子連れにこそクルーズ旅行が最適な理由10選| 1年半で3回子連れで乗船して確信

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クルーズ旅行と言えば、かつては時間的・経済的に余裕があるシニア世代が優雅に楽しむものというイメージがありましたが、最近は子育て世代にこそクルーズが向いているという考えが主流になってきています。

実際、私たち家族も2023年のゴールデンウィークから2024年7月までの1年半弱の間に、3回も幼児連れで7泊~8泊のクルーズに乗船しましたが(当時4歳~5歳)、電車やクルマの旅行よりもずっと快適で素晴らしい時間を過ごすことができました。うちの息子も毎回クルーズに大満足で、「またおふねにのりたい」とよく言っています。

また、私たちの勧めで初めて子連れでクルーズに参加した同僚や友人も、「子連れクルーズがこんなに楽だなんて」や「もっと早く子連れでクルーズに行くべきだった」とクルーズにハマる人が続出しています。

この記事では、私たち家族や友人たちの経験を基に、子連れにこそクルーズが最適な10個の理由をお伝えします。また、子連れクルーズを選ぶ際のポイントと、おすすめの日本発着クルーズについても紹介します。

子連れクルーズにおすすめの持ち物については、別の記事で紹介しています。

目次

私たちが子連れで乗船した3つのクルーズ

MSCグランディオーサ マルセイユの港で

まずは、私たちが過去1年半に幼児連れで乗船した3つのクルーズを紹介します。

スクロールできます
クルーズ船乗船した人時期と期間発着地クラス
MSCベリッシマ夫婦と4歳児(当時)2023年GW
8泊9日
横浜カジュアル
ダイヤモンドプリンセス夫婦と4歳児(当時)2023年夏
8泊9日
横浜プレミアム
MSCグランディオーサ夫婦と5歳児(当時)2024年夏
7泊8日
リヴォルノ
(イタリア)
カジュアル

いずれも1週間程度のクルーズで、ベリッシマとダイヤモンドプリンセスは日本発着のコース、グランディオーサはヨーロッパ現地発着の地中海クルーズでした。

船のランクでいうと、ベリッシマとグランディオーサが子連れに向いていると言われている「カジュアルクラス」で、ダイヤモンドプリンセスは一つ上の「プレミアムクラス」です。

船の特徴や子連れ比率はそれぞれ異なりますが、子連れにとっての魅力という点では、3つのクルーズ全てで共通しているものが多かったです。

クルーズが子連れに最適な理由10個

子連れこそクルーズ旅行を選ぶべきだと考える理由について、以下の10個の観点からお伝えします。

移動の大変さから解放される

クルーズでは夜寝ている間に船が次の目的地に移動

クルーズ船は「動くホテル」とも言われるように、夜~翌朝にかけて船が移動してくれるので、毎朝目を覚ますと新しい寄港地に到着しています。

そのため、初日にチェックインをすれば、あとは下船日までずっと同じ部屋に荷物を置きっぱなしに出来るし、普通の旅行のようにせわしなくホテルのチェックイン/アウトや荷解き/荷造りを繰り返す必要はありません。

もちろん電車や車で次の目的地に移動する必要もありません。小さい子ども連れだと、大きな荷物を持って次の目的地に移動するだけで大変(電車やバスだと気を使うことも多い)で、普通の旅行だと目的地に着いた頃にはヘトヘトで観光どころではない場合もあります。

一方で、クルーズ旅行だと移動にまつわる苦労から解放されるので、寄港地では思い切り観光を楽しめるし、純粋に旅を楽しむために気力・体力を温存しておけます。

また、クルーズの船内はバリアフリーが徹底しており、エレベーターも大きくて数も多いので、ベビーカーで広い船内を移動するのも楽ちんです。

プールやアトラクション、遊具が超充実

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記② アクアパークのウォーターガン

ほとんどのクルーズ船では、子どもが大喜びで遊べる施設・設備がたくさん用意されています。一例を挙げると、次のような設備があります。

  • 遊具付きキッズプール
  • スライダープール
  • 空中散歩道
  • ターザンロープ
  • ゲームセンター
  • キッズシアター
  • トランポリン
  • ボルダリング
  • バスケットボール/ミニサッカーのコート
  • ゴーカート
  • バドミントン
  • 卓球台

