クルーズ旅行のエクスカーション(寄港地観光ツアー)って、料金が割高なことが多いですよね。
私たち家族も過去のクルーズではエクスカーションを避けていたのですが、2024年の夏に乗船した地中海クルーズで、チュニジアのラ・グレットでエクスカーションに参加したところ、思いのほか良い経験ができて考えを改めました。
この記事では、私たちの経験を基にエクスカーションのデメリット3つと、それでも参加する価値があるチュエーション5つをご紹介します。また、エクスカーションに参加する場合のおおまかな流れについてもお伝えします。
なお、私たちのクルーズ経験は次のとおりです。
- 2017年 オーシャニア・リビエラ(地中海 アテネ~ローマ)
- 2023年 MSCベリッシマ(横浜~鹿児島~沖縄~台湾~横浜)
- 2023年 ダイヤモンドプリンセス (横浜~鹿児島~釜山~秋田~青森~横浜)
- 2024年 MSCグランディオーサ(リヴォルノ~マルセイユ~バルセロナ~チュニス~パレルモ~ナポリ~リヴ ォルノ)
エクスカーションって?

エクスカーション(Excursions)は、クルーズ船が提供する寄港地観光ツアーで、いわば船会社の公認観光ツアーです。
どのクルーズでも船内には必ずエクスカーションデスク(ツアー案内所)があり、寄港地ごとに複数のツアーを用意して参加者をガンガン募集しています。
エクスカーションはあくまでオプションツアーなので、参加は任意ですが、参加する場合は基本的に乗船料金とは別に参加費がかかります(クルーズによってはツアー1~2回分まで乗船料金に含まれている場合もあり)。
エクスカーションは一般的に料金が高めに設定されており、具体的な金額は船会社やコースによって大きく変わりますが、MSCベリッシマ等のカジュアル船であっても、3時間程度のエクスカーションで大人US$50以上、6時間以上の場合はUS$150以上かかる場合もあります。また、子供の料金も大人の金額と大差ない場合が多いです。
エクスカーションは乗船前に申し込むと割引される場合が多いですが、人気コース以外は乗船後も随時参加を受け付けており、ツアー前日には大幅ディスカウントされていることもあります。
エクスカーションのデメリット3つ
クルーズ乗船経験はあっても、エクスカーションには参加したことがないという方も多いと思います。主に次の理由から参加を見送っているのではないでしょうか。
高い

正直言って、理由の大部分は値段だと思います。前述のとおり、カジュアル船の短時間エクスカーションですら家族4人で参加したらUS$200以上は必要な場合がほとんどで、船のランクが上がればさらに高くなります。
世界的な物価高と円安でクルーズ料金自体が値上がりしている昨今、寄港地観光はなるべく安く済ませたいという方が多いのは当然だと思います。
自由度が少ない

エクスカーションは「ガイド付きの現地ツアー」なので、基本的に団体バスで移動することになります。行き先はあらかじめ決められていますし、訪問先での自由行動・自由時間も限られています。
個人旅行に慣れている方にとっては、自由度の少なさはエクスカーションの大きなデメリットの一つです。
詰め込み過ぎで疲れる場合も
クルーズ旅行に申し込むと、多くの場合旅行代理店からエクスカーションの案内が送られてきます。各コースの詳細を見てみると、「短い時間に詰め込みすぎだろ」と思えるスケジュールも散見されます。
楽をしようと思ってエクスカーションに参加したのに、コースによっては逆にスケジュールを詰め込み過ぎで疲れる場合もあります。
私たちが参加したエクスカーション

私たちが過去4回のクルーズで唯一参加したエクスカーションは、MSCグランディオーサの夏の地中海クルーズで、チュニジアのラ・グレットで古代カルタゴ遺跡とチュニス旧市街を巡るツアーでした。

エクスカーションへの参加を決めたのは寄港の前日で、以下の理由からです。
- 広範囲に点在している遺跡を効率よく回れそう
- 公共交通機関が限られている
- 治安が心配(幼児を連れていたため)
- 真夏の日差しがきつそう
クルーズターミナルから朝バスに乗って4時間半ほどで船に帰ってくるツアーで、昼食は含まれておらず、料金は大人67ユーロ、子ども50ユーロでした。ちなみに割引率は覚えてませんが、ある程度ディスカウントされてこの料金でした。
なお、私たちが参加を決めた理由は、次項で紹介するエクスカーションのメリットと密接に結びついています。
エクスカーションに参加する価値がある場面5つ
エクスカーションには料金が高いなどのマイナス面がありますが、それでも参加する価値がある場合もあります。
行きたい場所が自力で行きにくい場合

訪れたい観光スポットが複数あり、目的地までの公共交通機関も限られていている場合は、エクスカーションに参加した方が効率的なことが多いです。
例えば石垣島に寄港する場合で、他の離島(西表島や小浜島など)にも訪れたい時は、フェリーや現地での移動手段などを全部自分で手配するのも大変なので、エクスカーションに参加するのが手っ取り早かったりします。
時間的にタイトな場合

寄港地で行ってみたい場所があるけれど、時間的に出港時間までに帰ってこれるか心配という場合があると思います。そんな時は、エクスカーションでその目的地をカバーしているコースがあれば、参加する価値があります。
エクスカーションは船会社の公認ツアーなので、仮に渋滞などで最終帰船時間までにツアーバスが帰ってこれなくても、船は港で待っていてくれます。
私たちが乗船した2023年ゴールデンウィークのMSCベリッシマのクルーズでも、鹿児島で出港時間までに戻ってこれなかったエクスカーションのバスが何台もありましたが、船は出港時間を遅らせて全てのバスが帰ってくるのを待っていました。
一方で、個人で寄港地観光をして最終帰船時間までに戻ってこれない場合は、船は待ってくれずに容赦なく出港していきます。その場合、次の寄港地まで自力で船を追いかける必要があります。
訪問場所を深く理解したいとき

