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【走行・運転マナー編】ドイツ~フランス~スイス~イタリア縦断 往復2,400kmドライブ①| 一番ヤバいのはあの国?アウトバーンは快適

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ドイツ~フランス~スイス~イタリア縦断 往復2,400kmドライブ 走行・運転マナー編 アイキャッチ

2024年7月に、ドイツ中西部のデュッセルドルフからイタリア北部の地中海沿岸の街・リヴォルノまで、スイスとフランスを経由して往復2,400kmの長距離ドライブをしました。親子3人で地中海クルーズに乗船するため、自宅のあるデュッセルドルフから、乗船地であるリヴォルノ港に移動するためです。

今回の長距離ドライブを通じて、各国それぞれに運転ルールやマナー、道路状況、景色、高速道路の通行料金の有無、サービスエリアの充実度などに違いがあることが分かり、大変興味深かったです。

この記事では【走行・運転マナー編】として、今回のドライブで走行した4カ国の高速道路における交通ルールと運転マナーなどについて各国の特徴をご紹介します。

【サービスエリア編】は以下の記事をご覧ください。

【通行料金・景色・渋滞ポイント編】は以下の記事をご参照ください。

おことわり

この記事で紹介する内容は、私がドイツ、スイス、イタリア、フランスの一部地域で高速道路を中心に運転した際の感想や印象をまとめたもので、各国の全ての交通事情や運転マナーなどを網羅するものではありません。実際に運転する地域や時期によっては、この記事で紹介する内容が当てはまらない場合があります。

また、現地の正確な交通ルールは各国の法令を参照してください。

目次

ドライブのルート

今回の往復2,400kmドライブでは、以下のルートを走行しました。

往路のルート

往路のルート地図はこちらです。

ドイツ~フランス~スイス~イタリア縦断 往復2,400kmドライブ 往路のルート

ルート概要

ドイツのデュッセルドルフを出発し、途中スイスのバーゼルとイタリアのミラノで一泊ずつしてプチ観光もしつつ、3日目の昼頃にイタリア北部・フィレンツェ近くのリヴォルノ港に到着しました。総走行距離約1,200kmの旅です。

1日目

デュッセルドルフの自宅を朝8時半ごろ出発。ドイツの高速道路アウトバーンのA3に乗り、ケルンやボンを通過して南下していきました。夏休みシーズンということもあり、バカンスに出かける家族連れの車で混雑している区間が多かったです。

ドイツのアウトバーンでバカンスに出かける車

その後フランクフルト付近でA67を経由してA5に移り、マンハイムやフライブルグを経てスイス国境を通過。国境近くの都市バーゼルで1泊しました。

ちなみにスイスではテスラの車がとても多く、テスラのタクシーもいました。

スイスのバーゼルで見かけたテスラのタクシー

2日目

バーゼルからスイスの高速道路・アウトバーンのA2に乗りルツェルンまで移動。スイス交通博物館を見学した後、再びA2に入り風光明媚な山岳地帯をイタリア国境までひたすら南下しました。途中、アルプス山脈を貫くゴッタルド道路トンネルの手前で大渋滞に巻き込まれることに。

スイスの高速道路A2 ゴッタルド道路トンネル前の大渋滞



イタリア入国後は高速道路アウトストラーダ(Autostrade)のA9、A8、A4を乗り継ぎミラン方面に進路を南へ。ミラン都市圏に近づいたら外環道A52とA51を通り、市東部のミラノ・リテーナ空港近くのホテルで宿泊しました。

3日目

ミラノから再びA51に乗り、A1に接続して南下。パルマの手前でA15に移り、急峻な山が連なり急カーブ・急勾配が連続する峠道を経由して地中海沿岸に降りました。

イタリアの高速道路A15の山道

その後はA12で海沿いを南下し、ピサの斜塔に立ち寄った後リヴォルノ港に向かい、クルーズ船に乗船。

一週間のクルーズ乗船中、車は港の駐車場に預けておきました。

復路のルート

復路のルート地図は下記のとおりです。

ドイツ~フランス~スイス~イタリア縦断 往復2,400kmドライブ 復路のルート

ルート概要

イタリアのリヴォルノからドイツのデュッセルドルフまで、一泊二日の約1,200kmのドライブです。行きとは異なり、スイスのバーゼルからはフランスを北上するルートを選びました