終日航海日には一日中船内で過ごしますが、本当に数え切れないほどのキッズ向けアトラクションがあるので、飽きることはありません。

うちの息子も、MSCグランディオーサの地中海クルーズで超豪華なキッズプールにドハマりし、航海日には朝から晩まで遊び倒していました。寄港地での観光よりも「ずっとおふねのなかがいい」と言っていたほどです。

キッズクラブ(託児サービス)がある

クルーズ船には「キッズクラブ」と呼ばれる託児所・子供預かりサービスがあります。利用には登録が必要ですが、基本的には無料で数時間子どもを預けておけるので、その間に大人だけでバーに出かけたり、子どもの世話から解放されてリフレッシュできます。

キッズクラブでは年齢に応じた様々なプログラムが用意されており、知らない子ども同士で交流を深めることもあります。一般的には、以下のようなプログラムがある場合が多いです。

  • ダンス
  • 船内探検
  • お絵描き・塗り絵
  • ボードゲーム
  • レゴ
  • アニメ・映画鑑賞
  • クイズ
  • ビンゴ
  • ゲーム大会
  • 各種スポーツ

また、小学校高学年以上であれば子ども達のグループでアフタヌーンティーに出かけたり、レストランのディナーに行ったりするプログラムもあり、親から離れてちょっと大人気分でクルーズを楽しむこともできます。

各プログラムでは、キッズクラブ専属の優しいスタッフが子ども達の面倒を見てくれます。基本的には英語対応ですが、意外と何とかなるものです。また、外国船でも日本発着クルーズの場合は、日本語が分かるスタッフがキッズクラブにいる場合も多いです。

食事の選択肢が多い

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記⑤ チュニス観光を終えてブッフェで遅いランチ

クルーズの船内では食事の選択肢がたくさんあり、その時の状況に応じてフレキシブルに選べるのが子連れにとって嬉しいです。

朝食はブッフェが基本ですが、ゆっくり落ち着いて食べたい時はメインレストランに行ってもいいですし(予約不要)、ルームサービスでもOKです(前夜に注文)。

ランチもブッフェが人気ですが、やはりメインレストランでフルコースを頂いてもいいですし(予約不要)、軽く済ませる時はプールサイドにあるピザコーナーやハンバーガーのコーナーで食べるのもいいです。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記④ プールサイドでピザを食べる

ディナーでは時間指定でレストランを予約している場合が多いと思いますが(予約不要のプランを除く)、急に子どもがぐずったり、夕寝から起きなかったり、おやつを食べ過ぎてお腹が空いてなかったりして、予約時間にレストランに行けない場合もあると思います。

そんな時でも、時間をずらしてブッフェで夕食を食べたり、ルームサービスに切り替えたり、かなりフレキシブルに対応できます(レストランには予約キャンセルの連絡をしましょう)。

ちなみに、ルームサービスの料金は船やプランによって有料だったり無料だったりしますが、多くの場合で基本的なメニュー(ピザ、パスタ、ハンバーガーなど)は無料の場合が多いと思います。ただしチップ(手間賃・サービス料)が別途かかる場合が多いです。

テーブルマナー・ドレスコードを学ぶ機会に

ベリッシマ フォーマルナイト

クルーズのレストランで食べるディナーは、基本的にフルコース料理です。

小さなお子さんがいる家庭だと、普段はちゃんとしたレストランで食事をする機会が少なく、フォークとナイフの正しい使い方を子どもに教えても、それを実践する場面が限られているのではないでしょうか。

