2023年夏に家族で乗船したダイヤモンドプリンセスのクルーズ乗船記第3回目です。今回はクルーズ4日目から6日目までの様子や釜山と秋田のおすすめ寄港地情報、航海日の過ごし方、有料デザートや子供用の弁当メニューなどについてご紹介します。
乗船日~乗船3日目までの乗船記は以下の記事をご覧ください。
Day 4 釜山でサムゲタンを食す
二つのクルーズターミナル
この日は乗船4日目で、二つ目の寄港地である釜山(韓国)に午前10時入港、午後6時出港の予定です。
釜山には二つのクルーズターミナルがあり、今回入港したのは釜山駅に近い「釜山国際旅客ターミナル」です。もう一つ、影山区という所に「釜山国際クルーズターミナル」という港もあるようですが、色んな方の乗船記によると、ダイヤモンドプリンセスは最近は前者の方に入港すること多いようです。
参考までに、両ターミナルの位置関係は次のとおりです。
参鶏湯(サムゲタン)が食べたい
船は10時頃に入港しても、そこから下船の列に並んで入国審査の手続きなどを済ませると、現地で自由に行動開始できるのは早くても午前11:30過ぎになります。この日の出港は午後6時なので、一時間前の午後5時までに戻るとしたら、観光できる時間はあまりありません。
また、私は釜山に仕事やプライベートで何回か来たことがありますし、妻は釜山にあまり興味がないとのことです。なのでいわゆる「観光」はしないつもりですが、ここ数日船内で冷房が効きすぎていたこともあって少し寒気がしたので、体を温めるためにサムゲタンを食べにいくことにしました。
航海日前に洗濯を済ませる
下船開始まで時間があったので、溜まってきていた洗濯物を片づけるためにコインランドリーに向かいます。ダイヤモンドプリンセスにはセルフのランドリー設備があるのがいいですね。デッキプランによると、8階~12階まで、客室があるフロアには全てランドリーがあるようです。
この日の翌日が航海日であり、おそらくランドリーも混むと思ったので、今日のうちに洗濯と乾燥を済ませておこうと思いました。
私たちの部屋がある9階のランドリーについてですが、利用時間は午前7時から午後10時まででした。家族3人の3日分の洗濯物が楽に入る大きさの洗濯機と乾燥機が8台ずつあり、使用料は洗濯と乾燥がそれぞれ1回USD 3でした。使用するために必要なトークン(コイン)は、メダリオンで購入できます。
洗剤も売っていましたが、海外製なので私たちは下記の小分け洗剤パックを持参しました。使い切りサイズで便利です。
また、アイロンとアイロン台が2台ずつありましたので、ワイシャツやズボンのプレスもできます。
下船~入国審査
洗濯物を乾燥機にかけ、11時過ぎに下船すると、船の乗降口から入国審査場の建屋まで200m以上の列が出来ていました。この列が中々進まなかったのですが、待っている間も炎天下のなか日陰になるような場所もなく、アスファルトからの照り返しもあってかなり辛かったです。周りの乗客も不満を口にしていました。
ダイヤモンドプリンセスというよりは港側のオペレーションの問題だと思いますが、暑い時期に釜山で下船する際は日傘か帽子が必須だと思いました。
結局30分以上炎天下の列に並び、ようやく入国審査が完了しました。
なお、クルーズターミナルには売店はなくSIMカードは入手できませんので、事前に日本で購入しておくのがおすすめです。私は以下のカードを用意しました。設定が簡単で、回線も安定していて満足です。
SIMフリー携帯をお持ちでない場合は、海外用ポケットWifiのレンタルがおすすめです。
最短1日からご利用可能WiFiレンタルなら『jetfi』ソウル参鶏湯へ
クルーズターミナルを出ると、巨大な駐車場が目の前に広がっています。直進していくと徒歩20分程度で釜山駅に出られるようですが、私たちの目当てはサムゲタンだけなので、Uberを呼んで有名な「ソウル参鶏湯 南浦洞本店」に向かいます。
車は10分ほどでやってきて、乗車してから約15分で店に到着です。料金は8,000ウォン(約900円)でした。
ランチ時でしたが、運よくテーブルが一つ空いていたのですぐに入店。店内にはダイヤモンドプリンセスのストラップを下げた日本人や、クルーズの乗組員と思われる外国人も多数いました。私たちは普通のサムゲタン1人前と、あわび入りサムゲタン1人前を注文し、息子とシェアしながら頂きました。
滋味あふれるスープとホロホロの鶏の身を食べて、体が温まります。鶏肉の中にもち米のご飯が入っているので、おかゆのように子供もたくさん食べてくれました。
