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MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)地中海クルーズ子連れ乗船記① これぞヨーロッパの夏 バカンス民で超混雑 アウレアで正解

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MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① アイキャッチ

MSCベリッシマの姉妹船である「MSCグランディオーサ」に家族3人で乗船し、夏のバカンスシーズン真っ盛りのヨーロッパで地中海クルーズを満喫してきましたので、乗船レビューをお届けします。

グランディオーサはベリッシマと船内設備や部屋のつくり、サービス等はほぼ同じなので、これからベリッシマに乗船する方にも参考になると思います。また、私たちはベリッシマにも乗船したことがあるので、両船の微妙な違いについても解説していきます。

他のクルーズ船で地中海クルーズに参加する方にとっても、寄港地のおすすめ情報などでお役に立つ内容をご紹介します。

なお、私たちが日本でMSCベリッシマに乗船した時のレビュー記事は以下をご覧ください。

目次

クルーズ基本情報

航路とスケジュール

私たちが乗船したMSCグランディオーサの地中海クルーズは、イタリアのリヴォルノ(フィレンツェ)から出港し、マルセイユとバルセロナに寄港した後チュニジアのラ・グレーに立ち寄り、イタリアのパレルモ(シチリア島)とナポリに寄港してリヴォルノに戻るというコースでした。

航路は以下のとおりです。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 航路マップ
画像引用: https://www.msccruises.de/kreuzfahrt-angebote/sommerurlaub

上記の各地を一週間で周回するコースで、チュニジアを除く任意の各寄港地で乗船し、7泊8日のクルーズを過ごした後に、最初の乗船地で下船するというものです。なので、ほぼ毎日乗客の数10%が入れ替わります。

スケジュールは次のとおりです。

スクロールできます
日次日付寄港地入港出港
12024/
7/14
リヴォルノ(イタリア)18:30
27/15マルセイユ(フランス)9:0018:00
37/16バルセロナ(スペイン)8:0018:00
47/17終日航海日
57/18ラ・グレー(チュニジア)8:0018:00
67/19パレルモ(イタリア)8:0018:00
77/20ナポリ(イタリア)6:3016:00
87/21リヴォルノ(イタリア)8:30

地中海は各寄港地が近接しているので、7泊8日のクルーズでも5カ所も寄港地があり、終日航海日は1日しかありませんでした。一方で、日本の横浜発着の外国船クルーズだと、8泊9日でも寄港地が4カ所だけで終日航海日が3日もあるということも珍しくないので、観光の観点では今回の地中海クルーズはお得でした。

グランディオーサの概要

MSCグランディオーサの基本情報は、次のとおりです。

基本情報
  • 就航年:2019年
  • 総トン数:181,514トン
  • 全長:331m
  • 全幅:43m
  • 乗客定員:6,334名
  • 乗組員数:1,704名

サイズはベリッシマよりもわずかに大きく、乗客・乗員数も多いですが、基本的な設備などはベリッシマとほぼ同じです。乗員乗客比率は3.72人と、ベリッシマの3.55人よりも若干多くなっており、その分サービスの質を心配していましたが、杞憂でした。サービスの詳細については今後の乗船記をとおしてご紹介します。

Day 1 乗船~大混雑の船内に驚き アウレアのおかげで快適ディナー

リヴォルノ港まで長距離ドライブ~ピサの斜塔に寄り道

私たちはドイツのデュッセルドルフに長期滞在しているため、乗船地であるイタリアのリヴォルノまでは、片道1,200km以上を2日間かけて車で移動しました。途中スイスのバーゼルとイタリアのミラノで一泊ずつして、プチ観光もしつつの長距離ドライブです。

今回のヨーロッパ縦断長距離ドライブについては、下記の記事をご覧ください。


さて、乗船日当日ですが、チェックイン時間の正午まで少し時間があったため、道中にある「ピサの斜塔」に寄り道することにしました。リヴォルノ港まで車で30分程度の距離です。

塔の内部に入って登ることもできるようですが、対象年齢が8歳以上とのことなので(うちの息子は5歳)、外からおきまりの写真だけ撮って港に向かうことにしました。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① ピサの斜塔に寄り道

