MSCベリッシマの姉妹船である「グランディオーサ」の真夏の地中海クルーズに、親子3人で乗船した際のレビュー記事第四回目です。
今回は終日航海日のおすすめの過ごし方として、朝イチでのプールの利用やアウレア特典の一つである「アウレアスパ」でのリラックス体験などについてご紹介します。また、フォーマルナイトにおける乗客の服装について、日本路線のベリッシマとの違いについてもお伝えします。
前回までの乗船記は以下をご覧ください。
航海日は朝からプール満喫
船内新聞はデジタルのみ
乗船4日目は、今回のクルーズで唯一の終日航海日です。息子がプール大好きのわが家は、朝から一日中プールで過ごそうという計画です。
まずは朝8時ごろからブッフェで朝食です。このクルーズでは乗客の行動開始時間が全体的に遅いので、8時の時点で結構空いていました。
朝食を食べながら、船内新聞にざっと目を通しました。ちなみにグランディオーサでは紙の船内新聞の配布はなく、全てPDF配信のデジタル形式です。
デジタルなのはいいのですが、船内新聞ページへのアクセス方法がやっかいです。MSC for Meのトップページに掲載されるているわけでもなく、下記のInfoページにアクセスし、QRコードをスキャンする必要があります。
問題は、QRコードをスキャンするために、コードを表示させているデバイスとは別のスマホやタブレットが必要になることです。一方で、船内でWifiにアクセスできるデバイスは限られ(課金制のため)、一人1デバイスのWifiプランを利用している場合は不都合が生じます。船内新聞ページへのアクセスは、当然船内Wifiから行う必要があるからです。
解決策として、自分のスマホでQRコードを表示させた状態で家族のスマホでスキャンしてもらうか、あるいはQRコードのスクリーンショットを保存し、その画像データからQRコードを読み込むという方法が考えられます。
いずれにしても面倒なので、なぜ船内新聞のような重要なコンテンツをMSC for Meのトップページに掲載しないのか、理解に苦しみます。船内ショップの特売セールのようなどうでもいい情報は、バンバン掲載されてるんですけどね…。
ちなみに日本で2023年にベリッシマに乗船した時は、当然紙の船内新聞が毎日配布されていました。
プールの席確保は朝イチで
朝食の後は、すぐに15階のメインプールへ向かいました。屋外と屋内のプールがありますが、相変わらず日差しが超強烈だったため、屋内の方にしました。
ちなみにどのクルーズでも終日航海日はプールが混みあうので、プールを利用する場合は早めに向かうのがおすすめです。私たちが朝9時ごろに到着した時は、屋内プールのチェアや椅子は空きがたくさんありましたが、屋外プールは8割以上のチェアが「場所取り」のためと思われるタオルや荷物で占領されていました。
まだ空いている屋内プールで、貸切状態で楽しむことができました。水もまだ冷たくて気持ち良いです(午後になるとぬるくなってきます)。
過去の経験上、日本路線のクルーズだと終日航海日でも律儀に朝早くから行動する人が多いので、午前9時でもプールがすでに混雑していることが多いですが、今回の地中海航路ではこの時間でプール自体は空いていました(ただし場所取りは多数発生)。
ジャグジーも誰もいません。快適そのものです。
午前中は夫婦交代で息子をプールで遊ばせながら、休憩中はプールサイドでピニャコラーダを飲んだりしてまったり過ごしました。
ちなみにグランディオーサのプールサイドバーのドリンクメニューは以下のとおりです。一番安いドリンクパッケージで、ノンアルのカクテルも結構頼めます。
ブッフェでランチ
ランチは同じ階のブッフェレストランで頂きました。当然ビールと共にです。
MSCのブッフェといえばピザですよね。種類も豊富でおいしいので、おすすめです。
黒いピザは、生地にイカ墨を練り込んだものです。ベリッシマでも同じものがあり、お気に入りでした。
同じくMSC名物のモッツァレラチーズもたくさん頂きました。毎日船上で大量に製造しているらしく、フレッシュでおいしいです。
モッツアレラ好きの人にはたまらないと思います。
午後はアウレアスパでリラックス
午後は19階のアウレア専用エリアに移動し、隣接するアクアパークでいつものように息子を遊ばせました。その間、親は交代で7階前方の「アウレアスパ」を利用しました。
グランディオーサのアウレアスパは、ベリッシマのものとほぼ同じです。スパ内には「サーマルエリア」と呼ばれる温浴施設があり、アウレアおよびMSCヨットクラブの乗客は、無料で利用できます。それ以外の乗客は入場料を払うことで利用できます(料金は航路により異なりますが、一日USD 80~100程度)。
ちなみに今回私が利用した時は、入口で受付を済ませた時にアウレアマーク(ヨガのポーズのようなマーク)のシールがクルーズカードに貼られました。
妻が利用した時は貼られなかったので、シールに何の意味があるのかは不明です。
受付を済ませると、男女別の更衣室で水着に着替えます。スパ自体は混浴なので、必ず水着を着用する必要があります。ベリッシマでも同様です。
スパの中は撮影禁止なので写真はありませんが、下記のイメージ図のように、広くてきれいな温浴施設です。
スパ内には複数の大型バスとジャグジー、ドライサウナとミストサウナがあります。ミストサウナは3~4種類の部屋があるため、混雑しすぎることは無いと思います。
ドライサウナは15人は収容できるほど広く、セルフロウリュウ(焼けた石に水をかけて水蒸気を発生させること)が可能です。
