2024年11月に親子3人でドイツのミュンヘンを旅行した際に、「ザ・ウェスティン グランド ミュンヘン」に2泊したので、宿泊レビューをお届けします。
ミュンヘンの中心部からは少し離れているものの、閑静な環境で、地下鉄や路面電車のアクセスが良く、観光や出張にも便利に使えるホテルです。また、レストランの朝食ブッフェや食べ物の種類が豊富でおいしく、プールやスパ施設、クラブラウンジも充実しているので、ホテルステイを楽しみたい方におすすめです。
ウェスティン・グランド・ミュンヘンの概要
基本情報
ウェスティン・グランド・ミュンヘンは、ミュンヘンのアラベラパーク地区にある5つ星ホテルで、マリオット・インターナショナルグループの一員です。
- ホテル名:ザ・ウェスティン グランド ミュンヘン(The Westin Grand Munich)
- 住所:Arabellastraße 6, 81925 München
- 公式HP:https://www.marriott.com/en-us/hotels/mucwi-the-westin-grand-munich/overview/
- チェックイン:15:00
- チェックアウト:12:00
- 駐車場:あり(一泊30€)
アクセス
ウェスティン・グランド・ミュンヘンは、ミュンヘン中央駅(München Hbf)から地下鉄UバーンのU4線で約25分、トラム(路面電車)の17番で約30分の距離にあります。また、これらの路線でホテルからドイツ博物館やレジデンツなど主要観光地にも乗り換えなしでアクセスできます。
Uバーンの場合の最寄り駅はArabellapark駅、トラムの場合はArabellastraße停留所が最寄りですが、いずれもホテルから徒歩5分程度の距離です。
マリオット・プラチナ会員特典
ウェルカムギフト
私はマリオットのプラチナ会員なので、ウェスティン・グランド・ミュンヘンのチェックイン時には、ウェルカムギフトとして以下の2つから選ぶことができました。
- 1,000ポイント
または
- レストランでの朝食
プラチナ会員の標準特典としてクラブラウンジへのアクセスも付いてくるので、ラウンジで無料で朝食を頂くこともできるのですが、ウェスティン・グランド・ミュンヘンはレストランの朝食ブッフェが充実していると聞いていたので、ポイントではなく「レストランでの朝食」を選択しました。
部屋のアップグレードは?
今回の滞在は2泊で、マリオットのポイントを使っての宿泊でした。予約していた部屋は一番ベーシックな「デラックスルーム」でしたが、チェックイン時に2ランク上の「ウェスティン・エグゼクティブルーム」にアップグレードしてくれました。
公式HPによると、部屋の大きさやアメニティ類はデラックスルームと同じですが、エグゼクティブルームの方が内装がスタイリッシュで若干豪華、かつ高層階に位置しているようです。
エグゼクティブルームの部屋レビュー
今回アサインして頂いたエグゼクティブルームの部屋は、17階にありました。入口から見た部屋の風景はこんな感じで、面積は約30㎡です。
ちなみに部屋はコネクティングルームでした。コネクティングルームはあまり好きではないので、いつもだったら別の部屋に変えてもらうところですが、ドイツのホテルはドアが分厚くてコネクティングルームでも音を気にする必要があまりないので、そのままこの部屋を使うことにしました。
ベッドは公式にはシングルベッド2台ということでしたが、サイズ的には日本のダブルベッド相当の大きさなので、子供と添い寝するにも問題ないサイズです。
ベッドの横には、一人用のソファとカウチがあります。
窓に向かって机があり、その上にミネラルウォーター(ガラス瓶)2本とカプセル式コーヒーマシン、カップとグラスが置いてあります。
机は必要最低限の大きさはありますが、出張で泊まってPC作業をする際には、もう少し大きいサイズの方が快適だと思いました。また、ヨーロッパの古いホテルにありがちですが、デスク周辺にUSB用充電ポートはありません。
USBポートは全く無いのかというと、実はベッドサイドテーブルの電話機の横に密かに2口の充電ポートがありました。
ミネラルウォーターは、500mlのものが2本提供されていました。
