ドイツとの国境に近いオランダの街・ルールモントにある「デザイナー・アウトレット・ルールモント」に週末に家族で行ってきたので、おすすめポイントやおさえておくべき点について紹介します。
デザイナー・アウトレット・ルールモントについて
基本情報
デザイナー・アウトレット・ルールモントは、ドイツ・オランダ国境近くのルールモントにある大型アウトレットモールです。
名前のとおりハイブランドをはじめとしたファッションブランドが多いですが、バッグ、フットウェア、スポーツウェア、子供服、時計・アクセサリー、サングラス、寝具&タオル類、バス用品、コスメ用品、キッチン用品まで幅広く約200の店舗が揃っています。敷地面積は約47,000㎡あり、ヨーロッパでも最大級です。
値段はブランドや商品によりますが、おおむね定価の20%~70%オフで売られており、お得に買い物ができます。
オランダにあるので日曜・祝日にも営業しており、日・祝に買い物難民と化すドイツ在住者にとっては大変ありがたい存在です。
- 施設名称:デザイナー・アウトレット・ルールモント(Designer Outlet Roermond)
- 住所:Stadsweide 2, 6041 TD Roermond
- 公式HP:https://www.mcarthurglen.com/en/outlets/nl/designer-outlet-roermond/
- 営業時間:
- 月~金: 10:00~20:00
- 土・日: 9:00~21:00
アクセス
デザイナー・アウトレット・ルールモントへは、車でのアクセスが便利です。各都市からの所要時間の目安は次のとおりです。
デュッセルドルフから
- 車で約40分(アウトバーン52号線をほぼ直進するだけ)
- 土日運行の直通シャトルバスで1時間弱(詳細は公式HP参照)
- Flixバスで1時間強
ケルンから
- 車で1時間強
- 電車とバス乗り継ぎで約2時間
アムステルダムから
- 車で2時間半弱
- 電車:アムステルダム中央駅からIntercityでルールモント駅まで行き、そこから徒歩15分。合計2時間強。
駐車場はP1~P3まであり、約6,600台分のスペースが用意されています。店舗に近いのは平面駐車場のP1とP2ですが、週末は早めに埋まります。P3は立体駐車場で少し離れているものの、そこまで気になるほどではありません。
駐車料金は最初の30分が無料で、一日最大6.5€です(2024年11月現在)。
ちなみにドイツとの国境に近いこともあり、駐車場ではドイツナンバーの車が一番多く、ベルギーのナンバーも結構いました。
アウトレットの店舗紹介
全体の雰囲気
デザイナー・アウトレット・ルールモントの店舗エリアはヨーロッパの街並みのような造りになっており、店舗ごとに異なるデザインの建屋になっています。
私たちが訪れた時は11月末ということもあり、クリスマスの飾り付けがあちこちにありました。特に超巨大なクリスマスツリーとリースが子供たちに大人気でした。
ハイブランド
一般的にヨーロッパのアウトレットでは高級ブランドの取り扱いが少ないですが、デザイナー・アウトレット・ルールモントではハイブランドの店舗がたくさんあります。その一部を紹介します。
まずはグッチです。シックなデザインの店舗がカッコいいですが、入場制限で行列が凄かったです。
こちらはアルマーニ。同じく長い行列です。
ドルチェ&ガッバーナ
ヴェルサーチ。比較的空いてました。
高級ダウンで有名なモンクレールは大人気で、どこまで行列が続いてるのか分からないほどでした。
カジュアルブランド
続いて、カジュアル系のブランドをいくつか紹介します。
まずはアメリカのブランドWoolrich(ウールリッチ)。日本でも店舗があって人気ですね。
日本ではダウンジャケットが一着15万円以上とかで売っていてもはや高級品ですが、こちらでは定価800€(約13万円)ほどのものが500€(約8万円)前後で売られていました。さらに、ちょうどブラックフライデーの時期だったこともあり、最終的に約300€(約5万円)まで値下げされている商品もありました。
アウトレットなのでどうしても定価で売れにくい色やサイズのものが多いですが、色がOKでサイズが合えば、かなりお買い得だと思います。ちなみにWoolrichの店舗には日本人がかなり多かったです。
他にもバーバリーや
ポロ・ラルフローレンなどがありました。
このほか、日本人が好きそうなカジュアル系のショップとしてはラコステやノースフェイス、リーバイスなどがありました。