それにしてもピサの斜塔は世界的な観光地だけあって大混雑でしたが、日本人らしき観光客は一人も見ませんでした。アジア系の観光客自体が少ないものの、中華系や韓国人風の旅行者はちらほらいましたが、日本人は皆無です。昨今の世界的な物価高と円安により、「世界中の観光地から日本人が消えた」と言われていますが、ここも例外ではありませんでした。

今回のクルーズ旅行でも、MSCグランディオーサの船内ではかろうじて数組の日本人家族がいた他は、各寄港地の観光名所で日本人旅行者を見ることはほとんどありませんでした。

チェックイン

リヴォルノ港には午後12時少し前に到着。クルーズ期間中停められる駐車場をMSCのHPから予約しておいたので、ターミナル真横の駐車場まで直接クルマで乗り付けることができました。

チェックインカウンターは一般客用と優先カウンター(アウレアプラン客および上級会員向け)があり、私たちは前回のベリッシマに続き今回もアウレアで予約しているため、優先カウンターに並びました。ただ、一般用と優先を厳密に分けて運用はしていないようで、誰も彼もが好き勝手に優先カウンターに並んでおり、スタッフも全然チェックしていません。さすがのイタリアクオリティです。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① リヴォルノ港のチェックインカウンター

チェックイン手続き自体はスムーズでしたが、ターミナルから船まで移動するためのシャトルバスが全然足りておらず、指定時間ちょうどにチェックインしたにも関わらず、ターミナルの硬い椅子で1時間以上も待たされることになりました。また、ここでもアウレア客向けの優先案内はありませんでした。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① リヴォルノ港の待合エリア


しびれを切らした複数の乗客が、スタッフと大声のイタリア語で揉め始めたりして、乗船前から早速カオスな状況です。これもカジュアル船のMSCだから仕方が無いのでしょうか…。MSCの問題なのか、港湾当局のオペレーションの問題なのか分かりませんが、残念に思いました。

唯一の救いは、待合スペースにソフトドリンクのサーバーが用意されていたことです。プレミアム客船以上ならよくあるサービスですが、MSCでこの手のものは初めて見ました。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① リヴォルノ港でチェックイン時のドリンクサービス

乗船~レストランでランチ

午後1時半頃にようやくシャトルバスの順番が回って来て、乗船することができました。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 乗船前に記念写真

船内に入ると、MSC特有の甘いフレグランスの香りが漂っていて、「帰ってきた」という気持ちにさせてくれます。

ちなみに今回のクルーズでは、クルーズカードはチェックイン時に渡されるのではなく、自分の部屋でピックアップするという形式でした。早速13階の自室に向かうと、外側のドアノブにカード入りの紙袋が下げてありました。今はMSCのクルーズはどこもこうなのでしょうか?それともヨーロッパ航路だけでしょうか。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① クルーズカードはドアノブに下げられている

ちなみに前回ベリッシマに乗船した時にMSCの会員プログラム「MSCボヤジャーズクラブ」に入会し、前回の乗船実績が加算されたので、今回のクルーズカードの裏側は「クラシック会員」のデザインになっていました。意外とかっこいいです。

MSCの会員プログラム「ボヤジャーズクラブ」で「クラシック会員」のクルーズカード

お昼ご飯がまだだったので、クルーズカードを受け取ると、ランチを頂くためにすぐに5階のメインレストランに向かいました。私たちと同じように長時間待たされてから乗船した客でごった返していましたが、すぐに席に案内してくれて良かったです。

まずはプロセッコで喉の渇きを癒してから…

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① ウェルカムランチでプロセッコ

ラムの骨付き肉のステーキを頂きました。空腹も手伝って、とてもおいしかったです。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① ウェルカムランチ

毎度のことですが、乗船初日にレストランでスパークリングワインやシャンパンを飲みながら豪華なランチを食べていると、これから始まるクルーズへの期待感が高まってきて、とても好きな瞬間です。

海側バルコニー客室の紹介

ランチを終えて部屋に戻ると、すでに預け荷物のスーツケースが届けられていました。早速部屋のチェックと荷解きを開始です。

今回予約した部屋は、2023年のGWに日本でベリッシマに乗船した時と同じ「海側バルコニー客室」です。アウレアプラン付きで予約したので、正確には「Deluxe Balcony Aurea」というカテゴリーで、バルコニー客室の中でも特に眺めが良い部屋が割り当てられています。