二日目の部屋の清掃の際に、空になった瓶は新しい瓶に変えてくれましたが、飲みかけの瓶はそのままで補充なしでしたw。また、チェックイン時は2本ともスティル(炭酸なし)でしたが、二日目に補充してくれた瓶は炭酸入りでした。この辺の運用は適当なのかもしれません。私たちは特にこだわりがないので、どちらでも良いです。
窓の外には、同じマリオットグループのフォーポイント・バイ・シェラトンの建物が見えます。
窓の辺りから部屋を見渡した様子です。ベッドの向かいにはテレビがあり、その下には冷蔵庫が格納されています。
入口付近のクローゼットはこんな感じです。このクラスのホテルだと、個人的にはもう少しハンガーの本数があった方が良いと思います。また、バスローブはなぜか一着のみだったので、もう一着をリクエストして持ってきてもらいました。スリッパもありませんでしたが、同様にリクエストすれば提供してもらえます。
クローゼット内にはアイロンとアイロン台、ドライヤーが格納されています。なぜかドライヤーが2個あったのが謎でしたw。セーフティボックスは「金庫」かと思うほど大型で、20年ほど前によく見た古いタイプです。
クローゼットの横にもドアがあり、開けるとズボンプレッサーがありました。出張で泊まる際にはありがたいですね。
クローゼットの向かいには、バスルームがあります。ちゃんとバスタブ付きです。
洗面台は一人で使うなら充分な大きさですが、二人以上だと洗面用具を置くスペースがもうちょっと欲しいところです。
シャワーは、レインシャワーとハンドシャワーが用意されています。シャンプーやボディソープ類はWhite Teaで統一されていて、「ウェスティンに来た」という気持ちにさせてくれる香りです。
トイレは洗面台の反対側にあり、結構広いスペースです。
クラブラウンジは最上階2フロア構成
ラウンジの設備
続いて、ウェスティン・グランド・ミュンヘンのクラブラウンジを紹介します。クラブラウンジはマリオットのプラチナ会員以上のステータスを保有しているか、クラブフロアの部屋に宿泊している場合に入ることができます。
このホテルのクラブラウンジの面白いところは、専用のエレベーターでアクセスするという点です。22階のクラブフロアにこのようなエレベーターがあり、ラウンジアクセス権がある宿泊客のカードをかざすと、エレベーターが動くという仕組みです。
専用エレベーターで23階に上がると、クラブラウンジに到着です。
全体の雰囲気はこんな感じで、2フロア構成になっています。下のフロアがメインで、二人がけのテーブルが中心ですが、3~4人が座れるソファ席も3つありました。
上のフロアには、5~6人用のゆったりとしたソファ席があります。
一番奥のスペースは角になっており、プライベート感抜群です。
上下のフロアを合わせて、収容人数はざっと見積もって60人程度でしょうか。
ちなみにラウンジ内にはちゃんとしたトイレもあり、男性用は上のフロア、女性用は下のフロアにあります。
クラブラウンジの窓は一面ガラス張りになっており、天気の良い日はかなり遠くまで見渡すことができます。
夕食時の様子 食べ物・飲み物共に充実
ウェスティン・グランド・ミュンヘンのクラブラウンジでは、18時~21時までフードプレゼンテーション(ブッフェ)として夕食が提供されています。
ホットフードは毎日3品が提供されており、この日はニョッキのクリームソースがけとピラフ、魚と野菜のグリルがありました。
コールドミールも10種類近くあり、サラダ用の野菜に加えてキノコのマリネ、焼き野菜、各種チーズ、生ハムなどがありました。このほか、パンもあります。
デザートもフルーツカクテル、プリン、ケーキなど5種類以上がありました。
続いて飲み物を紹介します。アルコール類は夕方17時から提供されています。
まずはミュンヘンといえばビールです。ビールは瓶入りで冷蔵庫に入っており、全て地元ミュンヘンのものが4種類(ノンアル含む)ありました。
ワインは白、赤、スパークリングが1種類ずつです。私たちが利用した時は、全てドイツ産でした。
ソフトドリンクはこんな感じで、リンゴジュースとオレンジジュースに加え、2種類の炭酸飲料水がありました。なお、なぜかミネラルウォーターはありません。