エクスカーションにはプロの観光ガイドが付いてくれるので、各訪問先で色々な解説をしてくれ、訪問場所の理解を深めることができます。
私たちがチュニジアでエクスーションに参加した時も、現地のガイドがカルタゴ遺跡とチュニス旧市街の歴史や裏話を分かりやすくしてくれ、とても勉強になりました。もしガイドがいなかったら、ただ遺跡や建物を見て「きれいだね、すごいね」だけで終わっていたと思います。
寄港地の治安が心配なとき

寄港地によっては、あまり治安が良くない場合もあります。そして治安が良くない寄港地はインフラが発達していない場合が多く、最寄り駅やバス停まで遠いこともあります。
そんな時はエクスカーションに参加すれば、港からダイレクトで観光スポットまで連れて行ってくれるし、団体行動なので個人行動よりは危険な目に合うリスクは低いです。
私たちがチュニジアでエクスカーションへの参加を決めたのも、やはりヨーロッパの国よりは治安に不安があったし、クルーズターミナルから最寄り駅までが遠くて、Google Mapで見たら道路環境も悪そうだったからです。
それでも大人だけだったら個人で現地観光をしたでしょうが、幼児連れだったので少しでもリスクを減らそうとしてエクスカーションに参加しました。
自力の移動が面倒くさいとき

最初は個人で観光する気満々だったとしても、旅の途中で疲れてくる場合が必ずあります。特にクルーズの船内では至れり尽くせりの環境であることも多く、毎日豪華なコース料理とたくさんのお酒を堪能していると、自力で観光地を巡るのが面倒くさい気分になることもあります。
それでも寄港地で観光に行きたい時は、予算に余裕があればエクスカーションへの参加が手軽で良いと思います。人気コース以外は、空きがあれば前日でも申し込めるし、むしろディスカウントされていてお得な場合もあります。
エクスカーション参加の流れ

エクスカーションに参加する場合のおおまかな流れを紹介します。具体的なプロセスはクルーズ船によって異なるので、「大体こんな感じ」というざっくりした理解を得るための参考としてください。
まずは自分が参加したいツアーを選びます。乗船前であっても、クルーズ旅行に申込み済みであれば旅行代理店(または船会社)からエクスカーションの案内資料(紙またはPDF)が送られてくるはずです。
すでに乗船済みの場合は、船内のエクスカーションデスクに行けば各ツアーのパンフレットを貰えます。
海外発着クルーズはツアーの言語を確認しよう
日本発着クルーズの場合は基本的にツアーの言語は日本語なので気にしなくてOKですが、海外発着の場合は、どの言語でツアーが行われるかに注意した方が良いです。私たちが参加したMSCグランディオーサの地中海クルーズでは、各コースでイタリア語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、英語のツアーが用意されていました。
もちろん英語のツアーを選びましたが、間違ってイタリア語を選んだりしたら悲惨なことになっていたでしょう。

クルーズ開始前の申し込み
クルーズ乗船前にエクスカーションに申し込む場合は、旅行代理店(直接予約の場合は船会社)に参加したい旨を伝えて参加料金を支払います。
乗船後の申し込み
乗船後に申し込む場合は、船内のエクスカーションデスクに行って手続きをします。料金は自身の船内アカウントにチャージされるので、アカウントに紐づいているクレジットカードに請求されます。
クルーズ開始前に申し込んでいる場合は、乗船前に自宅にエクスカーションのチケットが郵送される場合もあれば、乗船後に自室に届けられる場合もあります。この辺は船によって扱いが異なります。
乗船後にエクスカーションデスクで参加を申込んだ場合は、その場でチケットがもらえる場合もあれば、ツアーの前日あたりに自室にチケットが届けられる場合もあります。私たちの時は前者でした。
エクスカーションのチケットには、ツアーの集合時間と場所が記載されているので、遅れないように集合場所に行きましょう。
集合場所は船内のシアターであることが多いようです。

基本的にはツアーの集合場所からバスまで参加者全員が一緒に歩いて行くので、迷うことは無いと思います。
もし集合時間に遅れてしまっても、ツアーのバスには番号が割り振られているので、自分のグループの番号を確認してバスに向かいましょう。自分のグループの番号は、チケットに書いてあります。
バスに乗った後は、普通のツアー旅行と同じです。観光を楽しみましょう。

現地での観光終了後、一行を乗せたバスは港に戻ってきます。ツアーは基本的にバスを降りた時点で解散です。お疲れさまでした。
まとめ
この記事では、クルーズ旅行でエクスカーションへの参加をためらう人が多い理由と、それでも参加を検討した方が良いシチュエーションについて、私たち家族の経験を踏まえて紹介しました。また、エクスカーションに参加する場合の一般的な流れについてもお伝えしました。
エクスカーションは料金の高さがネックで自由度も少ないですが、個人では行きにくい目的地を訪れる場合や時間がタイトな場合、現地の治安に不安がある時などは参加する価値が充分にあります。
当ブログには、筆者が過去に経験した4つのクルーズの乗船記をはじめ、船内のドレスコードやドリンクパッケージの是非などのお役立ち情報、子連れクルーズに役立つ持ち物、今後の日本発着コースのまとめ記事など、たくさんのコンテンツがあります。
クルーズ関係のすべての記事はこちらにリンクがありますので、気になる記事を探してみてください。