部屋の広さは室内が約17㎡、バルコニー部分が約6㎡で、公式HPに掲載されている間取りは以下のとおりです。実際は部屋によってレイアウトに多少差があります。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 海側バルコニーの部屋レイアウト図
画像引用: https://www.msccruises.com/int/our-cruises/ships/msc-grandiosa/cabins-suites

入口からみた部屋の全景はこんな感じです。3人用の部屋なので、奥のソファがベッドになるタイプです。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 海側バルコニーの部屋全景

ソファベッドは息子用の寝床として利用しました。一年前にベリッシマの同タイプの部屋に乗船した時は「一人で寝るのはいやだ」と言っていたのに、成長を感じられて嬉しかったです。

メインベッドの横にはクローゼットと引き出し、棚、セーフティボックスがあります。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 海側バルコニーの部屋のクローゼット

クローゼットはベリッシマと同様に狭いですが、なぜかハンガーの本数は若干多く、計12本ありました。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 海側バルコニーの部屋のクローゼット ハンガーの様子

ちなみに上の写真で右下に見えるのはベッドライトで、USB Type Aの充電ポートが備えてあるので、枕元でスマホを充電できます。

クローゼットの中には、アウレア特典のスリッパと

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 海側バルコニーの部屋 アウレア特典のスリッパ

バスローブが用意されていました。生地のくたびれ具合までベリッシマにそっくりです。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 海側バルコニーの部屋 アウレア特典のバスローブ

ソファベッドの向かいには、テレビ、机、椅子、引き出しと棚、冷蔵庫(ミニバー)があります。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 海側バルコニーの部屋 デスク等

コンパクトながら、スタイリッシュで機能的な作りです。ドライヤーは引き出しの中に格納されています。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 海側バルコニーの部屋 ドライヤー

机の上にはアウレア特典が用意されていました。左から順にプロセッコのボトル、MSCオリジナルのフレグランスツリー、そしてダークチョコレートです。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 海側バルコニーの部屋 アウレア特典のプロセッコなど

バルコニーはこんな感じです。イスが2脚と簡易テーブル兼オットマンとして使える台が一つ用意してあります。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 海側バルコニーの部屋のバルコニー

最後にバスルームの紹介です。全体的な作りは以下のとおりです。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 海側バルコニーの部屋 バスルーム全景

シャワーブースはこんな感じです。ベリッシマの時より少し広く感じましたが、船の違いというよりも、部屋の位置の違いによるレイアウト差かもしれません。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 海側バルコニーの部屋 シャワーブース

洗面台は以下のようになっています。左上に棚が三つあり、結構な量の洗面用品を入れておけます。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 海側バルコニーの部屋 バスルームの洗面台

ヨーロッパはホテルでも同様ですが、歯ブラシ等のアメニティはないので、必ず持参しましょう。

ゴミ箱は、シンク下の扉を開けた中にあります。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 海側バルコニーの部屋 バスルームのシンク下ゴミ箱

結論として、MSCグランディオーサの海側バルコニーの部屋の大きさや作りは、ベリッシマの海側バルコニーの部屋とほぼ同じでした。

アウレア特典について

すでに何度か触れていますが、私たちは今回のクルーズを「アウレア」のプランで予約しています。

MSCのクルーズには、部屋の種類とは別に「エクスペリエンス」というサービスレベルに関する区分があり、どのエクスペリエンスを選択するかによって受けられるサービスが変わります。運航先の国や航路によって異なるものの、基本的にベッラ、ファンタスティカ、アウレアの3種類があり、上に行くほど充実したサービス内容となっています。

一つ下のファンタスティカとの比較でいうと、アウレアの主な特典は以下のとおりです。

アウレアの主な特典
  • 好きな時間に予約不要でディナー(マイチョイス・ダイニング)
  • 優先乗船
  • サーマルエリアを無料で利用可能(スパ&サウナ)
  • 専用のプールエリアへのアクセス(トップ・エクスクルーシブ・ソラリウム)
  • 部屋にバスローブとスリッパを用意
  • 24時間OKのルームサービス (デリバリー無料)
  • ウェルカムパッケージ(プロセッコのボトル、フレグランスツリー、チョコレート)の提供

私たちは前回ベリッシマに乗船した時もアウレアのプランで予約し、その内容に満足していましたが、今回もアウレアにして本当に良かったと思いました。その理由については今後の乗船記をとおしてお伝えしていきます。