全体的な感想としては、食事もお酒も充実しており、夕食はラウンジだけで済ませることができるレベルです。
窓側の席が空いていれば、このように美しい夜景を眺めながらゆっくり食事とお酒を楽しめます。
朝食時の様子
ウェスティン・グランド・ミュンヘンのクラブラウンジでは、朝食も頂くことができます。
ただし、レストランの朝食に比べると品揃えはかなり限られています。私が覗いた時は、ホットフードは3種類だけ(スクランブルエッグ、パンケーキ、ポテトのグリル)でした。
それ以外は、サラダ用の野菜が数種類とチーズ・ハム各種、果物数種類、そしてパンがいくつかあるといった程度でした。
ウェスティン・グランド・ミュンヘンでは、この後紹介するレストランの朝食がかなり豪華で充実しているので、マリオットのプラチナ会員以上の方は、チェックイン時のウェルカムギフトで「レストランでの朝食」を選んだ方が良いような気もします。
レストランの朝食ブッフェ
ウェスティン・グランド・ミュンヘンの朝食ブッフェは、地上階の「Greenhouse Restaurant」で提供されています。
レストランの雰囲気はこんな感じで、席間は広くてゆったりしています。
マリオット会員専用エリアというのもありましたが、特に会員かどうかについてチェックはしておらず、座席も普通の席と変わりないので、私たちは普通の座席エリアを選びました(その方が開放感があるので)。
席に着くと、スタッフがコーヒーかお茶(紅茶 or 緑茶)のどちらが良いかを聞いて席まで持ってきてくれます。最近はそこそこのクラスのホテルでも、この手のサービスが少なくなった気がします。
早速食べ物を選びに行きましょう。まずはホットフードですが、目玉はミュンヘン名物のWeißwurst(白ソーセージ)です。
このソーセージによく合う甘いマスタード、Süßer Senfもちゃんとあるのがうれしいですね。もちろん、プレッツェルも用意されています。
この朝食ブッフェの白ソーセージは新鮮かつフワフワ食感で、有名ビアホールで食べる白ソーセージと遜色がないどころか、むしろこちらの方が塩分少な目で美味しかったです。ウェスティン・グランド・ミュンヘンに泊まったら、ぜひ食べてみることをおすすめします。
ホットフードは、この他にもスクランブルエッグやハッシュドポテト、野菜のグリルなどがありました。また、ドイツのホテルには珍しくお粥とチャーハンもありました。
もちろんエッグステーションもあり、好きな具材を選んでオムレツを作ってもらえます。
サラダの野菜は種類は多くないですが、とても新鮮でした。スモークサーモンは2種類あり、厚めに切られています。
ハムは豚肉のものと、鶏肉のものがあります。
チーズの種類も豊富です。特にクリームチーズがおいしかったです。
パンの種類も盛りだくさんです。
ナッツ・ドライフルーツ類もやたら充実しています。
果物の品揃えも豊富で、どれも質が高かったです。特にデーツ(右下)は今まで見たことのないような大きさで、濃厚な甘みが印象的でした。
ジュースは常時5~6種類があり、どれも新鮮でおいしかったです。
私はコーヒーよりも紅茶派ですが、高級茶葉メーカー「Jing」のティーバックが用意されているのがうれしかったです。ダージリン、アールグレイ、アッサム、緑茶の4種類がありました。
そしてなんと、朝食ブッフェにもかかわらずスパークリングワインが用意されていました。
周りのテーブルを見渡すと、朝からグラスを傾けている人たちがそこそこいたので、私たちも少し頂くことにしました。炭酸が結構抜けていたのでそこまで美味ではなかったですが、気分を味わうためなので、満足でした。
ちなみに私たちが朝食ブッフェを頂いたのは土曜日と日曜日の朝で、両日ともスパークリングワインがありました。平日がどうなのかは分かりませんが、おそらく週末限定のサービスのような気がします。
総じて、ウェスティン・グランド・ミュンヘンの朝食ブッフェは食べ物の種類が豊富で質も高く、満足のいくものでした。特にミュンヘン名物の白ソーセージもあり、高品質のものがここで食べられるというのが最高です。
プール、フィットネス&サウナ紹介
プールとフィットネス
ウェスティン・グランド・ミュンヘンのプールとフィットネス、スパ施設は地下1階にあり、宿泊客であれば誰でも利用できます。
