしていたようで、代わりにおすすめのRiojaを頂きました。グラスに並々と注いでくれて、味も満足でした。
食後のコーヒーやお茶はこちらで。お茶は紅茶だけでなく、フレーバーティーの種類がたくさんあったのが印象的です。

まとめ
この記事では、マドリード空港のターミナル4・シェンゲンエリアにあるイベリア航空ラウンジのレビューを紹介しました。
イベリア航空ラウンジは開放的かつ広大な空間におしゃれなデザインのソファ・椅子が多数あり、シャワー室やゲームコーナーも完備しています。また、名物のスペイン風オムレツを中心とした食事もクオリティが高く、ビールやワインの種類も豊富です。
唯一気になるのはファミリー向けの4人席がほとんどないことなので、家族で利用される方はバーエリアのテーブル席・ソファ席を探すのをおすすめします。
ヨーロッパを快適に旅行するにはスマホでGoogle MapやUberを使いこなすのが必須ですが、現地でデータ通信をするにはeSIMがおすすめです。eSIMの便利さについてはこちらの記事をご覧ください。

ヨーロッパに旅行する際は、早めにホテルを予約するのが安心です。
\ 早めの予約がお得 /
航空券とホテルをまとめて予約するのも簡単・お得です。
\ 併せて予約がらくちん /