1日目

リヴォルノからスイスのバーゼルまでは、往路とほぼ同じルートです。クルーズ旅行を終えて午前9時過ぎにリヴォルノ港からドライブを開始。A12を北上して急カーブの山道が延々と続くA15に乗り継ぎ、パルマでA1へ。ミラノ都市圏は外環道A50経由で抜けてA4、A8、A9と北上しスイス国境を通過しました。

スイス入国後はA2をひたすら北上。往路と同じくゴッタルド道路トンネル手前で大渋滞に巻き込まれながらも、スイスの美しい山々と湖の景色を楽しみながら夕方までにバーゼルに到着し、ホテルで一泊しました。

アルプス山脈を抜ける大動脈・スイスのゴッタルド道路トンネル

2日目

翌朝にバーゼル市内を軽く観光してから出発し、フランクフルト方面の渋滞を避けるため、フランス経由のルートを選択してフランスの高速道路A35へ。往路とは反対のライン川左岸のルートで、アルザス地方をひたすら北上。途中バイパス道A355を経由してストラスブルグを抜け、ドイツ国境を通過しました。

Lauterbourg付近のフランスとドイツの国境
Lauterbourg付近のフランスとドイツの国境

ドイツに入ってからは引き続きライン川左岸エリアをアウトバーンA65で北上。マンハイムの手前でA61に移り、モーゼル川の渓谷やコブレンツを経由し、ケルン北でA57へ。午後5時すぎにデュッセルドルフの自宅に到着しました。

制限速度と実際のスピード

ここでは各国の高速道路の制限速度と、実際に走行している車がだいたい時速何kmで走っているかについて、私が目撃した範囲でご紹介します。

ドイツ 世界に冠たる速度無制限のアウトバーン

ドイツと言えば、速度無制限のアウトバーンが有名ですね。ただし全ての区間が無制限なわけではなく、最高速度が100~130km/hの区間もあります。

ドイツのアウトバーン 120km/h制限区間
ドイツのアウトバーン 120km/h制限区間

路線や状況にもよりますが、速度無制限の区間では、一番左の追い越し車線は時速150km以上で流れていることが多いです。たまに明らかに時速200km以上は出ていると思われる車が、瞬間移動のような勢いで迫ってくることがあるので、追い越し車線を走る際は常に後方に注意を払い、追い越しが終わったら走行車線に戻らないと危険です。

速度無制限の区間で3車線ある場合は、真ん中の車線は130~140km/h、一番右の車線は100~120km/hほどで流れていることが多いです。

速度制限のある区間では、追い越し車線ではおおむね制限速度+10%程度で流れていることが多いですが、まれに大幅に超過した速度で走っている車もいます。ドイツと言えば「ルールは絶対に守る」ようなイメージがありますが、意外とスピード制限を無視している車もいます。これは市街地でも同様です。

ドイツのパトカー
日本のパトカーとは違いあまり洗車をしてない様子

追い越し車線以外では、概ね制限速度どおりで流れています。

スイスは一番の優等生か

スイスでも高速道路はドイツ語でアウトバーンと呼ばれていますが、ドイツと違い最高速度は120km/hに制限されています。また、山道が多いので急カーブが連続するエリアや一部のトンネルなどでは時速80km~100kmに制限されている場所もあります。

スイスの高速道路A2を走る様子

今回の長距離ドライブで走行した4カ国の中で、スイスは速度制限を守っている車が断トツで多い印象です。主要路線であるA2の全区間300kmを走行しましたが、追い越し車線でもせいぜい時速120kmプラスアルファの時速125km程度で走行している車が大半でした。そのため、追い越しもゆっくり時間をかけて行う印象です。

ドイツのようにありえない速度で爆走している車がいないので、ドライブしていて安心感があります。後述しますが、運転マナーも良い車が多いです。

イタリアは無法地帯?