入口で部屋のカードキーをかざして解錠し、受付スタッフに部屋番号を伝えると、大きめのタオルを2枚くれます。
更衣室は入口を入って左側にあり、ダイヤル式ロッカーやシャワー室があります。
プールはこんな感じです。そこまで広くはないですが、プールサイドにはデッキチェアやソファがあり、くつろげる空間になっています。
なお、プールの営業時間は月~金が7時~22時、土日が9時~21時です。
フィットネスエリアは、入口を入って右側の奥の方にあります。意外なほど広く、各種トレーニングマシンが揃っており、24時間利用可能です。
サウナはオートロウリュウあり
サウナもプールと同じフロアにあり、かなり本格的な設備が揃っています。
もちろん写真は撮影禁止なので文章のみの説明になりますが、ドライサウナが一部屋、スチームサウナが一部屋(私が行った時は故障中)、シャワーが2基、そして休憩用の部屋(デッキチェア10脚ほどあり)がありました。
また、屋外スペースに出ることもでき、ベンチがあるので外気浴も可能です。
ドライサウナの席は2段になっており、8人ほどが入れる大きさです。日本のサウナのように温度が高くてカラッとしたタイプだったものの、定期的にサウナストーンにアロマ水が自動で噴射される「オートロウリュウ」の仕組みがあるため、常に一定の湿度が保たれていて汗が出やすかったです。
なお、ドイツのサウナのマナーとして、自分が座る場所には必ずタオルを敷いて、直接肌が触れないようにする必要があります。
ちなみに男女混浴で基本的に皆さん体を隠さないので、大人の男女が一糸まとわぬ姿でサウナ室で汗を流している光景は、温泉や銭湯の文化がある日本人から見ても衝撃的だと思います。
サウナ好きとしては水風呂が無いのが残念ですが、サウナ室横のシャワーには頭上に桶のようなものがあり、そこに冷水を貯めて頭からかけることができます。また、シャワー自体もかなり冷たい水が出ます(体感では10度前後)。
水シャワーを浴びた後は飲料水機で水分補給ができますし、前述のとおり休憩スペースも屋内・屋外にあるので、しっかり「ととのう」ことができます。
周辺の買い物&食事施設
ウェスティン・グランド・ミュンヘンから徒歩4分の距離に大手スーパー「REWE」があり、ここで大体なんでも揃います。おみやげ用の買い出しにもおすすめのスーパーです。
また、ホテルの周辺にはアジア料理をはじめいくつか外食の選択肢がありますが、私がおすすめしたいのは、ホテルの地下にあるビアホール「Paulaner’s Wirtshaus & Beer Garden」です。
このお店はミュンヘンの大手ビールメーカー「Paulner」が運営するレストランで、新鮮でおいしいビールはもちろん、ビールによく合う地元料理が楽しめます。
私たちも、滞在二日目の夜はここで夕食を頂きました。白ビール(500ml)二杯、ニュルンベルガーソーセージの盛り合わせ(8本)、ポメス(フライドポテト)、ミュンヘン風パスタ、子供用のジュース一本で、合わせて48€でした。
料理は一皿のボリュームが凄いので、日本の居酒屋のような感覚で頼み過ぎると大変なことになります。味はビール・料理共にとても美味しかったです。
正直言って、味は市内中心部の有名ビアホールと遜色ない一方で、有名ビアホールほど騒がしくなく落ち着いて食事ができるので、ミュンヘンのビールと食事を楽しむには、個人的にはこちらをおすすめしたいです。もちろん代金は部屋付けにできます。
まとめ
この記事では、子連れで2泊したウェスティン・グランド・ミュンヘンの詳細な宿泊レビューをご紹介しました。
市内中心部からは少し離れているものの、主要観光地へのアクセスは良く、レストランの朝食ブッフェやクラブラウンジ、スパ施設が充実しており、滞在自体を楽しめるホテルです。ミュンヘンを訪れた際は、ぜひ宿泊してみてはいかがでしょうか。
ヨーロッパに旅行する際は、早めにホテルを予約するのが安心です。
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現地では運転せずに電車やバスで移動される場合は、事前の予約がおすすめです。
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