そんなご家庭にとって、クルーズのディナーは子どもにテーブルマナーを試させる絶好の機会です。また、レストランでの大人のふるまいから学ぶことも多いと思います。上手く行かなくても問題ありません。特にカジュアルクラスの船であれば、周りには同じように子連れの乗客が多いですし、スタッフは子供にやさしいです。

さらに、レストランのディナーでは基本的にドレスコードがあるので、フォーマルの日には子どもにもきちんとした格好をさせることで、「世の中にはTPOに応じたふさわしい服装がある」ことを学ぶ機会にもなります。

クルーズのドレスコードについては、こちらの記事で詳しく取り上げています。

体調に合わせて柔軟に予定変更

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記④ アウレア専用エリアで疲れて眠る息子

子どもは急に体調を崩すことが多く、子連れの旅行は予定外の出来事のオンパレードです。普通の旅行だと、そんな場合でも宿をチェックアウトして次の目的地に向かう必要がありますが、クルーズの場合は寄港地で降りずに船の中でゆっくり過ごせば良いだけです

体調が回復してきたら午後から船の外に出ても良いですし、引き続き船の中で映画を見たりゲームをしたりしてまったり過ごすことも可能です。

クルーズ旅行は行動の自由度が高く、そのフレキシブルさが、想定外の事態に直面しやすい子育て世代にはありがたいです

お医者さんが常駐

クルーズ船には必ずちいさなクリニック(医務室)があり、お医者さんに診てもらうことができます。特に幼児のうちは急に体調を崩したり、駆け回ってケガをしたりするので、万が一の時にお医者さんに診てもらえる環境というのは大きな安心につながります。

言葉の問題が心配かもしれませんが、外国船でも日本発着コースの場合は、基本的に日本語が出来る医療スタッフが乗船しています。

異文化体験・交流

MSCグランディオーサのレストラン

日本発着のクルーズでも、乗組員の大多数は外国人です。また、コースによりますが乗客についても外国人の割合が高い場合もあり、船の中はまるで外国です。

そのような環境に身を置くことで、「世の中には異なる文化や言葉がたくさんある」ことを、子どもながらに感じることができます。このような感覚は、通常だと海外に行かないと身に着かないことが多いですが、クルーズだと日本にいながら経験できます。

また、外国人の乗客割合が高いクルーズだと、キッズクラブで海外の子供たちと一緒に遊んで仲良くなれる機会もあるでしょう。

子どもにやさしいスタッフが多い

クルーズの乗客が一番接する機会が多いのはレストランのスタッフですが、彼らは子どもを相手にするのに慣れており、子どもに優しい人が多いです。

私たち家族が経験した範囲でも、息子がぐずっている時に変顔で笑わせてくれたり、折り紙を折ってくれたりして、本当に「子連れにやさしい」と感じることが多かったです。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記⑦ レストランスタッフに貰った鶴の折り紙

子ども無料・大幅割引のクルーズも

船会社の中には「子連れ大歓迎」という方針を採っている所もあり、子どもの乗船料金が無料だったり、大幅に割引になったりする会社・コースがあります。例としてMSCやコスタクルーズがあり、詳細についてはこの後紹介します。

例えば親子4人で乗船するとして、18歳未満は無料というクルーズを利用する場合は、大人2人分だけの料金で4人分の部屋代・移動代・食事代が含まれるので、その破壊力は抜群です。

クルーズ旅行が子連れにとっていかに魅力的かを紹介してきましたが、数多くの利点に加えて料金的にもお得に乗船できるチャンスがあるので、子育て世代こそクルーズ旅行を選ぶべきだと思います。

子連れクルーズ選びのポイントとおすすめのクルーズ船2つ

クルーズ選びのポイント

子連れのクルーズを計画するに当たり、どんな船を選ぶべきでしょうか。個人的には、以下の3つのポイントが重要だと思います。

子連れクルーズ選びで重視すべきポイント
  1. ドレスコードがゆるいこと
  2. 子連れ乗客が多いこと
  3. 子ども料金無料(または大幅割引)