今回走行した4カ国の中で、イタリアは速度制限を守っていない車が最も多かったです。

高速道路アウトストラーダの制限速度は基本的に130km/hですが、追い越し車線は明らかに160km/h以上出してかっ飛んでいる車がたくさんいました。そしてその速度でも車間距離は詰めまくりで、何台もの車が団子状態で走っていることが多かったです。

短い車間距離で追い越し車線を走るクルマたち
短い車間距離で追い越し車線を走るクルマたち


3車線以上ある高速道路でも、追い越し車線が一番混んでいることも多く、休日の東名高速のようなカオスぶりでした。

フランスは意外とまじめ

フランスの高速道路オートルート(Autoroute)の制限速度は130km/hで、区間や道路状況によってはこれ以下の場合もあります。

フランスの高速道路A35を走る様子


私がA35とA355を走った際の印象では、スイスほどでは無いものの多くの車が制限速度を守っており、追い越し車線でもせいぜい135km/h~140km/hの車が多かったです。ラテン系の国ということでイタリアのようなカオスを想像していましたが、思ったよりもルールを守っている印象でした。

運転マナー

ここからは、各国の道路で感じた運転マナーの傾向についてお伝えします。

ドイツ おおむね良いがたまに荒くれ者も

ドイツの運転マナーはおおむね良く、車線変更の際は入れてくれる車が大半ですし、合流の際はファスナー合流が徹底されています。

一方で、中には無理な追い越しや急な車線変更をしてくる車も10%程度はいる印象です。また、高速のインターチェンジや出口付近では、一番左の車線から一番右まで一気に3車線以上を跨いでくる車も結構いるので要注意です。

ドイツのアウトバーンではインターチェンジで急な車線変更に注意
インターチェンジで急な車線変更をしてくる車に注意

なお、トラックのマナーは大変良いです。基本的には一番右の車線を走っており、追い越し車線に出てくることはほぼありません。日本のように3車線全てをノロノロトラックが塞ぐような珍場面とは無縁です。

スイス とても良い

スイスの運転マナーは大変良いです。ほとんどの車が制限速度を守っており、無理な追い越し、車線変更、割り込みなどはほとんどありませんでした。車間距離も他の国よりしっかりとっている車が多く、譲り合いも多い印象です。

一言でいうと「紳士的な運転」の車が多いです。海外での運転が初めてだという方も、安心して運転できると思います。

なお、運転マナーとは関係ありませんが、スイスで下記のキャンピングカーが走っていて思わず笑ってしまいました。

スイスの面白いキャンピングカー

愛の精神で「お先にどうぞ」って感じでしょうか。漢字の意味を理解していると信じたいです。

イタリア 高速道路はレース場か?圧倒的ヤバさ

今回の4カ国の中では、イタリアの運転マナーの無秩序さが際立っていました。

前述のとおり速度制限はあってないようなもので、高速道路の追い越し車線は常にレース状態です。無理な追い越しやウインカーを出さない車線変更、3車線を跨いだ車線変更、衝突寸前の割り込み、急加速、急ブレーキなどやりたい放題です。

イタリアの峠道で飛ばす車たち
峠道でもビュンビュン飛ばすイタリアのクルマ達

また、イタリアの運転マナーのひどさは一般道でも同じでした。中には制限速度を守っている車もいますが、そのような車を一気に3~4台まとめて追い抜いていく車もたくさんいます。しかも片側一車線ずつの道路で、対向車線にはみ出して追い越していきます。対向車線の車と正面衝突しそうな、危険な追い越しも珍しくなったです。

個人的には、イタリアでは2度と運転したくありません。

フランス おおむね良いがトラックが難点

フランスの運転マナーはドイツと似ていて、おおむね良かったです。無理な車線変更や割り込みをしてくる車もいることはいますが、そこまで多くない印象です。

一方で、私が走ったA35では片側2車線の区間が多いせいかもしれませんが、大型トラックがたびたび追い越し車線に出てくることが多く、そのせいで流れが悪くなっている場面を何度も見ました。両車線が大型トラックで塞がれた状態が数キロ以上続いたシチュエーションもあり、まるで深夜の新東名を彷彿とさせる様子でした。

フランスの高速道路で両車線をふさぐトラック達

ドイツでは片側2車線でもトラックはほとんど追い越し車線に出てきませんが、フランスではその辺りのルールは緩いんでしょうか。

まとめ

この記事では、ドイツのデュッセルドルフからイタリアのリヴォルノまで、スイスとフランスを経由して往復2,400kmの長距離ドライブをした経験を基に、各国の高速道路のルールや運転マナーの傾向についてお伝えしました。

【サービスエリア編】は以下の記事をご覧ください。

【通行料金・景色・渋滞ポイント編】は以下の記事をご参照ください。

なお、ドイツでの運転にフォーカスした記事もありますので、併せてぜひご覧ください。


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