フットウェア
フットウェア関連では、サンダルで有名なBirkenstock(ビルケンシュトック)を覗いてみました。
メインの商品は100€前後で売られていてさほど値引きされてませんが、日本では見ないようなデザインのサンダルがたくさんありました。冬用のものも多かったです。
投げ売りコーナーもあり、こちらは最安30€ぐらいまで値下げされてました。サイズが合えばかなりお得です。
フットウェアでは、他にもクロックス(Crocs)やドクターマーチンなどの店舗がありました
スポーツウェア
スポーツ系のブランドは、有名どころがひと通り揃ってます。
まずはナイキですが、駐車場に面した工場建屋のような超大型店舗です。そしてこれだけ大きいのに、入場制限で長蛇の列でした。個人的には、そこまでしてここでナイキを買いたいか?と思ってしまいます。そこら辺のスポーツショップでいくらでもセールしてますからね…。
こちらはアディダス。やはり行列です。
このほか、ニューバランスやプーマ、アシックスなどのショップがありました。
キッチン用品
キッチン用品の店も結構充実しています。
まずは日本でも人気で、わが家も愛用しているストウブ(Staub)。ツヴィリングの店舗内にあります。
ストウブといえば鋳物ホーロー鍋の「ココット」ですが、値引き率は大体30%でした。例えば26cmのココットは、おそらくB級品ですが定価159€(約25,000円)のものが110€(約17,600円)で売られていました。日本では同等の正規輸入品が3万~4万円台で売られているので、半額かそれ以下です。
同じく日本で人気のル・クルーゼの店舗もあります。ストウブの隣です。
割引率は20~30%と大したことありませんが、アウトレットとは思えないほど充実したカラーバリエーションが揃ってました。
質実剛健なドイツブランド・WMFのショップもありました。こちらもかなり幅広い品ぞろえで、割引率は20~50%といったところです。
その他
このほか、スーツケースで有名なサムソナイトのショップや
チョコレートの有名ブランド「リンツ」の店舗もありました。
クリスマス時期だけあり、店内は大盛況でした。
リンツに関しては、ケルンにあるチョコレート博物館もおすすめです。
飲食店も多数
デザイナー・アウトレット・ルールモントには、レストラン、カフェ、軽食スタンド、ケバブ屋、ファストフード、スイーツショップなど計25の飲食店があります。
日本人に馴染みのある店舗としてはマクドナルド、スタバ、ダンキンドーナツなどがあります。また、ドイツ人客が多いだけあり、ドイツでお馴染みのベーカリーKampsもありました。
値段の目安として、カフェでサンドイッチやホットドックを買うと1個5~7€ほどでした。
こちらは私たちがおやつに買った、チュロスのホワイトチョコソースがけです。
一番小さいSサイズ(5€)でしたが、20cmほどのチュロスが5本も入ってました。Sでこれなので、LやXLだとどれだけ入ってるんだと心配になります。
おすすめの理由7つ
ここからは、デザイナー・アウトレット・ルールモントがおすすめな理由を紹介します。以下の7つです。
日本でも人気のブランドが格安
デザイナー・アウトレット・ルールモントには、日本でも人気が高いブランドがたくさん揃っており、しかも高級ブランドも多いです。
ほんの一部例を挙げるだけでも、グッチ、プラダ、ドルチェ&ガッバーナ、アルマーニ、ヴェルサーチ、フェラガモ、ゼニア、クロエ、モンクレール、トッズ、ウールリッチなど人気ブランドの商品が、20~70%オフで買えるので、サイズが合うものがあれば本当にお得です。
洋服以外にも、日本人に人気のストウブやルクルーゼ、WMF、ツヴィリングといった有名ブランドの鍋やキッチン用品が格安で手に入ります。
日本未上陸の人気ブランドも格安
デザイナー・アウトレット・ルールモントでは、日本では手に入らないヨーロッパブランドの製品もお得な価格で入手できます。
一例を挙げるとドイツのs.OliverやTom Tailor、フランスのba&shやMaje、Sandroといったブランドのショップがあります。これらの店舗は比較的空いてたりするので、試しに覗いてみるのも楽しいと思います。
トイレが多くてきれい
ヨーロッパで困ることと言えば、とにかくお手洗いの数が少ないことですが、デザイナー・アウトレット・ルールモントは比較的トイレの数が多いです。しかも無料で、わりとキレイです。
ささいなことかもしれませんが、意外と重要なポイントだと思います。