なお、アウレアのメリットやおすすめポイントについては、過去のベリッシマ乗船記で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

メインプールは大混雑

荷物の整理が一段落つくと、早速息子に「プールに行きたい」とせがまれたので、15階にあるメインの屋外プールに向かいました。すると目に飛び込んできたのは、ありとあらゆるスペースが人で埋め尽くされた、信じがたいような大混雑ぶりでした。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 大混雑の屋外プール

どうでしょうか、この光景。控えめに言ってやばいですよね…。芋洗い状態どころではないカオスぶりで、15階と16階の屋外スペースにこれでもかと敷き詰められたデッキチェアが、全て埋まっています。これでは荷物の置き場所すら確保できないし、幼児とプールを楽しむことも難しいです。

乗船した時から船内の過密ぶりには薄々気が付いていましたが、ヨーロッパの夏のバカンスシーズンが、本領を発揮してきた感じですね。正直甘く見ていました…。

逃げるように隣接する屋内プールに向かうと…

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 屋内プールも大混雑

こちらも相当な混雑ぶりで、チェアは全て埋まってました。特にジャグジーの過密ぶりがやばいです。

アウレア専用エリアは別世界

仕方ないので、この日はメインプールに入るのは諦めて、19階にあるアウレア客専用の「Top 19エクスクルーシブ・ソラリウム」に向かいました。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① アウレア専用プール トップエクスクルーシブソラリウムの入口

入口でクルーズカードのチェックを受けて中に入ると、そこにはメインプールとは別世界のゆとりある空間が広がっていました。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① アウレア専用プール

空いている席・スペースもたくさんあり、それぞれの区画も広く、プライベート感があります。このエリアの造りもベリッシマと全く同じなので、懐かしさがあります。

また、ここでは専用のタオルが提供され、好きなだけ使うことができます(他のエリアへの持ち出し禁止)。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① アウレア専用プールの専用タオル

MSCのクルーズでは、プールタオルは基本的に自室に用意されている分を持参する必要があるのですが、このアウレア専用エリアだけは例外です。ちょっと特別感がありますね。

一つだけ惜しいのは、このエリアにはプールがなく、下記のようなジャグジーが設置されているのみです。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① アウレア専用プールのジャグジー

夫婦やカップルで優雅にくつろぐだけならこれでも充分ですが、子供にとっては物足りないですよね。ただ、アウレア専用エリアの側面から後方側に進むと、子供向けの遊具満載のプール「ワイルドフォレスト・アクアパーク」につながるドアがあり、直接アクセスすることができます(アクアパーク側からはアウレアエリアにはアクセス不可)。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① アウレア専用エリアからアクアパークへの連絡路

アクアパークは、ベリッシマにあるものとほぼ同じ作りでしたが、子供にとっては夢のように楽しい空間で、うちの息子も大興奮で毎日通い詰めました。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① アクアパーク

アクアパークの詳細は次回の記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。

結局この日は、アクアパークが閉まる午後5時過ぎまで遊び倒しました。

アウレア専用レストランでディナー

乗船初日はランチの時間が遅かったので、ディナー会場へは少し遅めの午後7時半過ぎに向かいました。アウレアだと、その日の都合や予定に合わせて好きな時間に予約不要でディナーを頂けるのが良いですよね。個人的には、これがアウレア特典の一番の利点だと思います。

途中、6階のメインストリートを抜けて…

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 6階のメインストリート

ベリッシマと同じ、スワロフスキーが敷き詰められた豪華絢爛なアトリウムの階段で記念撮影です。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① アトリウムのスワロフスキー階段

階段を上がった先の7階に、アウレア客専用のレストランがありました(写真は営業時間外に撮影)。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① アウレア専用レストラン

私たちが2023年のGWにベリッシマに乗船した時は、あくまで一般客用レストランの一区画をアウレア客専用エリアとして運用していましたが、グランディオーサでは、ちゃんとアウレア専用レストランが用意されているのに驚きました。

受付を済ませて中に入ると、一般レストランよりも席間が広く、午後8時前の時点で席も3割程度しか埋まっておらず、ずいぶんと贅沢な空間だという印象を受けました。ここに来る途中に覗いた一般レストランの超混雑・喧噪ぶりとは大違いです。