それぞれ見ていきましょう。

ドレスコードがゆるいこと

MSCベリッシマのディナー 子どもの服装

乳幼児~小学校低学年くらいまでの子どもがいる場合は、親の服もすぐ汚されるので、毎晩エレガントな服を用意するのも難しかったりします。また、ただでさえ子連れは荷物が多いので、ディナー用にたくさんのおしゃれ着を用意するのも大変です。

なので、子連れの観点ではあまりドレスコードが厳しくないクルーズの方が気楽に乗船できます。

一般的には船のクラス(格)が上がるほど、ドレスコードが厳密になる傾向があります。船のクラスは上から「ラグジュアリー」、「プレミアム」、「カジュアル」の3段階があり、この中では一番手頃なカジュアルクラスの船が、ドレスコードに関して最も緩やかになる傾向があります。

なお、ドレスコードで重要なのは「スマートカジュアル」や「フォーマル」といった建前のルールそのものよりも、「実際にディナー時にどんな服装の人が多いか」です。私の経験上、同じスマートカジュアルでもラグジュアリー/プレミアム船とカジュアル船では雰囲気が全然違います。

ドレスコードの実態としては、カジュアル船の方がずっと緩い(ラフな服装でも通用する)です

子連れ乗客が多いこと

子連れでクルーズに乗船する場合、同じような子連れ乗客の割合が高い船の方が、気軽にストレスなく過ごすことができます。周りも子連れ客がメインであれば、自分の子供がレストランで多少騒いでもあまり気にしなくて済みますし、スタッフも子どもの世話に慣れています。

子ども料金無料(または大幅割引)

ダイヤモンドプリンセスのプールサイド

これが一番重要ですが、何といっても子ども料金無料のクルーズ船は魅力です。

そしてその魅力に惹かれた客が集まるので、「子連れ乗客が多い」という条件も満たされることになり、なし崩し的にドレスコードも緩くなる傾向があります。

おすすめはこの2つ

上記3つのポイントから、日本発着で子連れにおすすめのクルーズ船はMSCベリッシマコスタセレーナです。

両方ともイタリアのカジュアル客船で、比較的(実際の)ドレスコードがゆるく、子連れ乗客がとても多いです。特にベリッシマについては私たち家族も乗船しましたが、全体の半分以上は子ども連れでした。

子ども料金については、ベリッシマは大半のコースで18歳未満無料(チップ・諸税別)となっています。ただし、一部のチャータークルーズでは子どもも大人と同じ料金設定になっているので、注意が必要です。

2025年のベリッシマの日本発着クルーズについては、以下の記事で全コースをまとめました。


私たちが子連れでベリッシマに乗った時の乗船記はこちらです。


コスタセレーナについても、基本的には18歳未満無料というポリシーですが、コースによっては当てはまらない場合があるようです。コスタセレーナの2025年以降の日本発着クルーズは、こちらの記事で全コースをまとめています。

まとめ

この記事では、過去1年半で3回子連れでクルーズに乗船した私たちが、子育て世代にこそクルーズ旅行が最適な理由について紹介しました。また、子連れクルーズを計画する際の重要なポイントと、おすすめのクルーズ船についてもお伝えしました。

ご紹介した内容を参考にして、ぜひ快適で楽しい子連れクルーズ旅行にお出かけください。

子連れクルーズにおすすめの持ち物については、別の記事で紹介しています。


MSCベリッシマもコスタセレーナも大人気なので、特に子連れ向きの3~4人部屋はすぐに予約が埋まります。

\ 大人気のベリッシマ /


\ 最安59,800円から /


当ブログには、筆者が過去に経験した4つのクルーズの乗船記をはじめ、船内のドレスコードなどお役立ち情報やクルーズの魅力を伝える記事、今後の日本発着コースのまとめ記事など、たくさんのコンテンツがあります。

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