子連れにやさしい
デザイナー・アウトレット・ルールモントには、子どもが喜ぶ設備がたくさんあり、ちょっとした遊園地のような雰囲気です。
敷地内には観覧車と
メリーゴーランドがあります(1回3€)。
また、このような大型の子ども遊び場もあります。
無料ですが、有料レベルの充実ぶりです。
また、敷地内の各店舗は基本的に平屋で、アウトレットモール自体も階段がほぼない平面構造なので、ベビーカーでも移動が楽です。
ドイツ西部からアクセス良好
ドイツから訪れる人に限った話ですが、デザイナー・アウトレット・ルールモントはデュッセルドルフやケルンといったドイツ西部の主要都市から、車で1時間以内で行くことができます。
特にデュッセルドルフからのアクセスの良さはずば抜けており、アウトバーン52号線をただ直進して40分で到着です。東京都心から、首都高湾岸線で金沢八景の三井アウトレットに行くより早いですねw。
日曜・休日も営業している
これもドイツ在住者に限ったメリットですが、デザイナー・アウトレット・ルールモントは日曜・祝日でもオープンしているというのが魅力です。
ドイツでは、閉店法という法律によって日曜日と祝日は小売店が閉まっているので、週末の買い物がとても不便です。なので、車ですぐに行けるデザイナー・アウトレット・ルールモントの存在がとてもありがたいです。
営業時間が長い
デザイナー・アウトレット・ルールモントは、平日は夜8時まで、土日は夜9時まで営業しており、ヨーロッパではあり得ないほど便利です。
デュッセルドルフにお住いの方であれば、その気になれば平日仕事が終わってからアウトレットに行き、買い物と食事をして帰ってくることも可能です。
おさえておきたいポイント2つ
デザイナー・アウトレット・ルールモントを訪れるに当たって、おさえておきたいポイントは次の2点です。
週末は早めに訪れる
週末はドイツから大量の買い物客がやって来ることもあり、かなり混雑します。ただ、午前中は駐車場・店舗ともに比較的余裕があるので、できるだけ早い時間に訪れることをおすすめします。
実際、私たちは日曜日の午前10時半頃に到着しましたが、その時は人気店でも並ばずに入れましたが、午後3時ごろに帰る時は、同じ店でも長蛇の列になっていました。
また、ドイツ国境からアウトレット方面に向かう道路も午後から渋滞してきますので、早めの行動が肝心です。
購入は思い切りが必要
これは私たちも失敗したので自戒を込めてですが、人気ブランドで本当に気に入った商品があったら、「他の店を見てからまた来よう」ではなく、その場で思い切って買った方が良いと思います。理由は、後になればなるほど混雑してきて入店自体が難しくなるし、人気店の商品はどんどん無くなっていくからです。
私の妻は、午前中に入ったウールリッチの店舗で気に入ったダウンジャケット(大幅値下げ)がありましたが、その場では購入せず、他の店を見てから帰り際に買おうとしました。
ところが、ランチを食べて子どもを遊ばせてからウールリッチに戻ったところ、店は混雑で入場制限されていて、外には長蛇の列ができていました。スタッフに聞くと、入店まで一時間はかかりそうとのことだったので、仕方なく諦めました。仮に長時間待って入店しても、その混雑ぶりだとお目あての商品が残っている可能性も低いです。
近くのショッピングセンターも便利
デザイナー・アウトレット・ルールモントから車で5分ほどの所に、大きなショッピングセンターがあります。
こちらのショッピングセンターには、スーパー、家電量販店、スポーツ用品店、おもちゃ屋などがあり、大体なんでも揃います。特にドイツ在住の方で土曜日に買い物が出来なかったり、買い忘れたものがある場合は、日曜日でもこちらで買えるので便利です。
私たちもスーパーを覗いて見ましたが、野菜や果物などはデュッセルドルフとほぼ同じか若干高い程度で、お酒(特にワイン)はドイツの方がずっと安いと思いました。
なお、さすがオランダだけあってチーズはやたら充実してました。
まとめ
この記事では、デザイナー・アウトレット・ルールモントの雰囲気と主な店舗を紹介すると共に、このアウトレットをおすすめする理由をご紹介しました。また、訪問に当たっておさえておくべきポイントについてもお伝えしました。
当ブログには、ドイツ旅行・観光スポットに関する記事が多数あります。地域ごとにまとめてありますので、下記リンクからご覧ください。
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