運良く、窓側の素敵な席に案内して頂きました。この明るさですが、もう午後8時近くです。7月は大体10時近くまで明るいです。これぞヨーロッパの夏ですね。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① アウレア専用レストランの窓側席

早速プロセッコ(息子はジュース)で乾杯です。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① アウレア専用レストランでプロセッコで乾杯

ちなみにメニューは基本的にテーブルの上にあるQRコードをスキャンして、自分のスマホでチェックするという形式です。この点は私たちがベリッシマに乗船した時とは異なりますね。紙のメニューもリクエストすれば持ってきてもらえますが、数があまりないようでした。

キッズメニューも同様に、デジタルメニューのみです。大人のメニューと同じく、毎日別のメニューが用意されていたのには感心しました。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① キッズメニューはQRコードでスキャン

私が前菜にチョイスしたのは、白身魚のマリネです。さっぱりしていてプロセッコによく合いました。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① 白身魚のマリネ

メインに頂いたのは、マヒマヒのマンゴーソースがけ サフランライス添えです。おそらく大多数の日本人にとっては微妙な味かもしれませんが、個人的にはOKでした。

MSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)乗船記① マヒマヒのマンゴーソースがけ

窓の外に目をやると、ようやく日が傾きはじめた頃でした。遅い夕暮れを眺めながら、おいしいお酒と食事をゆっくりと楽しむがヨーロッパの夏の醍醐味ですね。最初は閑散としてたアウレア専用レストランにも午後8時半頃から徐々に客が集まりはじめ、いつの間にか大半の席が埋まっていました。

服装は多くの人がカジュアル過ぎるぐらいで、半袖短パンの男性も多数いました。まぁ夏のリゾート航路かつ子連れ客が大半のカジュアル船だと、どうしてもそうなりますかね…。一方で、女性はきれいめワンピースなどの人も結構いました。

ちなみに見た目や言葉でざっと判断する限り、このクルーズの乗客は80%以上がイタリア人、スペイン人とポルトガル人で、15%がフランス人とドイツ人、残り5%がその他という感じでした。なので必然的に、食事のメニューも彼らの好みに合わせたものになります。

また、乗客の大多数がスペイン語、イタリア語、ポルトガル語といったラテン系言語の話者であることに対応するためか、スタッフの多くがブラジル、コロンビア、エルサルバドル、ホンジュラス等の中南米出身でした(ネームバッジに国籍が記載されています)。確かに中南米のスペイン語話者であれば、特に問題なくイタリア語やポルトガル語でも意思疎通ができますからね。

この日のディナーで私たちを担当してくれた男性スタッフもホンジュラスの出身で、その後一週間をとおして毎日担当してくれました。よく気が利く有能な方で、おかげで毎晩気持ちよくディナーを楽しむことができました。ちなみに彼曰く、アウレア専用レストランに配属されるのは、ベテランかつ優秀なスタッフだということです。

クルーズ初日を振り返ると、チェックインから乗船までは残念な点がありましたが、乗船後はアウレア特典の威力もあり、おおむね満足できました。

翌日以降に備えて、ディナーの後は部屋に帰ってすぐに就寝しました。

まとめ

この記事では、家族3人で乗船したMSCグランディオーサ(ベリッシマ姉妹船)の地中海クルーズについて、乗船初日の船内の様子や部屋の紹介、アウレア特典の内容などについてお伝えしました。

次回以降の記事は以下をご覧ください。


今回の乗船記で紹介しているMSCグランディオーサとほぼ同型の「MSCベリッシマ」は、日本路線で多数のクルーズを運航しています。2024年秋~冬にかけても沖縄を含む多数のコースが設定されており、最安料金では3万円台から販売されているようですので、ぜひ検討してはいかがでしょうか。

\ 最安3万円台から /


船会社を問わず地中海クルーズに興味のある方は、日本からの航空券付きのツアーを手配するのがおすすめです。コースによっては、日本人添乗員が同行してくれる場合もあります。

\ 憧れの地中海・エーゲ海 /


当ブログでは、以下のとおりクルーズ関係の記事が多数ありますので、ぜひ併せてご覧ください。

MSCベリッシマ乗船記


ダイヤモンドプリンセス乗船記


オーシャニア リビエラ乗船記


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