ミュンヘンにある世界最大の科学技術博物館「ドイツ博物館」を2024年11月に親子で訪問したので、主な見どころを紹介します。
また、記事の後半では鉄道や自動車の展示を集めた「交通センター分館」についても最新の展示内容を紹介します。
ドイツ博物館の本館は科学や理科全般が好きなお子さんに、交通センター分館は乗り物好きのお子さんに特におすすめです。それぞれの分野で巨大な実物展示や実験装置もたくさんあるので、親子揃って科学について体験しながら学べます。
ドイツ博物館について

基本情報
ドイツ博物館は、ミュンヘンにある科学技術の総合博物館です。
120年以上の歴史を持ち、延べ面積66,000㎡に及ぶスペース(分館含む)には航空、宇宙、化学、医学、農業、土木、ロボット工学、音楽、鉄道、自動車など幅広い分野における12万点以上の展示があり、自然科学系の博物館としては世界最大規模です。
- 施設名称:ドイツ博物館(Deutsches Museum)
- 住所:Museumsinsel 1, 80538 München
- 公式HP:https://www.deutsches-museum.de/
- 開館時間: 9:00~17:00 *基本的に年中無休だがクリスマスや年末年始は休み。休館日は公式HPを参照。
- 入場料(2024年11月時点): 大人15€、6歳~17歳と学生は8€、5歳以下無料。
*交通センター分館の入場料は別。詳細はこちら(記事下部へリンク)を参照。
行き方
ドイツ博物館には、SバーンのMünchen Isartor駅から徒歩約6分、あるいはトラム(路面電車)17番のIsartor停留所から徒歩約6分です。
ミュンヘン中央駅から向かう場合、SバーンのS1/2/3/4/6/7/8で所要時間約10分、トラム17番で所要時間約20分です。
チケットは事前に購入すべき?
2024年11月現在、ドイツ博物館への入館には事前にチケットを購入する必要はなく、当日に現地チケットオフィスで購入すればOKです。
ただし、ドイツ博物館は年間150万人以上が訪れる人気施設だけあり、入場チケットの購入に長い列ができることがあります。私たちが週末の朝に訪れた時も、約20分待ちの列が出来ていました。

混雑時は1時間以上も待ち時間が発生することもあるようなので、訪問する時間帯があらかじめ決まっている場合は、オンラインで事前に日時指定のチケットを購入した方が良いと思いました。特に秋冬は寒いので、長時間外で待つのはつらいです。
オンラインチケットは、以下の公式サイトから購入できます。
航空の展示
ここからは、ドイツ博物館の展示の中から主な見どころを紹介していきます。まずは航空に関する展示から見ていきましょう。
いきなり来場者の度肝を抜くのは、ジャンボジェット機・エアバスA350の機体の実物が輪切り状態で展示されていることです。

円柱型の機体の上半分は客席スペースで、下半分が荷物格納エリアになっています。機体がこういう構造なのは知っていましたが、実際に見ると説得力が違いますね。

エンジンと車輪も本物が展示されており…

翼全体もドドーンと空中に吊り下げられています。大きすぎてカメラに収まりません。というか、こんなデカブツをどうやって搬入したんでしょうか?

こちらは旅客機の最前方を輪切りにした展示です。ギャレースペースと、その奥には操縦室が見えます。中には無数の計器類がありました。

子供向けの飛行機操縦体験コーナーもありました。ハンドルと足のペダルを使って、飛行機模型の上下左右と機体の傾きをコントロールします。ちびっ子達に大人気でした。

宇宙の展示

宇宙に関する展示コーナーでユニークなのは、こちらの球体です。タッチパネルで好きな天体を選べるようになっており(太陽と太陽系の惑星が選択可)、選んだ天体に外観が変化します。

最初は火星でしたが、タッチパネルで木星を選択すると…

球体が木星に変わります。写真では分かりにくいですが、この球体は回転しており、実物はかなり迫力があります。
今度は地球になりました。

月面探査機の実物大もありました。月面の様子もリアルに再現されています。

国際宇宙ステーションのモジュールの実物大もあります。

窓からは中の様子も見ることができます。

農業技術の展示
続いては、農業関連の技術についての展示です。
こちらの恐ろしい見た目の機械は、穀物収穫用のマシンです。いかにもドイツ的なメカニカル感とスケールの大きさに脱帽です。

子供が好きなそうなトラクターですが、こちらも実物はかなりの大型です。

正面と左右に張り巡らせたパネルで、小麦畑の収穫サイクルを立体的に解説する映像コーナーもありました。ド迫力の映像で臨場感たっぷりです。

こちらは牛から牛乳を搾りとる機械で、直接触ることができます。

ミュンヘンといえばビールですよね。もちろんビールの醸造プロセスに関する展示も充実しています。

人体・健康の展示
人体と健康に関するコーナーでは、まるで寝ブッダ像のような巨大な人体の模型があり、各部位の仕組みが分かりやすく解説されています。

下記のコーナーでは、画面の前に人が立つと、その人の骨格標本が表示されるようになっています。

人の動きに合わせて、画面の中の骨格標本も同時に動きます。

表示モードを「筋肉」に変更することもできます。

表示される内容は体格や性別によって大きく変わるので、かなりリアルに骨格や筋肉量を読み取っていると思われます。
こちらのコーナーは、特殊なライトを当てると手の血管が見えるというものです。うちの5歳の息子も、小さな手のひらにたくさんの血管があることに驚いていました。