食後はすぐ近くのロッテマートを覗いたりしましたが、特に買いたいものもなかったので、再びUberを呼んで港に帰りました。
プールとディナー
船に戻った後は、いつものように家族でプールで遊んで過ごしました。
相変わらず体のだるさを感じていたので、この日のディナーは軽めに済ませることにしました。選んだのはシーフードのパスタです。
大きな海老がプリプリで、はまぐりのうまみも効いていて美味しかったです。
こちらはチョコ系のデザート。なんともおしゃれな見た目です。
Day 5 終日航海日 お気に入りのキッズ用弁当
部屋で休息
釜山を出発後、船は秋田を目指して日本海を丸一日かけて北上していきます。
この日も引き続き体調が優れなかったため、私は朝食後に部屋で体を休めることにしました。人によって体感温度は異なりますが、私にとってはダイヤモンドプリンセスの船内は冷房が効きすぎていると感じる場所が結構あり、外気温との差で体調を崩してしまいました。
正確な温度は分かりませんが、7階のホイールハウス・バーやエクスプローラーズ・ラウンジでは長袖シャツの上にジャケットを着てても寒いと感じることがあったので、おそらく20度以下だったのではないかと思います。室温設定がアメリカ基準なのでしょうか。
プールサイドでプレミアムデザート
しばらく眠ってだいぶ体が軽くなったので、午後からは妻と息子がいる14階のプールに出かけます。屋外のプールサイドで休憩中の息子がアイスを食べたいというので、前から気になっていた「プレミアムデザート」に挑戦です。
プールサイドのアイスバーでは、通常のソフトクリーム(バニラ、チョコレート、抹茶味など)は無料ですが、その他に下記のとおり有料のプレミアムデザートがあります。
ただし、プリンセス・プラスのプランで予約した乗客であれば、プレミアムデザートは一日2個まで無料です。なので一人一個ずつ注文しても良かったのですが、かなりのボリュームなので一個を3人でシェアして食べました。
味はよくあるパフェアイスと言ったところですが、見た目のインパクトがあるので子供は喜ぶと思います。
ディナーのキッズメニュー
まだ体調が万全じゃないので、この日もディナーは軽めに済ませました。
子供の食事について触れておくと、ダイヤモンドプリンセスのレストランではキッズメニューが用意されており、フライドポテトやパスタといった単品でも頼めますが、セットメニューの「弁当」もあります。
残念ながら写真は残っていないのですが、弁当は焼きそばと焼き餃子、フルーツ、プリン、チョコが弁当型のプラスチックケースに入った状態で提供されます。内容は基本的に毎日同じです。
焼きそばの味は薄目で正直そこまで美味しいとは感じなかったのですが、うちの4歳(当時)の息子はなぜかこの弁当がお気に入りで、ほぼ毎日頼んでいました。本人としては、いつ次の皿が出てくるか分からないコース料理を親にシェアしてもらうよりも、自分用に用意された食事の方がうれしかったのだと思います。
子連れで乗船される方は、一度はキッズ用弁当を頼んでみてはいかがでしょうか。
Day 6 秋田で稲庭うどんとクルーズ専用列車
スケジュール
この日は午前8時入港、午後6時出港の予定です。新幹線で角館を訪れる予定の人も結構いたようですが、我が家は前年に角館を旅行したばかりだったので、今回は秋田駅で電車見学をして稲庭うどんを食べて帰る計画にしました。
船は予定通りの時間に秋田港に入港。だいぶこじんまりとした港で、秋田市の中心部からも離れています。
秋田港からはJRがクルーズ客専用の臨時列車を秋田駅まで運行しており、息子が超鉄道好きの我が家は臨時列車に乗るのも楽しみの一つです。
クルーズターミナルから「秋田港駅」までは徒歩15分以上かかるため、なんとJRが港から駅まで専用シャトルバスを出してくれるという太っ腹ぶりです。臨時列車といいシャトルバスといい、クルーズ一隻のためにものすごいコストのかけようですが、JRとしては港→秋田駅→角館という導線を作りたいのでしょうか。角館の武家屋敷は外国人に人気ですしね。
なお、秋田港駅から秋田駅行きの臨時列車は10時台と11時台の2回あるのですが、予約は出来ないので、乗れるかどうかは現地に行かないと分かりません。
秋田駅へ
9時半頃に下船してクルーズターミナルに向かうと、10時台の臨時列車はすでに並んでいる人達で満員で、11時台もJRのシャトルバスが定員に達したとのことで、往路はクルーズ専用列車に乗れないことになりました。
泣きそうになる息子を「帰りは乗れるから大丈夫だよ」となだめて、仕方なくダイヤモンドプリンセスが用意している市内行きの有料シャトルバスに乗り込みます。