サウナ好きにとっては水風呂がないのが残念ですが、代わりに「アイスルーム」のような部屋があり、充分クールダウンできます。また、ミントの香りがする全身ミストシャワーブースがあり、とても爽快です。
休憩ルームも3つあり、快適なリクライニングチェアが用意されています。タオルも好きなだけ使用できます。
アウレアスパのサーマルエリアは、お風呂やサウナが好きな人にとっては特におすすめです。今回のクルーズでは航海日が一日しかなく、各寄港地も魅力的で観光に忙しかったためスパは一回しか使いませんでしたが、日本路線のベリッシマでは航海日が2~3日はあることが多いので、スパの利用可否が船内生活の快適さに大きく影響します。
アウレアプランで予約すればスパは無料で利用し放題なので、個人的には他のアウレア特典の有用性と合わせて、MSCのクルーズであればアウレアで予約することをおすすめしたいです。
アウレア特典の概要は、以下の記事でも紹介していますのでご覧ください。
私たち夫婦は交代でアウレアスパを利用してリラックスしましたが、息子は朝からプールで遊び通しだったため、いつの間にか疲れて寝落ちしてしまいました。
フォーマルナイト・ディナー
船長のスピーチ
この日は、今回のクルーズで唯一のフォーマルナイトでした。ディナーに向かうため6階のメインストリートを歩いていると、船長の挨拶が行われていました。
グランディオーサの船長はイタリア人で、英語での挨拶に続いてイタリア語やスペイン語でもスピーチをしていました。内容自体は当たり障りのないものでしたが、周囲の見物客はみんな真剣に聞いてきて、スピーチが終わると熱烈な拍手が起こっていました。まるで映画のスターような熱狂ぶりです。
南欧ではクルーズ船の船長というのは、とても尊敬されているようです。
ドレスコード全無視の乗客たち
周囲を見渡すと、フォーマルナイトだというのに、普段と変わらずラフな服装の人たちばかりです。いちおうディナー時のドレスコードとしては、短パンやサンダルは控えるように注意書きがありましたが、完全に無視されているようです。具体的には以下の男性のような服装の人が多数でした。
おそらく男性のジャケット着用率は10%以下、ネクタイ着用率は5%以下と思われます。過去のクルーズでここまでひどかった経験はなく、正直驚きました。同じMSCでも日本路線のベリッシマの方が、真面目にジャケット・ネクタイ着用している乗客の割合が高かった(80%以上)です。
また、同じ地中海クルーズでも、以前オーシャニア・クルーズのリビエラに乗船した時はフォーマルナイトの設定が無いにも関わらず、男性は自然に毎日ジャケット着用は当たり前でした。客層が違うとはいえ、今回の乗客のラフさ(というかだらしなさ)には驚きましたが、これも良い経験と思うことにします。
ちなみにクルーズのドレスコードのポイントや、実際にどの程度ドレスコードが守られているかについては、以下の記事でまとめています。ディナーでの子どもの服装についても紹介しています。
さて、わが家は一応ドレスアップしていたので、記念にアトリウムのスワロフスキー階段で記念撮影です。息子の子供用フォーマルウェアは、前年にダイヤモンドプリンセスやベリッシマで着てたものと同じです。サイズ的に今回が最後かな…。
ディナーメニューはいつもより豪華
いつもどおり、アウレア専用レストランでディナーを頂きました。席につき、まずは記念撮影。
フォーマルナイトだけあり、この日のディナーメニューはいつもより豪華でした。種類も多く、前菜、メインともに6種類ずつありました(普段は4~5種類)。
こちらは私がメインに頂いた牛フィレ肉のローストです。心なしかいつもより肉の量が多く、付け合わせにパイも付いたりして凝っていました。ソースも味わい深く、満足です。
下記は妻がメインに注文した「ローストダックのオレンジソースがけ コロッケ添え」です。シェアしてもらいましたが、ダックの皮がパリッとしていてとても美味でした。コロッケもおいししかったです。
デザートには、ベイクドアラスカを頂きました。
外側はアツアツという訳ではなく常温でしたが、中のアイスは溶けておらずしっかりした食べ応えがありました。MSCのような乗客数の多いカジュアル船で、短時間に大量にデザートを用意するという制約があるにもかかわらず、よくやっていると思います。
この日のディナーも満足でした。調理スタッフやレストランのサービススタッフに感謝です。
まとめ
この記事では、MSCグランディオーサの地中海クルーズ4日目・終日航海日に朝からプールやアウレアスパを満喫した際の様子とおすすめ情報などをご紹介しました。また、フォーマルナイトにおける乗客の服装について、日本路線のベリッシマとの違いという観点からもお伝えしました。
次回以降の記事は以下をご覧ください。
今回の乗船記で紹介しているMSCグランディオーサとほぼ同型の「MSCベリッシマ」は、日本路線で多数のクルーズを運航しています。2024年秋~冬にかけても沖縄を含む多数のコースが設定されており、最安料金では3万円台から販売されているようですので、ぜひ検討してはいかがでしうょうか。
\ 最安3万円台から /
船会社を問わず地中海クルーズに興味のある方は、日本からの航空券付きのツアーを手配するのがおすすめです。コースによっては、日本人添乗員が同行してくれる場合もあります。
\ 憧れの地中海・エーゲ海 /
当ブログでは、以下のとおりクルーズ関係の記事が多数ありますので、ぜひ併せてご覧ください。
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