このように体験しながら人体の仕組みを学べるので、親子揃って楽しめます。
橋梁・水利の展示
橋の建設や土木工事、水利技術に関する展示コーナーもあります。
こちらは日本の明石海峡大橋のメインケーブル切断面です。直径1メートル以上あり、なんと36,000本以上の細いワイヤーケーブルを束ねて作ってあるとのことです。横に写ってる子供との比較で、そのサイズ感が分かると思います。

こちらはフランスのノルマンディー橋の建設風景の模型です。リアルさが半端ないです。

これは別の橋ですが、橋脚(?)の実物でしょうか。大人3人分ぐらいの高さがあります。

他にも、スクリューのハンドルを回して水流を発生させる実験装置などがあり、お子さんが手を動かして水利の仕組みを体験することができます。

フーコーの振り子
ドイツ博物館には、6階以上の高さから吊り下げた大掛かりな「フーコーの振り子(地球が自転していることを証明する振り子)」があります。

この博物館の名物で、常に人だかりができています。
この振り子は、吹き抜けになっている塔の最上階天井に吊り下げられています。下から見上げると、いかに高い所からぶら下がっているかが分かると思います。

外から見ると塔はこののようになっており、中では振り子が静かに揺れています。

交通センター分館 鉄道・自動車の展示

基本情報
ドイツ博物館の交通センター分館では、陸上の乗り物に特化した展示が行われています。約12,000㎡の敷地に合計275点の電車、車、バイク、自転車などの展示があります。
上で紹介したドイツ博物館の本館とは離れた場所にあり、入場料も別となっています。
- 施設名称:ドイツ博物館 交通センター分館(Deutsches Museum Verkehrszentrum)
- 住所:Am Bavariapark 5, 80339 München
- 公式HP:https://www.deutsches-museum.de/verkehrszentrum
- 開館時間: 9:00~17:00 *休館日は本館と同じ。詳細は公式HP参照。
- 入場料(2024年11月時点): 大人8€、6歳~17歳と学生は5€、5歳以下無料。
行き方
交通センター分館は、SバーンのSchwanthalerhöhe駅の目の前にあります。
ミュンヘン中央駅からはS4/5で約5分、ドイツ博物館の本館からは約25分で行くことができます。
鉄道の展示
交通センター分館の展示エリアは倉庫のような広大なスペースになっており、大きく分けて3つのゾーンに分かれています。
一応それぞれのゾーン毎に(1)市街地交通、(2)長距離移動、(3)交通に関する技術というテーマ分けがされているようですが、個人的な印象ではテーマはさほど厳密ではなく、むしろランダムに展示物が配置されているように見えましたw。
まずは鉄道に関する展示から見ていきましょう。
こちらの緑色の蒸気機関車S3/6型は、主に20世紀前半にドイツの鉄道輸送の主力として活躍していた車両です。

その隣には、高速鉄道ICEの初期の車両ICE-Vがあります。最高時速350kmを誇ったとのことです。

こちらはベルリンのSバーンの車両。

山岳地帯で使われているケーブルカーの車両もありました。

本物の機関車を使って、蒸気機関の仕組みを説明するデモンストレーションが行われていました。シリンダーの中でピストンが上下する様子が良く分かる実演でした。

自動車の展示

続いて自動車の展示を見ていきましょう。この大型トラックは、運転席に乗り込むことができます。

写真には写ってませんが、運転席の後ろには仮眠用の広いベッドがあり、秘密基地みたいで子供たちに大人気でした。

フォルクスワーゲン・ビートルのかわいいタクシーもありました。

いろんな車両がまとめて展示されているのが特徴です。

こちらはBMWの黎明期の車両です。そういえばBMWの本社はミュンヘンにありますね。そのせいか、ミュンヘンのパトカーはBMW車が多い気がします。

レースカーの展示もあります。

こちらは、大型トラックがどのようにして動くかを説明する展示です。ボタンを押すと実物のエンジンのピストンが上下に動き、クランクシャフトやトランスミッション、プロペラシャフト等を介してタイヤに動力が伝わって回ります。

「車ってどうして動くの?」という子供の疑問に分かりやすく答える、素晴らしい展示だと思いました。
ここに限らず、ドイツの博物館は物事の原理を実物で説明している所が多いと思います。また、親たちも子どもに一生懸命エンジンの仕組みなどについて説明している姿が印象的でした。
まとめ
この記事では、ミュンヘンにあるドイツ博物館と交通センター分館の主な見どころを紹介しました。両博物館共に幅広い分野の実物や実験装置がたくさん展示されており、子供も大人も時間を忘れて楽しめる素晴らしい施設でした。
ミュンヘンの観光関連では以下の記事もありますので、併せてご覧ください。
当ブログには、ドイツ旅行・観光スポットに関する記事が多数あります。地域ごとにまとめてありますので、下記リンクからご覧ください。
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