バスは30分ほどで「秋田キャッスルホテル」前に到着。ここから秋田駅までは徒歩10分以内です。駅前のアーケードを歩いていると、秋田竿灯まつりのオブジェが飾ってありました。
この日は8月1日で、祭りは2日後の8月3日から開始です。今回のクルーズもあと数日後ろ倒しのスケジュールだったら、青森ねぶた祭と秋田竿灯まつりの両方を楽しめたんですけどね。
こまちと東北の特急を見学
秋田駅では、入場券を購入してしばし息子の電車見学に付き合います。まずは大好きな秋田新幹線こまちと記念撮影。
大混雑の東京駅で見学するのとは違って、ここでは一人占めです。
こちらは特急「つがる」。青森行きです。息子は乗りたがってましたが、明日クルーズで行くからと我慢させました。
鹿児島に続いて電車見学ばかりしている我が家ですが、寄港地では現地でしか見られない電車も多いので、鉄道好きのお子さんがいる家庭はこういうスタイルも良いのではと思います。
稲庭うどんに大満足
お昼ご飯は秋田名物の稲庭うどんです。私たちはこちらの「佐藤養助 秋田店」にお邪魔しました。駅のすぐ近くです。
大人はめんつゆとごまだれが両方付いてくる「二味せいろ」と「二味天せいろ」を注文。息子はご飯が食べたいとのことで、比内地鶏ご飯を頂きました。
こちらのうどんですが、今まで食べた稲庭うどんで一番おいしかったです。麺ののど越しと歯ごたえが絶妙で、濃厚なごまだれとの相性も抜群です。めんつゆも変な甘さがなく、鰹の風味がキリっとしていました。今でもたまに思い出して食べたくなります。他にもタイカレーうどんのような攻めたメニューもあるので、今度行ったら挑戦してみたいです。
このお店は西武百貨店の地下に入っているので、ついでに百貨店でおみやげを探すのも良いと思います。私たちはいぶりがっこや地酒を購入しました。
クルーズ専用列車で港へ
帰りは今度こそクルーズ専用列車に乗りたいと思い、出発時間の30分前に秋田駅に戻りました。復路は空いているようで、特に並ぶこともなくスムーズに乗車できました。
ちなみクルーズ専用列車といっても車両自体はこのようなローカル線の普通車両を使っていて、それが貨物用線路を通って普段は使われていない「秋田港駅」まで行くというものです。
料金は普通にSuicaで払えました。片道数百円だったと思います。
列車は秋田駅から15分ほどで秋田港駅に到着します。
クルーズ客しか利用できないレアな路線と駅を使えて、息子も大満足でした。
なまはげの太鼓が見送り
船に戻り、翌日の青森観光について調べ物をしているうちに出港の時間です。港では地元の方達が見送りのパフォーマンスをしてくれていたのですが、なまはげに扮した4人が披露してくれた太鼓の演奏が素晴らしかったです。
ぴったり合ったリズムと腹に響く太鼓の音は、離岸した後も長い間船に届いていました。
船は次の寄港地、青森に向けてゆっくり秋田を離れていきました。
まとめ
この記事では、ダイヤモンドプリンセスの子連れクルーズ4日目~6日目に私たちが経験したことを、釜山と秋田の寄港地おすすめ情報と共にお伝えしました。
次回は最後の寄港地青森で、このクルーズ一番の見どころである「ねぶた祭」の熱気とおすすめ情報などを以下の記事でご紹介しています。
ダイヤモンドプリンセスに興味を持たれた方は、早めにクルーズの予約をした方が良いと思います。最近はクルーズ人気が高まっており、どの航路もすぐに予約が埋まってしまいます。
また、ダイヤモンドプリンセスは早期予約割引がとても充実しています。2025年のクルーズに関しては、下記の期間限定で一人当たり最大60,000円もお得に予約できます。
早期予約割引2倍 >> 2024年12月1日までの予約に適用
早期予約割引 >> 2025年2月27日までの予約に適用
また、ジュニア・スイート以上の部屋であれば、2025年2月27日までに予約することで3~4人目の料金が格安になるキャンペーンも行っています。子連れで乗船する場合に特におすすめです。実際、私たちもジュニア・スイートの部屋で予約・乗船しました。
さらに、2回目以降の乗船ではリピーター割引として一人当たり最大10,000円が割引されます(2024年12月1日までに予約した場合に適用)。
上記の割引は全てプリンセス・クルーズ(船会社)が提供するものなので、どこの旅行代理店で申込んでも適用されます。
\ 早期割引は今だけ /
当ブログでは下記のとおりクルーズ関連の記事が多数ありますので、併せてぜひご覧ください。
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